いまやブログ

結婚生活の苦楽を気ままに書き連ねます。

精索静脈瘤#3(初診・前編)

2015年07月24日 | 不妊治療

妻に打ち明けた週末、つじせん(ココでは恵比寿つじクリニックの辻先生の尊称として呼んでます)の所に2回目の予約の電話をしました(1回目の予約については#1の記事参照)。9月下旬に電話し、11月上旬の予約となりました。

ところで、私のスタンスは「精索静脈瘤手術をして良かった!」というものなので、このブログでは色々横道にそれることもありますが、結論としてはそのポイントが伝わるように(特に男性諸氏に対して。そう、私の駄文に今お付き合い頂いている貴方に向けてです!)書いていきます。

さて、11月の澄んだ空気の休日。僕たち夫婦は恵比寿に向かいました。恵比寿は通勤経路上の駅であり、我が家からも近いので、定期的に通うには非常に好都合でした。先に通った期間と回数を申しますと‥

1回目 11月上旬(精液検査+精密検査+採血)→この時点で精索静脈瘤と診断されました。
2回目 11月下旬(血液検査結果+精液検査)→この後、手術を受けることを決めました。
3回目 2月下旬(手術前検査(採血+心電図))
4回目 3月下旬(手術当日)→平日有休取りました。
5回目 4月上旬(術後手当①)→絆創膏の貼り替え程度です。仕事帰りです。
6回目 4月上旬(術後手当②)→抜糸です。仕事帰りです。
7回目 4月下旬(術後1ヶ月目検査(エコー+精液検査))
8回目 5月下旬(術後2ヶ月目検査(精液検査))
9回目 6月下旬(術後3ヶ月目検査(精液検査))

驚いた!こんなに通っていたとは!!振り返ってみると、つじせんトコの個室でだいぶ精液を出したことがわかります(^^;)気になるのは、1回目から9回目までの精子スコアの変動ですね。それは次回以降までお待ちください。

さて、初診の11月ですが。これは相当の覚悟が要りました。よほど立派な持ち主の方、あるいは露出狂の方じゃなければ、だいたい皆さんそうかと。自分の、普段は秘めているあの部分を、しっかりと見られたり触られたりする前提で病院に行くわけですから。銭湯とかで男同士の裸体を自然に見せ合う(変なイミじゃなく)ことはあっても、1対1で向き合って、微に入り細に入り男性自身(ちなみに、英語ではあそこのことをprivate partsと言うらしい。)を、ある意味その内部までつまびらかにされてしまうのですから!!けど、一度検査が始まれば、すぐ慣れます。というか、すぐ観念します。検査技師の方や先生はあまりに多くのそれを見慣れているので、おそらくこっちにとっては一大事であっても、向こうにとってはワン・ノブ・ゼムの人間の器官を見ているに過ぎないのであって、なんら羞恥心の生まれる余地なんて無いという事実に気づくからです。エコー(超音波)や内視鏡検査で、お玉さんの外側から、お尻の内側から、いろんなことされましたが、終わってみればなんてことない。帰り道は、カフェでゆったりお茶してから家路につくくらいの余裕ですよ。

つづく。

精索静脈瘤#2(妻への打ち明け)

2015年07月22日 | 不妊治療

前回を読んで頂いた皆様はお気づきの通りでしょうが、漢方の話になったとたん、不妊治療の話からだいぶ逸れていましたね。不妊に効く漢方の話ですらなかったですね(^^;)。そう、この時期は、不妊を直したいのか体調を改善したいのか、自分でもよく分からない状況に陥りつつも、漢方的見地から見れば、基礎体力(基礎代謝。漢方では気・血・水の流れ)を改善することが、結果的に将来の家族計画にも役立つという論理を組み立て、早く妻に不妊の潜在的原因を有しているのが自分じゃないのかという悩みを打ち明けて、今度こそちゃんと、つじせんの所に検査を受けに行くという決断を早くすればよいものの、なかなか本丸に攻め入れず、外堀をぐるぐる回っているだけの弱気な自分でした。やっぱり、西洋医学でしか対応出来ないことは多く、そんな時にやれ漢方だ、やれ冷え取りだと言っていても始まりません。時間のムダでした。

