公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

スタッフの方々から

2009-05-21 | くもん教室の運営
コメント、お便りをいただく方々のうち、
四分の一ぐらいが、現在教室スタッフをしているという方です。

そのうち、更に三分の一ぐらいは
教室の引継ぎ・新規開設を勧められているというケース。
また、
自分が働いている教室の指導者の「やり方・考え方」がわからないので、
「なぜでしょう・・・・・?」という質問もけっこうあります。

先日は

最近、うちの教室では三学年先を目指して、無理やり進度を上げさせられている
生徒が何人かいて、心配です、
三先の生徒が多いと、指導者にとって何かメリットでもあるのでしょうか
教えてください

というおたずねがありました。
また

先生が家庭の事情で教室をやめるので、引継ぎを頼まれたけれど

というお話もけっこうあります。

三先学習者については
「教室の看板になる」
「(本人が)事務局で表彰される・・・・先生も招待されて、いい気分?
 事務局自体も研究会のノルマがある・・・・?」
人数が多いと、金一封ぐらいは出るのかもしれませんが・・・・
それに、指導力があるとか事務局に認めてもらえる・・・?
私は、三先学習の成果については以前から懐疑的で
二先ぐらいまでになってくると在学年の復習を多く取り入れてきたので
多数の三先を出していませんので、ちょっとわかりかねるのですが。

うちの教室でも何人か、三学年先のテキストに取り組んでいる生徒は
現在もおりますし、公文時代にも何人かいたのですけれど
たいていの場合、(進級テストに合格するので)いつの間にかそうなっていた、
というぐらいで特に≪進めた≫ということはありませんから。
そういう、≪自然に三先をやってる≫生徒というのは
ほっておいても、学年トップを維持できるような子ばかりです。
また、そういう能力を持っている生徒なら、
三先学習も大いに意味のあることですけれど、
そうでなければ、
見慣れた設問に限り答えが書けるというだけのことで
学校での学力テストには反映しないので、看板倒れになりかねません。
急がせる意味は無い、と私は思っています。

なぜ、現在働いているお教室の先生が、進度アップにこだわるのかは
やっぱり、ご当人に伺ってみるしかないでしょう。

スタッフが、教室を引き継ぐという件に関しては
研究会としても、願ったりかなったり、の類なのかもしれませんが。
私は、公文時代には、そんなことはそのスタッフに対して申し訳なくて
口にはできませんでした。


現在は
分室を予定しており、
長年スタッフを続けてきている若手にそれぞれ一教室ずつ任せようと
準備を重ねています。
それぞれが≪メシを食っていける≫ように当初の陣頭指揮は私が取って
あとは週に1度ぐらい顔を出す程度で、と思っています。
二人とも、私の目指すもの、物の考え方などは熟知しているのですが
これまで保護者対応はすべて私がやってきたので
そちらの訓練をどうするか、というのが現在の課題です。
とりあえず、六月から三者面談を始めるので
その席でアシストをさせてみようかと考えているところです。



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