先日、『永遠の0』の主題歌をサザンオールスターズが担当したというニュースが流れ、映画の一部がオンエアされましたが、とても期待できそうな印象で心がざわざわしています。
原作者の百田さんも以下のようなツイートをされていますし、
監督の以下のツイートもダテではない感じ。
零戦のコックピットに納まった宮部(岡田准一)の目が、表情が、思い描いていた通りのすばらしさで、なんか画面のこっち側で固まってしまった。
あの目。あれがあるからこそ、宮部役には彼が選ばれたんだと思います。
たぶん本編を観たら、期待以上のできなんだろうなー・・・・と。
「泣ける」という煽り文句に魅力を感じる性質ではありませんが、号泣必至なのは関係者に煽られなくても分かります。(笑)
原作は6分目まで読んで無理やり途中でやめました。
観てから読みたいと思ったからです。
私は戦時下の日本の軍国主義的な雰囲気が極端に苦手で、これまで零戦というものに興味を持ったことがありませんでした。
原爆や特攻隊や人間魚雷については調べたこともありますが、戦闘機(飛行機)としての零戦について、その性能や当時の技術力については、知りたいと思ったこともありません。
原作を読んで、初めて知ったことがあります。どれだけずば抜けていたのか、圧倒的だったか。しかも忽然と現れた世界最高(当時)の飛行機。
堀越二郎という若い技術者が設計したのだということも初めて知ったのです。
だからのこの夏に、宮崎監督が堀越二郎と零戦を題材にした『風立ちぬ』を公開すると聞いて、不思議なタイミングの合致に驚きました。
『永遠の0』が正月公開になった理由は、『風立ちぬ』を観てからの方がより深く『永遠の0』を観ることができるという思いもあったのでしょうね。
『風立ちぬ』の公開が近づき、ぼちぼちと特集番組が放送されていますが、登場人物紹介として堀越二郎さん本人についても色々取り上げてくれるので、とても興味深いものが多いですね。
宮崎監督が「一番才能のある人は、やっぱり戦闘機に回される」みたいなことを仰ってたのもおもしろかった・・・。
そうなんですよね。
最高の技術はどうしても軍事目的に利用されがちというか。・・・
でも創っている当人は、軍事目的か人道的な目的かとか意識していないことが多くて、ただひたすら、自分の理想や夢を実体化させようと夢中になっているだけだったりする。・・・
零戦も、「性能の高い戦闘機」を造りたかったというより、「機能美の極みを目指した」というのが設計者本人の気持ちだったかも知れないですね。
堀越二郎さん本人が描いたという設計図も紹介されていたのですが、そのあまりの精密さと美しさには圧倒されました。
飛行機一機につき3000枚近い設計図が必要だそうです。
今の時代ならCADとか設計専門のコンピューターグラフィクス・ソフトはいくらでもあるので、あの精緻さ、緻密さを表現するのはそれほど難しい事ではないかも知れませんが、あれらをすべて手書きで、フリーハンドで描いたのかと思うと唖然とするほど美しいです。
あれ、そのまますべての線をワイヤーフレームとして取り込めば、たいしたブレも歪みもなくすぐに3D映像にできそうなぐらい精密でした。
架空の話と並べて書いて不謹慎かも知れませんが・・・。
なんか見たことある感触だな・・・と思ったら、アイアンマンのエンドクレジットの映像でした。
アイアンマンの設計図をワイヤーフレームで立体的に表現した映像なのですが、私はあれが妙に好きでして。・・・
美しい創造物は、構造(設計図の段階)からして美しいんですよね。
Iron Man The Movie End Credits
こちらは架空の想像物に過ぎませんが、ものすごく巧みにリアリティが加味してあって。この設計図を起こせば本当に作れるんじゃないかと・・・。(笑)
実際、アイアンマンのパワードスーツをCGで描く場合は、まず設計図を造ってみて、関節の可動域や動きが理に適っていて不自然でないことを確かめてから、俳優に合成で装着させ、ボディ表面の加工を乗せていくというような描き方をしたそうです(メイキングより)。
それらの細かいリアリティの積み重ねが、トニー・スタークという人物がいかに「才能と手腕のある技術家であるか」という説得力に繋がっていたような気がするのです。
アイアンマン3でもこの1を踏襲するようなワイヤーフレーム・バージョンのエンドクレジットが作られたようですが、採用されたのはペーパーバック風のものでしたね。
とてもシェーン監督らしい選択だと思うし、「Can You Dig It」という曲にはあの映像が一番ぴったりとハマってると思われます。
ちょっとビッグバンド風というかブラスバンド風な、ホーンセクションとサックスが前面に来るような感じで、70-80年代風なカッコよさのある曲で印象的なエンドロールです。
でもワイヤーフレーム版もフルレングスで観たかったなー・・・・。
DVD/BDの特典映像に入ってないかしら?