そんな夏の間、何か奇跡が起きないか?と思いながらも、非情にも事態は何も変わりはしませんでした。そりゃそうだ。精索静脈瘤だったのですから。そうこうしているうちに、残暑も過ぎ、秋の気配を感じる季節になった頃、ようやく重い腰を上げ、2度目の一大決断をしたのです。それが去年の9月でした。「自覚があるゆえ、検査を受けに行こうと思う」という苦渋に満ちた胸の内を、妻に打ち明けようとしたのが。平日の夕食のあと、食卓で煩悶した後、遂に勇気を振り絞って出した、「自覚があるので不妊検査を受けに行こうと思っている」という一言に対して、妻は驚くでも責めるでもなく、あっけらかんとした表情で「あ、そうなんだ。行けばいいじゃん。うん。」と軽い返事。正直、自分の一大決心発言に対する返事としては、拍子抜け以外の何物でもなかったけど、まぁそこは重く取られなくて、かえって好都合だったかと。ちなみに、万事において、僕が少し悩みすぎるのに対して、妻の方が事実を飄々と受け止める、柔軟な性格なのかもしれません。

つづく。

精索静脈瘤#1(最初の検査までのあれこれ)

2015年07月20日 | 不妊治療

このブログ、1年放置してました。再開のテーマは「精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)」です。

僕がこの病名を知ったのは昨年の始め頃(2014年初頭)で、なかなか子どもが出来ないのは僕に問題があるのではないかと考えて、色々調べた結果です。不妊の原因は男性女性のどちらの場合もありますが、僕の場合、まぁ自分なりに自覚していた部分もあって(この点はまた後日。)、自分からまず検査を受けてみようと決意したことが、この精索静脈瘤生活(略して精索生活)のスタートになります。

僕が通ったのは恵比寿つじクリニックで、初診から手術、また術後の検査までずっと院長の辻先生(略してつじせん。とは僕ら夫婦の間での尊称。)にお世話になりました。通院の履歴は、今後書いていくつもりですが、まず、「検査を受ける」という決意を持って行くまでが、僕にとっては人生の一大決断でした(いや、マジで…)。実は、去年の5月、若葉も芽吹く新緑の季節に、一度妻に内緒で一人で検査(精液検査だけじゃなく、最初からエコー等も含めたフルパッケージ)を予約した(予約自体は3月頃)のですが、なんかその日が近づくに連れて、怖気づいてしまって、自分に「まだそんなフェーズじゃないぞ。他にも色々改善余地はあろうぞ」と暗示をかけていき、当日の朝、人知れず電話でキャンセルしちゃったのです(そんなことで前日の夜から葛藤していた僕のガラスのハートを、妻は知る由もなく…。完全に一人芝居でした。)。

で、キャンセルしてからは、一人悶々とした夏を過ごしました。その頃体調もあまり芳しくなく、気分は完全にLowギアに入ってました。仕事のストレスも重なって、元気もなく、喉が詰まったような感じが続き、これではいかん!と漢方薬を試した時期もありました。この時に飲んだ漢方は「抑肝散陳皮半夏(よくかんさんちんぴはんげ)」という、要は東洋医学で言うところの「肝(かん)」(ストレスとかに大きく影響。西洋医学の肝臓と少し定義が異なる)によく効くヤツです。これは市販薬では扱ってなくて、漢方薬局で処方してもらいました。しかも粉末ではなく、煎じ薬(生薬のまま袋に入っていて、自宅で鍋なんかで煮出す)という本格志向。7月。太陽が燦々と照り付ける暑い季節に、夜ごと我が家のキッチンに立ち、ホーロー鍋で漢方をじっくり煮詰めるのが日課でした。匂いがある程度強いので、妻からは、多少のクレームが入ったやもしれませんが、よく耐えてくれましたよ。お蔭で、当初は気分も体調も結構復活しました(最初の2週間ほどですが。漢方は長期的に取り組んだ方がいいのかもしれませんね)。

