ストーンズ展開幕 Charが感じた共同生活の生々しさ
英国のロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」のメンバー自らがプロデュースする初の大規模な回顧展「Exhibitionism―ザ・ローリング・ストーンズ展」(朝日新聞社など主催)が15日、東京・五反田で開幕した。14日には内覧会とオープニングセレモニーが行われ、500点以上の展示物が公開された。 2016年4月のロンドンを皮切りに、ニューヨーク、シカゴ、ラスベガス、ナッシュビル、シドニーを巡回。これまでに100万人以上を動員した。アジアでは日本のみの開催で、会場が広いことから、ロンドン以来の展示物もあるという。
会場には、70点以上の衣装、500点以上の貴重な品々、アート作品や写真が並ぶ。ギターのキース・リチャーズ(75)が若い頃に書き留めた手書きの日記、ボーカルのミック・ジャガー(75)直筆の歌詞ノートなども。メンバー所蔵のギターも多数展示され、故ブライアン・ジョーンズのハーモニカもある。 また、ミックやキースが若い頃に共同生活したアパートの部屋や録音スタジオ、バックステージが再現され、制作作業中のメンバーの声を聞くことができる。曲のミックスを体験できるコーナーや、3Dメガネでライブを見る部屋も。ストーンズを近くに感じられる構成になっている。オープニングセレモニーでは、アンバサダーを務めるミュージシャンのChar、鮎川誠、シシド・カフカを先頭に、土屋アンナ、アンミカ夫妻、ピーター・バラカン、サンディ&サンセッツのサンディ、ザ・ルースターズの大江慎也、ザ・プライベーツの延原達治、アナーキーの仲野茂、ZIGGYの森重樹一、ギターウルフのセイジらがレッドカーペットを歩いた。内覧会の感想を聞かれ、Charは「あの時代も今も、いいギターは変わらないと思ったし、昔のアパートの汚い部屋を見て、バンドを始める瞬間に、ストーンズにもこういうときがあったという、生々しさを感じました」。シシド・カフカも「ミックが書いた詞のノートを見て、私たちと同じようなやり方で作っていることを知り、急に身近に感じられました」と語った。
また、鮎川は「50年も前のものをちゃんと大事にとってあることがすごい発見でした」。土屋は「ストーンズを知らない人も、自分の目で見て感じることで、ストーンズのすごさを感じられると思います」と話した。
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