落穂拾い

Gleanings in my life

xubuntu

2008年05月18日 13時50分38秒 | Linux
私の周囲で実際に稼働しているパソコンの中でもっとも低スペックなパソコンは VAIO PCG-887/BPというノートパソコンである。

このパソコンは、
  • CPU: Pentium-II 333MHz
  • RAM: 192MB (MAX、増設済み)
  • VideoChip: NeoMagick NM2200
  • HDD: 30GB(換装済み)

といったスペックだ。詳細はソニーのページ

もともとWindows 98SEがプレインストールされてあったモデルであるが、購入当初からLinuxで運用していた。ディストリビューションとしては、ずっとPlamoを利用してきており、先日までPlamo-3.3くらいが稼働していた。Plamoもバージョン4になってからかなり日が経つので、そろそろバージョンアップをしようと思ったのが、先日のゴールデンウィークのことであった。

Plamo-4.2を入れるという選択肢もあったのだが、「軽い」と標榜するxubuntuを入れてみることにした。インストールは簡単で、手間がかかったのは無線LANの設定のみだ。無線LANはBroadComのチップを使ったPCカード型のものを利用しており、そのドライバはインストールCDに入っていなかったため、別のubuntuマシンでfw-cutterを使ってドライバを作成後、USBメモリを使ってこのノートパソコンにインストールした。

さてさて、使用感である。
とにかく重い。
ひたすら重い。
耐え難い重さだ。

とにかくメモリが足りないらしい。
何をするにもスワップが発生し、ノロノロのディスクアクセスに全ての処理が渋滞してしまう感じだ。正直な話、実用的ではない。

Plamoに戻したい衝動が極めて大きかったが、ゴールデンウィークとはいえ、再インストールして無線LAN設定して…などと考えると既に時間がない。仕方がないので、xubuntuのまま軽量化を試みることにした。

このPCの用途であるが、メールチェック、ウェブブラウジング(天気予報やニュース程度)、小型の専用ソフト(メモリ占有量は数MB程度、これがこのPCの主目的)の利用程度である。

専用ソフトはそれを使うしかないので、メール、ブラウザのソフト選定を考え直すことにした。

最初はthunderbirdとfirefox3を使った。とりあえずこれがデフォルトっぽい印象であったから。しかし、両者とも重い。特にfirefox3の重さは尋常ではない。とにかくメモリイーターといった感じだ。

そこで、sylpheedとepiphanyに変更した。sylpheedはhtmlレンダリングをしないとこともあり、かなり軽い。epiphanyもfirefox3に比較すれば結構軽い感じだ。この変更で、何とか我慢すれば利用できないこともないレベルになった。しかし、Plamo時代を思い起こすと悲しくなる程重いことには違いがない。

更に軽量化するために、要らなそうなサービスを片っ端から止める。cupsdやtrackerdなどを止め、電源管理機能等も全て止めた(apmでサスペンドするし、バッテリーはもう死んでいるのでどうでもいい)。

なんとかメモリ使用量を減らしてくるのだが、体感的にはほとんど変わらない。ブラウザを利用する際に、どうしてもスワップが発生してしまうからだ。

更なる軽量化は?
結論はxfceを諦めるということであった。
xfceをデスクトップとして採用したubuntuが、xubuntuである。にもかかわらずxfceの利用を諦めるということはxubuntuである理由が無くなるのだが、背に腹は変えられない。

では、xfceを諦めたときにどんなデスクトップ環境を使おう?Plamoの頃はKDE-3を使っていた。しかし、xfceよりKDEの方がより重いのではないかと考えられ、とてもkubuntu的にパッケージを追加する気は起こらない。やはり、統合デスクトップ環境を諦め、旧来のウィンドウマネージャーに戻るしかないだろう。

そういうわけで、今回はfluxboxを選択した。
ウィンドウマネージャーはfluxbox、デスクトップ上にアイコンを配置するためにfbdeskを使用。ちなみにfluxboxのデフォルト状態ではメニューが文字化けして使い物にならなかったが、スタイル(テーマ)を変更したら日本語が読めるようになった。スタイルによっては日本語が使えないフォントをメニューに採用しているらしい。ちなみに、スタイルの変更はメニューから辿ってするのだが、文字化けしていながらも、なんとかスタイルの変更はできる(アルファベットで記述されているから)。

結果として、何とか実用の範囲内になった。

Plamo-3の頃と比較してどうかというのは、直接比較ができないので正確なことは言えないが、体感的には「重くなった」という感じだ。やはり、ubuntuは多種多様なパソコンに対応するように数多くの処理が入っており、そのパソコン専用にカスタマイズして利用できるPlamoのようなディストリビューションと比較すると、よりリッチなリソースを必要とするのであろう。

今回は9年前に購入したパソコンにxubuntu (ubuntu)をインストールした。
結論として、このように古くリソースの限られたパソコン用としは、ubuntu系は少し大袈裟過ぎ、負荷が大き過ぎるということのようだ。

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