つづく。

サングリア祭り

2014年08月24日 | 

昨日のたまがわ花火大会、一時は雨での順延も心配な天気でしたが、無事に今年も見事な大輪の花火の数々を鑑賞することが出来ました。今回は二子新地(川崎市)側の河原から見ましたが、適当なスペースで座ることもでき、かつ真正面から眺めることが出来ました。二子玉川側よりも快適と言えるかもしれません。

さて、先日の夏休みは、いまや家はスペインのアンダルシア地方を旅行してきました。この旅の詳細は別稿に譲るとして、そこでハマったものの一つにサングリアが挙げられます。あの暑~い気候(毎日35度くらいの気温が続き、雲一つない、見たこともないような真っ青な空。車窓から広がる延々と続くオリーブ畑に、灼熱の太陽が照りつける台地はまさに「フライパン」と呼ぶに相応しい)の中では、果実の酸味が効いた冷た~いサングリアを疲れた身体が自然に欲します。どのバルもサングリアは当然置いている訳で、店ごとに入れている果物の違い(缶詰を使う場合も多々あり)や熟成期間などでだいぶ個性が異なると思われます。そんなサングリアの飲み比べも旅の楽しみの大きな要素となりました。

そんな訳で、旅行中から帰ったら我が家でもサングリアづくりをしよーね、と話しており、昨日やっと実現に漕ぎ着けました。材料は、近所のスーパーで調達。ワインは高いのはかえって味に個性がありすぎるから、平凡なワイン(失礼!)でいいよね、ということで、メルシャンのペットボトル(いまどき、ワインはペットもあるんですね~)の赤を籠に入れた後、特売コーナーに「スペイン産」のそれよりも安いやつがあったので、これぞ最適とばかりに、そちらにしました。あと、果物はオレンジ、梨(幸水)、パイナップル(缶詰)にしました。

以下は、ネットで拾ったレシピを参考にした、いまや家初回作成レシピです。

①パイナップルの缶詰をシロップは入れずに、全部入れる。


②オレンジ(1個)は皮を除いて、果実分のみを投入。


③梨(半分)は短冊切りに、半分入れる。


④ワイン(ほぼ1本)を惜しげもなく投入。少し残しておいて、味の付き具合の比較用とする。


⑤②で残した皮を2枚ほど、味・香り付けに入れる。
⑥シロップを適量入れる。

熟成時間は、味見をしながら、決めていこうと思います。まずは24時間を過ぎた今夜の食卓を心待ちにしてます!

ウェディングまでの道のり#12(ハネムーン)

2014年07月12日 | ウェディング

僕らは当初ハネムーンは行かないつもりで、夏休みとかに別途海外旅行でもいければいいね、くらいに考えていました。が、会社から福利厚生の一環として1週間程度の休暇をもらえるということがあり、結婚式の終わった時期は仕事的にも行きやすいタイミングということもあったので、結婚式準備を進めていく中で、多少の贅沢でもこの際行っちゃおうか!という流れに少しずつ傾いていき、並行して旅行先を考え始めたのです。タヒチやモルジブなど、ハネムーンリゾート的な所もふたりだけのこの時期しかなかなか行けないと思うのですが、単に雄大な海を眺めて日がな一日過ごすというだけにとどまらず、大自然に加えて、プラスアルファの刺激も欲しいというのが二人の共通した意見でした。元々二人とも歴史好きで、特に古代ギリシャ・ローマ時代への憧れが強かったので、日数が多く取れるこの時期しか行けない(土日含め10日間)ような場所ということもかんがみて、ギリシャを旅行先に決めました。

