<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇30日◇横浜文化体育館
同級王者井上尚弥(24=大橋)が、挑戦者の同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)を3回TKOで下し、7度目の防衛に成功した。
アップライトに構えて距離感を測る慎重な立ち上がりも、「すぐに(力量が)分かった」と攻撃態勢に移行すると、1回終盤に左フックで相手のアゴを打ち抜いてなぎ倒した。一気にペースを握り、KO勝利の予感を漂わせると、以降は観客の期待を裏切らない圧倒劇に。2回にはボワイヨをガード上からのパンチで後退させ、フィニッシュは3回。左ボディー一閃(いっせん)でもん絶させ、立て続けに3度のダウンを奪ってTKO勝利を飾った。
そんな一方的な勝利に被弾もないはずが、勝利後の控室での会見では、右目がうっすらと腫れ上がっていた。報道陣の疑問に答えるように本人が明かしたのは「今日の朝、ものもらいになって…」という意外な事実だった。起きると腫れ上がっており、「いまより倍くらい腫れていた」と視界にも影響が出そうだったという。即座に大橋会長経由でWBOにドーピングの禁止薬物にならないかどうかを確認し、抗生剤などで処置したが、完全には引かなかった。
同会長は「これも厳しい減量の影響でしょう。免疫などが落ちているのだと。すべてにおいてスーパーフライ級は限界かな」と、同階級からの卒業の方針を示した。強豪を求める当人にとっても、もはや無敵状態で挑戦者選びに苦労する同級には未練はない。「ヒリヒリする試合がしたい」と階級を上げてバンタム級で3階級制覇を狙う意向だ。
同級王者井上尚弥(24=大橋)が、挑戦者の同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)を3回TKOで下し、7度目の防衛に成功した。
アップライトに構えて距離感を測る慎重な立ち上がりも、「すぐに(力量が)分かった」と攻撃態勢に移行すると、1回終盤に左フックで相手のアゴを打ち抜いてなぎ倒した。一気にペースを握り、KO勝利の予感を漂わせると、以降は観客の期待を裏切らない圧倒劇に。2回にはボワイヨをガード上からのパンチで後退させ、フィニッシュは3回。左ボディー一閃(いっせん)でもん絶させ、立て続けに3度のダウンを奪ってTKO勝利を飾った。
そんな一方的な勝利に被弾もないはずが、勝利後の控室での会見では、右目がうっすらと腫れ上がっていた。報道陣の疑問に答えるように本人が明かしたのは「今日の朝、ものもらいになって…」という意外な事実だった。起きると腫れ上がっており、「いまより倍くらい腫れていた」と視界にも影響が出そうだったという。即座に大橋会長経由でWBOにドーピングの禁止薬物にならないかどうかを確認し、抗生剤などで処置したが、完全には引かなかった。
同会長は「これも厳しい減量の影響でしょう。免疫などが落ちているのだと。すべてにおいてスーパーフライ級は限界かな」と、同階級からの卒業の方針を示した。強豪を求める当人にとっても、もはや無敵状態で挑戦者選びに苦労する同級には未練はない。「ヒリヒリする試合がしたい」と階級を上げてバンタム級で3階級制覇を狙う意向だ。