東京都内在住の女性(33)はおよそ6年にわたり、毎日のように万引きを繰り返していた(写真:リディラバジャーナル)
「毎日、万引きができないと気が狂う」——。
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万引きをやめられない東京都内在住の女性(33)はおよそ6年にわたり、毎日のように万引きを繰り返していた。
1年前、彼女は止まらない万引きが原因で元夫から離婚を迫られた。子ども2人の親権は元夫が持ち、彼女は独り身になった。そのときの心境を「夫と子ども2人の生活から、やっと解放されると思った」という彼女は、離婚後、さらに万引きへの依存を加速させていく。彼女はなぜ万引きに手を染めるようになったのか。なぜ万引きに「依存」していったのか。
万引きのきっかけ
「たしか長女が1歳になる前なので7年前のことですが、いつものようにベビーカーを押しながらスーパーで買い物をしていたんです。そのとき、1000円くらいするビスケットが目に止まって、何気なくベビーカーの中に入れました。ベビーカーの覆う部分を広げて死角をつくり、子どもをあやすフリをしながら。そこから万引きが始まっていったような気がします」
そのときの心境を「子どものことよりも、このビスケットをタダで手に入れたいという気持ちに駆られていた」と話す。
盗ってもバレないーー。
その快感を覚えた彼女は以降、店頭で見かける少し高価な商品をこっそりと自らのバッグに入れるようになった。決して買えないわけでも、お金に困っていたわけでもない。ただ買うには少し高い、またあまり余計なお金を使いたくないという思いから、万引きは常習化していった。
初めの頃は食品ばかりを取っていた。慣れてくると、子どものおもちゃや服を盗るようになった。さらには、掃除機や扇風機、布団などの大型の商品も万引きするようになっていったという。
「小さな子どもを乗せることができるショッピングカートを使って万引きするんです。子どもを乗せたまま、下の買い物カゴのようなところに布団などの大型の商品を入れる。それでそのまま店内から駐車場に移動します。お店の人もそんな大きな商品が万引きされるとは思わなかったのか、いつもすんなりといただいていました」
週に2〜3回だった万引きは、いつしか毎日に。というより毎日できなければ気が狂うほどになっていた。 夫が家にいて、自由に買い物に行けない週末は苦痛だった。あるいは夫と買い物に行けば、夫が当たり前のようにお金を出して商品を買うのをもったないと感じるようになっていた。
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