「アテネ・デルフィで悠久の歴史と霊験あらたかな雰囲気を味わい、青い海と白い家々の島をハシゴする」というのがを旅のコンセプトです。二人ともこれまで代理店任せの旅はあまりしてこなかったのですが、色々準備で忙しい時期でしたし、細かな調整やリクエストにも色々と応えてくれたり、僕らの気づかない提案もしてくれるだろうということで、ハネムーンくらいは至れり尽くせりの旅を満喫しようじゃないかということで、代理店、それもギリシャに特化した日本の代理店を活用しました。飛行機からホテルの予約、ホテルと空港や港間の送迎など、全てキッチリと手配してくれ、本当に楽チンでこれぞハネムーン!という旅をenjoyすることができました。その代理店(インターソルというところ)はなぜか土日休業で平日も18時までしかやっていないような、おそらくかなり小規模なところだと思うのですが、メールの回答も早く、見積もりやプランの変更に対しても迅速に対応、基本はすべてメールと電話(あとは郵便物)だけだったのですが、余分な事(余計な付加価値、とも言う)が一切なく、必要十分なやり取りだけで済ますことができたことに、二人ともなかなか感心したことを覚えています。

話の内容が散漫になりましたが、今回僕が言いたかったのは「ハネムーンをあなどってはいけない、普通の海外旅行とは全然違う鮮烈な体験と思い出を残してくれる、行けるなら絶対に行った方がいい」ということです。本当に二人だけの世界ですよ。人生において、周りの人たちから祝福された直後の二人が、その二人だけで、日常世界から切り離された場所で、まとまった時間を共に過ごすという体験をすることがあるでしょうか?共同生活におけるスタートがそこ(ギリシャ)から始まった、節目のイベントと言っても過言ではないでしょう。そして、何か二人の間に問題が起きた時でも、あの時の幸せな時間と空間を思い出すことが出来れば、きっと初心を取り戻すことができ、問題を解決していけると思うのです。そういう意味でも、ハネムーンは結婚生活における象徴的イベントであり、仕事が忙しいという理由だけでまったく行かないというのはもったいない。結婚直後に行けなくても、半年後、1年後にチャンスがあるならば、それをハネムーンと位置付けて、しばし日常を忘れ、二人だけの世界に浸ることはとても有意義なことだと思うのです。

ぜひ、ハネムーンを行くか行かないかで迷われている方がいれば、前向きにご検討を。Bon Voyage!!

シングルモルト雑記#10(白州蒸留所見学)

2014年06月28日 | ウィスキー

先日、白州蒸留所に行ってきました。「森香るハイボール」で今や圧倒的なブランドを確立した白州は、その色のイメージ通り、森の中にある蒸留所。湿潤な気候が求められ、山に囲まれた平野部や潮風漂う海岸沿いといった蒸留所が世界的にも多い中、こうした立地は珍しいと思います。行ったのも6月中旬、ちょうど新緑の時期で、蒸留所にいるということを忘れるくらい森林浴を楽しめました。





天然水のボトリングと樽の貯蔵庫の見学を組み合わせたツアーに参加したあと、予約に空きがあったので、急きょ追加で蒸留所の工程(仕込み~発酵~蒸留)も見学することができました。やはり、蒸留所に行ったらポットスティールを観なきゃ、帰れないよねということで(笑)





自分の生まれ年の樽を発見して、写真。蒸留所は1973年設立で、それ以降の樽詰め年が万遍なく並んでて、多くの人が自分の生まれ年の樽を見つけては記念撮影してました。こうした演出が出来るのも大手企業ならではですね。

試飲は、白州(スタンダードなヤツ)のハイボールと水割りをそれぞれ頂きました。現地で飲むと、気分も全然違って、まさにハイになりますね~~!(^^)!



さらに、色々飲みたい方は工場併設のバーで試飲ができます。ここではシングルのハーフ(15ML)で200円前後から各種供されます。もちろん、シングルやダブルで飲んでもいいですが、ほんとにいろんな種類のウィスキー(白州以外にもサントリー系列。すなわち、山崎や、スコッチならボウモア、オーヘントッシャンなど)があるので、少しずつたくさん楽しむのがいいと思います。もちろん、僕らも7~8種類くらいいただきました。想像以上に白州蒸留所の見学は楽しく、飽きさせないコンテンツが盛りだくさんで、大満足でした(^^)v



ウェディングまでの道のり#11(会費制)

