「CALL SHEET」っていうものを御存知ですか?
GOFのDVDを御覧になった方は、(気を付けて見ていれば)セドリック役ロバート君がコールシートを紹介してくれているので、何のことだか分かると思います。
CALL SHEETとは、スケジュールが書いてある紙です。 今回は、POAのコールシートを最近入手してビックリした話です。
コールシートは、数種類あります。 大抵、色が違います。
メインの1st.UNITはメインの監督の撮影分(POAで言うならCuaron監督)、2nd.UNITはサブの監督さんが撮る撮影分、VFX UNITは特撮の撮影分・・・ そんな風に分かれています。 同じ日でも1st.UNITと2nd.UNITがバラバラに撮影を同時進行していたりします。
大抵のコールシートには番号がふってあって、色々な事が書いてあります。
まずは日付が書いてあって、監督他の重要責任者の名前が書いてあります。 それから・・・そのシーンの撮影場所(Leavesden Studio X Stageなど)、シーン番号、役名、キャスト名、キャスト番号(ダン君は1、ダン君の代役さんは1D、ダン君のスタントさんは1S)、スタジオでの注意事項(凍った湖のセットは滑りやすいので気をつけろとか・・)、シーンの簡単な説明、ワイヤーリグなどの装備、特撮、衣装、小道具、メイク、撮影時間、各担当者の名前、子役さんたちの勉強時間、スタジオまでの各キャストの移動(お迎え時間・運転手・車の電話番号など)、食堂の時間帯、子役さんの付き添い人、近々予定されている撮影内容・・・・
色々な情報が書いてあります。
今回、お目にかけているのは(解像度の悪い写メでごめんなさい・・)POAのコールシートの一部です。 ちょうどキャスト名と役名が書いてある箇所。
SCRIPT READ THROUGH - FRIDAY 31ST JANUARY 2003
と、書いてあるコールシートです。
脚本の読み合わせです。 場所はスタジオ・メインゲート横のMEPCセンターという場所だそうです。 不在者のために代役が読んでる箇所もあります。 ハグリッド役のColtraneさんがシリウスの台詞を読むことになってたり、アーサー・ウィーズリー役のWilliamsさんがスネイプの台詞を読むことになってたりして・・ 面白いです。
びっくりしたのは・・・ 以下の名前です。
CAST NO. 42. SEAN BIGGERSTAFF OLIVER WOOD
おまけに、「Eliteさんという担当さんが、7:00にショーン・ビガースタッフとクリス・ランキンをホテルへ迎えに行って、スタジオまで送り届ける。」 という内容も別ページに書いてあります。
ところが、ショーンはアズカバンに出演していません。 もちろんImbdデータベースのAzkabanキャストにも載っておりません。
・・・ということはですね・・・
遅くとも、2003年の1月ごろまでの脚本では、ウッドの登場シーンがちゃんとあったけれど、後からシーンが削られて、役もなくなった・・・ という事です。
スクリプト(脚本)を御覧になったことがある方は少ないかも知れませんが、スクリプトには"Rev. 4"とか、改訂番号が書いてあります。 最終的な脚本になるまでに、数回の改訂があるのです。 改訂の過程で、様々なシーンが削られていって短くなっていくのですね・・・・
・・・脚本の読み合わせにショーン・ビガースタッフが呼ばれるはずだったということは、彼をキャスティングする予定だったんですよね。 当初の脚本には台詞があったわけですし。
これって・・・結構ビックリしませんか?
そういえば・・・・・
ショーン君のファンが、「ショーンを出演させて!」って署名運動みたいなことやってましたよね?
お気の毒に・・・
彼の演じるオリバー・ファンは多かったですよね。 一作目・二作目でのカッコ良さから、オリバー・ファンが沢山できちゃったんですよね。
このコールシートは、イギリスのコレクターさんから無償で頂いたのですが・・・ 本当に良い物を頂いてしまいました。 笑
個人的に・・こういう小さい「発見」って大好きです。 トリビアです・・
それにしても、アーサーがスネイプの台詞を読むところ・・・想像しちゃいました。 かなり変だと思うわ~ 笑