goo blog サービス終了のお知らせ 

ごめり語。

ごめり・りんご・「   」

「ストリッパー」

2011年03月09日 | 読書
「ストリッパー」著者=二代目一条さゆり

二代目一条さゆりさん(本名=萩尾なおみさん)って、とても筆力のある方だと思います。

さよならストリッパー ニーハオチャイナ!」を読んだ時にもそう思い、だからこそこの本も手に入れたわけですし。

一条さんの文章をもっと読んでみたいなぁ~

もしブログなどされていたら、私はきっと愛読者になっているのに。

残念なことに、今どこで何をされているのか、わかりません。



以下、この本から離れて、個人的なことを。

むかし私は、今以上に、職業に対して、色眼鏡で、ということが多かった。

それが、歳を重ねるにつれて、だんだんうすれてきた。

特に転職してからは。

というのも、今の私の仕事は、それこそリアルに肌と肌が触れる仕事ですが、実際やってみるまで、本当に自分に出来るのか、わからなかった。

自信がなかった。

それと、老人ホームにいると、ご利用者さんの以前の職業、役職、家柄、時には年齢さえも、およそ肩書という肩書のすべてが、関係ないんです。

コミュニケーションの手段にしかならないんです。

エロ親父はエロ親父でしかないんです。

得意の舌足らずですが、あえてこのままにしておきます。



そういや私も、ストリップ劇場に行ったことがあります。

栗橋大一劇場!

今は「ライブシアター栗橋」っていうんですね。

当時会社で一緒に働いていたパートさん(心のオアシスのような方でした)が、

「うちの旦那、ちょっと行ってくるわ、なんて言って、よく栗橋に行くの」

なんて言っていたのを思い出します。

きっと、そんな根強いファンに支えられているんでしょうね。

家でアダルトビデオを観ている連中とは違うぞ、という気概があるのかな。

そういや、当時はまだ一条さんも踊っていたはず。

ひょっとしたら、私も彼女のステージを観たことがあるかも、なんてね。



そうそう、男性を代表して、一条さんに言いたいことを、ひとつ、ふたつ。

ひとつめ。

観ている間、ずっと出したままの、名物変態おじいちゃんのことについて。

その方のそれは、なかなか立派なモノらしく、それを自慢したいのではないかという話で、それはまあそれとして、単純に、ズボンの中が窮屈なんじゃないかな。

立派だからこそ、辛くて、開放的に(笑)

俺のズボンにちょっと触れればわかる♪「ハートブレイカー」by甲本ヒロト

あと、延びたり縮んだり、それを見せることで、それこそ拍手をしているような気分なのかも。

いずれにせよ、変態には違いないが、陰でコソコソする変態よりは、よほど陽性だ。

もうひとつ。

後書きの中で、

<男たちは、踊り子に、「菩薩であり、母であり、娼婦であり、そして悲しい女」というイメージを作りたいようだ>

と書かれているが、その通りだと思う。

それは、例えば、宝塚とかヨンサマとかハーレクインとか、基本的に男には理解できない世界が存在するのと同じような性癖だと思う。



脱線しまくりました。

この本、どうも絶版になっているようで、探そうと思うと、ちょっと大変だと思います。

図書館には置いてないだろうし・・・。

そうそう、表紙のデザインもなかなか秀逸です。

是非手にとってみて下さい。




そういや、沢田研二さんのことが、本の中に、チラホラ。

<沢田さんは意外にもストリップのことに詳しかった。コンサートツアーなんかの途中、骨休めに温泉に寄ったりすると。みんなで温泉場のストリップを観に行ったりすることがあるらしい。>

なんてね。

この曲、沢田さん自身の作曲なのですね。

懐かしいな。
コメント (2)