2014年05月31日 | ウェディング

結婚式はお祝儀制か会費制かで迷う方もいるかもしれません。僕たちは名古屋でのウェディングは通常のお祝儀で、東京での披露宴では「あえての」会費制にしました。名古屋は親族だけでこぢんまり(20名程度)と、東京は職場・友人関係、それに親兄弟を含め65名程度です。会費は一律2万円としました。

東京の会場は先日も書きましたように、表参道のロアラブッシュです。昭和初期から残る旧邸宅レストランで、時を経て輝きを増した調度品やオーナーのコレクションである画家エルテの作品の数々、洗練された優しい味わいの料理の品々、どれを取っても会費制を前提としたいわゆる1.5次会に使うような場所ではありません。僕たちはちゃんとした「披露宴」として、会費制を選択したということを最初に強調しておきます。

実際、ロアラブッシュの担当の方に聞いても、当館で会費制を取るカップルはごく稀だということでした。では、なぜ会費制にしたか?やはり、コストパフォーマンスを最大限に発揮し、ゲストに本当に喜んでもらいたいという思いが根源にあったからです。僕の歳(30代真ん中)になると、招待客の年齢層も比較的上がってきて、色んな披露宴に出席していて舌も目も肥えているだろうから、ありきたりの内容で3万円(その世代のお祝儀の一般的な額として)では100%満足して帰ってもらうことは難しいだろうという考えが背景にありました。あと、挙式は名古屋で済ませているから、その分を少しディスカウントという考えも多少ありました。うちらのコンセプトは「ゲストに非日常の雰囲気とおいしい料理を楽しんでもらう夕べ」だったのです。

では、会費2万円は妥当だったのか?答えはAbsolutely,YESです!(^^)!

普通にロアラブッシュでディナーコースを食べたら、15,000円~掛かります。ドリンクも飲んだら、それだけで2万円近く行くでしょう。それに加え、重厚感のあるレトロな館内でエルテの絵画も楽しめる、それに何よりも披露宴は普段なかなか会えない旧友同士の再開の場でもあります。僕たちのハレの場でもあると同時に、ある意味、それぞれのコミュニティの同窓会の場でもあり、おいしい食事と華やかな雰囲気でそのような場を提供出来ているに対して、2万円の会費は十分なコストパフォーマンスを発揮できていたものと自負しています。(なお、帰りにプチギフト1,500円相当も用意しました。このプチギフトについては、また後日。)

コスト的には、もちろん、ある程度足は出ます。そこは仕方ありません。でも、見積段階から色々吟味して組み立てていけば、本当に必要な演出だけ(ただし、料理などコンセプトの骨格となるこだわるべき部分はケチケチしない)を効果的に活用した披露宴が出来ると思います。色々知恵やアイデアを出していくことがとても大事だと思いました(Aちゃんはよく「金は出すな、知恵を出せ」と言っている(笑))。一方で、会費制というのが、もしかしたら伝統的な披露宴に対する背信行為ではないか?という批判があるかもしれませんが、この点は先日の引出物事件とは逆の性質のもので、ある意味お祝儀というグレーな部分を明瞭化して、ゲストに納得して参加してもらい、帰りには十分な満足を得て帰ってもらうための、伝統的手法を発展的に進化させた手法だと思います。(大げさ過ぎる?)

まぁ、要は自分たちのコンセプトに応じて、ゲストにどのような満足を得てもらいたいかに応じて、祝儀制or会費制といった資金計画を立てるのがいいのではないでしょうか。

ウェディングまでの道のり#10(写真・アルバム作り)

2014年05月17日 | ウェディング

結婚式の写真関連をどうしようかと迷う人は多いと思います。家族との集合写真(四つ切、六つ切等の大判)やアルバム類。集合写真は1枚2万円くらい、アルバムは一冊で10~30万円前後するのが一般的だと思いますが、一生に一度の記念だからとあれもこれも選んでいると、本当にあっという間に予算オーバーしちゃいますね。

