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新田次郎著 「劒岳 点の記」 感動しました

2017年02月14日 | 本・絵本・雑誌
感動しました。


「孤高の人」に次ぐ、新田次郎作品です。
もう、ず~っと前に「読んだわ」とおっしゃる方は多いことでしょう。
ですが、この作品は古いどころか「新しさ」「やり抜く信念の強さ」を感じさせてくれました。

「孤高の人」を読んだ時は、
主人公・加藤の脚力の負けないくらい、私の読むスピードも加速していきました。

「劒岳」と「孤高の人」とを、時間比するとかなりの遅読になりました。
ゆっくりとした歩調で山を歩いている感じ。

柴崎芳太郎が陸軍参謀本部測量部から、剣岳に三等三角点を定め「地図をつくる」為の実地測量を命じられる話

「死の山」「針の山」と呼ばれ、人を近づけさせない山・信仰の山に挑み

天候・寒さ・待遇。どれをとっても過酷な毎日の連続でしたが、主人公と山の案内人宇治長次郎が心を合わせて遂に任務を完了させたこと・その達成はとても嬉しかったです。


劒岳での測量は史実に基づいており、測量部・柴崎芳太郎さんも地元の案内人・宇治長次郎さんも実在の人物だけに山の厳しさ・その人柄の良さは著作でも映画でも、リアリティに富んでいます。

長次郎役の香川照之さんの演技は素晴らしかった。


読み終えてから、映画「劒岳」を製作の目から撮りまとめたDVDを観ました。

監督の木村さんの信念と柴崎芳太郎さんの姿が重なって見えました。

映画の中で柴崎芳太郎が妻(葉津よ)に
「何をやったかではなく、何のために、何をやったかが大切なのだ」と語っています。
木村監督の思いを、芳太郎に語らせているように思いました。

おまけ
日本測量協会のホームページに、映画に参加された俳優さんのコメントがあります。
よろしかったらどうぞ
http://www.jsurvey.jp/tsurugidake/ 剣岳点の記コーナーの中です。
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2 コメント

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Unknown (錫杖)
2017-02-15 09:23:10
おはようございます。

読まれたのですね。
わたしも何度この本を読んだ事でしょう

劔岳への憧れは増すばかり
山頂へは2度立ちました。

今は劔を眺める事の出来る山に登るのが大好きです。
越中富山県人の中心は立山曼陀羅にあります。
 とてもすばらしい山風土が出来てますね
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Unknown (マダム・グラハン・洋K)
2017-02-15 12:03:23
錫杖様 コメントありがとうございます。

山育ちの私は、親が仕事をするそばを嬉々として山に向かって歩いていく人たちを不思議に思っていました。

私の思っている山は、食糧庫であり、木の下草刈りする労働の場であって、遊びの場ではありませんでしたから、文化の違いでしょうね。

ひょんなきっかけを頂き、思いを有機的に結び付ける私は、
今や山での仕事⇒それは、鉄塔を立てる仕事であり、電線をわたす事であり、橋を架ける仕事。トンネルを貫通させる仕事。ダムを作る仕事。そして測量の仕事。と興味は広がるばかりです。

錫杖様とのきっかけは覚えておりませんが、今や点から線へ面へ広がりと深まりを感じているところです。

こういうの。とってもいいですよね
ありがとうございます。
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