ブルったらオシマイ

2011年03月04日 | 読書
「ブルったらオシマイ」著者=高木賢治

面白い本です。

高木さんは、怖いそうだけど、優しい方だと思う。

そもそも、優しい方って怖いですよね。

Dr,gbのTADASHIさんと同じような優しさ、怖さかな。

なんて、この例えは、左之助さんにしかわかってもらえないだろうが。

話は飛ぶけれど、「義理と人情」ってよくいうけれど、このふたつって、相反する要素だと思う。

義理を通せば、人情に欠けるし、人情を通せば、義理に欠ける。

でも、ごく稀に、ふたつとも持ち合わせているような人がいる。

どこまでも筋を通す人、かな。

それって、精神的にも肉体的にもよほどタフな人でないとつとまらないように思う。

オレなんて、ぼちゃ~んだから、ブルってばっか。

度胸もないし、ホント、情けないです。

むろん、喧嘩に弱いことと、度胸がないことは、別です。

喧嘩に強くても度胸のない人はいるし、度胸があっても喧嘩が弱い人もいる。

喧嘩が弱い人のお手本は、例えば、吉行淳之介師匠。

「うん、殴ってもいいよ、だけどさ、殴ったらオレ・・・死んじゃうよ」

こんなこと、とっさに言えないよね。

本当に殺されちゃうような相手には、こんなこと言わないだろうし。

凄いな~

やっぱり、喧嘩に限らず、何事も、修羅場の経験を生かしている、応用している、ということなんだろうな。

なんて、またつまらないものを書いてしまった。

これ、五右衛門ふう。
コメント

アイル・クライ・トゥモロウ(明日泣く)

2011年02月21日 | 読書
「WEDGE」って、なかなかいい雑誌だと思います。

他の雑誌がだらしないだけとも思いますが。

3月号の特集は「カネと家族と施設と認知症」。

サブタイトルは<あなたの備えは、ずれている>。

この問題はリアルですよ~。

金、家族、住居(環境)、四苦(生・老・病・死)。

安心って何だろう。

お金?お墓?保険?

たまには老後のことも想像してみよう。

明日泣きたくなければ、ね。

なんて、私だって、転職する(おやじ化する)まではこういう問題に疎かった(無関心だった)ので、偉そうなことは言えませんが。

「WEDGE」には、問題提起だけじゃなく、解決の糸口をさぐろうとする姿勢もあります。

「にっぽんの100人の青年」「さらばリーマン」「トップランナー」。

これらの連載を通じて、明るい未来を描こうとしているように思います。
コメント

明日泣く

2011年02月19日 | 読書
今朝は、腰がしんどいなぁ、なんて思いながら池袋のジュンク堂をうろうろしていました。

昨日寝る前にストレッチをしなかったからかな、なんて。

でも、<「明日泣く」2011年春に映画化>という文字が目に飛び込んできて、一気に元気になりました。

2011年春って、今じゃん!

しかも、偶然ですが、今日は師匠(色川武大)の生家周辺(神楽坂)を散歩しようかな、なんて考えていたのです。

たぬきと一緒にランチでも、と思って。

でも結局、ジュンク堂周辺(主に雑司ヶ谷)をぶらぶらしていました。

夏目漱石の墓とか。

そうそう、ジュンク堂に「アブラクサスの祭」のチラシが置いてあって、興味津津だったのですが、もう終わっちゃったんですね。

残念。

帰宅後、「明日泣く」の検索をしてみたけれど、まだ公開日は決まっていないようです。

オクラ入り、なんて嫌だぞ。

公開が楽しみです。
コメント

天才の仕事

2011年02月17日 | 読書
なるべく本は買わないようにしているのに・・・

「KAWADE夢ムック 文藝別冊 グレン・グールド(増補新版)」

グールドのようなレベルになると、素人でさえ、わかるようになる。

というか、逆に言うと、どんな玄人でさえ、理解できないのではないか。

例えば、ジャンルは違うけれど、シルヴィ・ギエムみたいな人も、同じなのではないか。

ウィトゲンシュタインとか。

上原ひろみさん、グラミー賞受賞おめでとう!

ただ、本業の方は、私の感性が追いつきません。

それをジャンルのせいだとは、言いたくありません。

でも、ちょっとこっち側に、歩みよってきてくれないかな、と。

「水琴窟」

この曲におけるピアノの演奏は、そういう意味で、完璧だと思う。

スカパラ側の意向にそっていながらも、その個性は失われていない。

紅白あたりで演奏していれば・・・と、残念でなりません。

私はポピュラー音楽が好きです。

ポップス万歳!

それはきっと、「個」と「個」の音楽なのです。
コメント