結論から言うと、僕たちは「アルバムは自分たちで作ればいいじゃん」ということで、スナップ写真のデジタルデータだけもらうパターンを選びました。これなら、だいぶ予算を圧縮できます。名古屋のMホテルでは挙式と披露宴を行いましたが、挙式はデジタルデータを依頼し(カメラマンが撮ってくれる。5万円)、披露宴は家族(主に兄)にお願いして、集まったデータをいわゆる「フォトブック」で自分たちの好きなように編集・発注をする形を取りました。フォトブック自体はサイズとページ数にもよりますが、5000~8000円もあれば十分立派なヤツができます。僕たちは名古屋のウェディング、東京のウェディング、さらにはハネムーンも同じサイズのフォトブックで揃え、それらをウェディング「三部作」と呼んでます(笑)。写真の編集には週末の丸1日を費やすくらいの勢い(共同制作)でした。これもまた楽しみの一つと言えましょう。唯一の心残り(それも強いて挙げれば)といえば、名古屋の披露宴での兄に頼んだ写真の出来栄えでした。兄はキヤノンの一眼レフカメラを持っているから、てっきりいい写真を撮ってくれるものと勝手に期待値を高めていたのですが、後日USBメモリが送られてきて開いてみると、どれもほんとに一眼レフで撮ったの?と突っ込みたくなるくらい、かなり普通な写真でした。しかも、小さい子持ちの親としては自然にそうなってしまうのか、自分の子どもたちの写真の比率が高い!その一方でゲストによってはほとんど写っていなかったりする人もいたし。明らかにバランスを欠いた写真の束を前に、苦笑いするしかありませんでした。むしろ、Aちゃんの親戚側で普通のデジカメで撮ってもらったヤツの方が使える写真が多く、そうしたバックアップがあって良かった…とふたりとも胸をなでおろした次第です。

家族やゲスト全員での集合写真は、親兄弟にも渡し、自分たちでも5枚くらい持っていますが、しまいこんじゃってほとんど見る機会がありません。それよりも自分たちで作ったアルバムは、時々見ることもあるし、部屋のディスプレイとして飾ったりもできて、そちらの方が重宝してます。デジタルデータで編集できる時代ゆえに、ウェディングにおける写真予算は節約できる部分なのかもしれませんね。

シングルモルト雑記#9

2014年05月11日 | ウィスキー

先週会社の飲み会の帰りにふらっと家の近くのバーに寄りました。以前時々お邪魔してたお店のマスターが店を畳んで移った先で、その日は偶然、その方の誕生日だったらしく、そのお店の常連さんがお祝いしているところに居合わせました。そのお店に行くの自体が2回目で半年ぶりなので、その方にお会いするのもずいぶん久しぶりだったわけですが、そのタイミングで誕生日だったというのは実に奇遇でした。

さて、その日に飲んだのは

バルヴィニー12年(スペイサイド)

です。

Balvenie蒸留所は、グレンフィディックに隣接しており、経営母体は同じ会社です。この12年はDouble Woodと言って、ボトルにも大きく表記されています。何となく使用している樽に関係しそうだと思って、調べてみると、最初はバーボン樽で熟成させ、最後はシェリー樽で仕上げるという意味で、ダブル・ウッドだそうです。「ファーストフィルとセカンドフィルのバーボンカスクで熟成させ、次に半年から1年をスイートオロロソ樽」(マイケル・ジャクソン『モルトウィスキー・コンパニオン』)で仕上げているということです。このオロロソというのは、シェリーの銘柄でしょうか。この蒸留所のハウススタイルとしては、「モルトの中でもっともハニーの風味が強く、オレンジのような際立つ特徴をもっている。贅沢で食後酒向き。よく熟成している」(同著)点が挙げられています。あと、この蒸留所は独自にフロア・モルティングを行っているという点も特筆すべきところかと思いました。

ところで、1年ほど前にスコッチ文化研究所主催の「シングルモルト検定4級」を受験したのですが、その時はいろいろ知識を蓄えていったのですが、時がたつにつれて、覚えたいろんなコトが抜け落ちているのに気づく今日この頃。知識が定着するまで、ちゃんとシングルモルトと対峙したいな~と思います。ただし、お酒を学ぶにはお金が掛かるので、踏み込みきれない今の自分…(+_+)

