<世界フィギュア>羽生結弦、集中高め調整 きょう男子フリー
男子フリーに向け公式練習に臨んだ羽生
SP3位と出遅れた羽生が、フリーに望みを託す。「効果的に使いたい」と語っていた夜の公式練習だがジャンプは低調だった。前日まで見せていた笑顔は消え、集中を高めていた。
最初に跳ぶ予定の4回転ループがなかなか決まらない。曲かけ練習で回転が抜けた上に転倒した。その後も6回連続で失敗。終盤、冒頭の振り付けを加えてジャンプに入る流れを繰り返すも、回転がほどけるなど、成功率が上がらない。40分の練習時間を全て使い、必死に感覚を取り戻そうとしていた。
SPで失敗した4回転サルコーにミスがなかったことは救い。SP後は「ミスしてしまったものはしょうがない」と切り替えようとしていた。本番で持ち前の勝負強さを発揮できるか。
首位のチェンとは12.53点の開きがある。10.66点差をひっくり返して優勝した2017年世界選手権より、状況は厳しい。チェンは今年の全米選手権で非公認ながらフリーで228.80点、合計で342.22点をマーク。この日も4回転ジャンプを次々決めていた。逆転は簡単ではない。
フリーはチェンの直前に滑る。完璧な演技を見せ付けることが大前提だ。少しでも重圧を与えたい。「(チェンの)全米の演技に勝ちたいと思って練習してきた」。五輪王者が、簡単に優勝をさらわれるわけにはいかない。
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