ウェディングまでの道のり#9(引出物選び事件)

2014年05月10日 | ウェディング

ウェディング準備で難航を極めたのが「引出物」でした。先述の通り、僕たちは名古屋と東京の2会場で開いたので、2つ分頭を悩ませることになりました。その中でも特に親族中心の名古屋版。こちらがかな~り大変でした(^_^;)

まず、会場のMホテルからカタログが送られます。Mが入っているタワーのT百貨店のカタログで、店頭で買ってもOKだけど、T百貨店(名古屋オンリー)外の引出物持込みは別途料金が発生。このような仕組みはどうやら一般的らしい。まず、届いたカタログを眺めます。うーん、一般的なやつだね、と二人。いわゆる高価だけど無難なギフトのオンパレード。こだわりを持つ(?)我々は、カタログを一読後、持込料を払っても外部調達する方向で行動を開始しました。ここからちょっとした悲劇が始まるのですが…。親族だけ(25名程度)のこぢんまりした披露宴なので、引出物も個々のゲスト別にカスタマイズしようとして労を惜しまなかったことが、かえって裏目に出ました。

実際は名古屋のT百貨店の店頭でも、打合せの際など、参考にカタログ掲載品以外も見て回りましたが、東京でも家の最寄りの百貨店に何度も足を運んで、食器や雑貨など、いろいろと物色しました。結果、北欧のイッタラの食器がなんだかんだでいいんじゃないの?という結論に至り、僕の親族側にはプレート、ボウル、スモールジャーなどをゲストの家族構成等に合わせて贈ることに決めました。一方で、Aちゃん側の親族にはイッタラもいいけど、結局は各自が好きなものを選べることが一番のもてなしになるということで、セレクトギフト(T百貨店のカタログより)を贈るということに決めて、招待客リストに引出物とその写真および価格を追記した表を作成して、うちの親に了承を取るつもりで母親のPCにメールをしました。

その夜。うちの父親から電話がありました。受話器を取った瞬間普段とは違う、ただならぬ気配がひしひしと伝わってきまして…。開口一番、「引出物を両家で別々にするなど、あってはならないことだっ!!」という怒声に、「ひゃー」と圧倒される僕。「しかも、ゲストごとに中身が違うなどと、恥ずかしくて出来ないことだぞ!!」と畳み掛けられ、親を敵に回しては何も始まらないということはよく分かっていたので、言い訳をすることもなく、すごすごと引き下がりました。受話器を置いて、Aちゃんに、「引出物のプラン、最初からやり直しだよ」と伝えるので、その時は精一杯でした。

ほとぼりが冷めるまで父親と電話することはやめようと思い、改めて、母親と相談したところ、父としてはT百貨店のカタログのウェッジウッドのプレートがいいと言っていることが分かりました。なるほど。いわゆる引出物ギフトらしい一品ですが、なんかイッタラとずいぶん趣が変わったなと思いつつも、Aちゃんにも事情を話して、原則ゲスト全員ウェッジウッドのお皿で行くことに決めました。あと、名古屋の慣習で、引出物は3品贈るのが通例のようなので、ウェッジウッドの皿、鰹節、お菓子で計7~8000円としました。また、ウェッジウッドのお皿は僕たちも記念に1枚買いました。まぁ、確かに父の言うとおり、両家やゲストによってあんまり引出物の中身を変えるのは良くないものかもしれません。ネット上には賛否両論の声がありますが、何も人生でおそらく一度の大切なハレの場にリスクをおかしてまで、主役のこだわりから両親、両家、ゲストにしこりを残す必要はなかろうと、今ならそう思える次第です。伝統的な冠婚葬祭の中にさえ、いろんな価値観が広がってきた近年ですが、一番は、サポートしてくれる親の意向を尊重した上で、ゲストの立場に立った演出をすることが大事なんだと思います。皆さんのご参考になれば。