原作者の百田さんも以下のようなツイートをされていますし、
断続的に行われている映画「永遠の0」試写会。「すごい名作だった!」「号泣した!」というコメントが私のもとに続々と寄せられる。私自身も傑作とは思っていたが、原作者だけに客観的には見られなかった。しかしこれだけ多くの人の絶賛の声を聞くと、やはり傑作なんだと確信した。早く劇場で見たい!
― 百田尚樹 (@hyakutanaoki) July 3, 2013
監督の以下のツイートもダテではない感じ。
すぐに公開したい。みんなに見せたい。年末までが長い>永遠の0
― 山崎貴 (@nostoro) June 19, 2013
零戦のコックピットに納まった宮部(岡田准一)の目が、表情が、思い描いていた通りのすばらしさで、なんか画面のこっち側で固まってしまった。
あの目。あれがあるからこそ、宮部役には彼が選ばれたんだと思います。
たぶん本編を観たら、期待以上のできなんだろうなー・・・・と。
「泣ける」という煽り文句に魅力を感じる性質ではありませんが、号泣必至なのは関係者に煽られなくても分かります。(笑)
原作は6分目まで読んで無理やり途中でやめました。
観てから読みたいと思ったからです。
私は戦時下の日本の軍国主義的な雰囲気が極端に苦手で、これまで零戦というものに興味を持ったことがありませんでした。
原爆や特攻隊や人間魚雷については調べたこともありますが、戦闘機(飛行機)としての零戦について、その性能や当時の技術力については、知りたいと思ったこともありません。
原作を読んで、初めて知ったことがあります。どれだけずば抜けていたのか、圧倒的だったか。しかも忽然と現れた世界最高(当時)の飛行機。
堀越二郎という若い技術者が設計したのだということも初めて知ったのです。
だからのこの夏に、宮崎監督が堀越二郎と零戦を題材にした『風立ちぬ』を公開すると聞いて、不思議なタイミングの合致に驚きました。
『永遠の0』が正月公開になった理由は、『風立ちぬ』を観てからの方がより深く『永遠の0』を観ることができるという思いもあったのでしょうね。
『風立ちぬ』の公開が近づき、ぼちぼちと特集番組が放送されていますが、登場人物紹介として堀越二郎さん本人についても色々取り上げてくれるので、とても興味深いものが多いですね。
宮崎監督が「一番才能のある人は、やっぱり戦闘機に回される」みたいなことを仰ってたのもおもしろかった・・・。
そうなんですよね。
最高の技術はどうしても軍事目的に利用されがちというか。・・・
でも創っている当人は、軍事目的か人道的な目的かとか意識していないことが多くて、ただひたすら、自分の理想や夢を実体化させようと夢中になっているだけだったりする。・・・
零戦も、「性能の高い戦闘機」を造りたかったというより、「機能美の極みを目指した」というのが設計者本人の気持ちだったかも知れないですね。
堀越二郎さん本人が描いたという設計図も紹介されていたのですが、そのあまりの精密さと美しさには圧倒されました。
飛行機一機につき3000枚近い設計図が必要だそうです。
今の時代ならCADとか設計専門のコンピューターグラフィクス・ソフトはいくらでもあるので、あの精緻さ、緻密さを表現するのはそれほど難しい事ではないかも知れませんが、あれらをすべて手書きで、フリーハンドで描いたのかと思うと唖然とするほど美しいです。
あれ、そのまますべての線をワイヤーフレームとして取り込めば、たいしたブレも歪みもなくすぐに3D映像にできそうなぐらい精密でした。
架空の話と並べて書いて不謹慎かも知れませんが・・・。
なんか見たことある感触だな・・・と思ったら、アイアンマンのエンドクレジットの映像でした。
アイアンマンの設計図をワイヤーフレームで立体的に表現した映像なのですが、私はあれが妙に好きでして。・・・
美しい創造物は、構造(設計図の段階)からして美しいんですよね。
Iron Man The Movie End Credits
こちらは架空の想像物に過ぎませんが、ものすごく巧みにリアリティが加味してあって。この設計図を起こせば本当に作れるんじゃないかと・・・。(笑)
実際、アイアンマンのパワードスーツをCGで描く場合は、まず設計図を造ってみて、関節の可動域や動きが理に適っていて不自然でないことを確かめてから、俳優に合成で装着させ、ボディ表面の加工を乗せていくというような描き方をしたそうです(メイキングより)。
それらの細かいリアリティの積み重ねが、トニー・スタークという人物がいかに「才能と手腕のある技術家であるか」という説得力に繋がっていたような気がするのです。
アイアンマン3でもこの1を踏襲するようなワイヤーフレーム・バージョンのエンドクレジットが作られたようですが、採用されたのはペーパーバック風のものでしたね。
とてもシェーン監督らしい選択だと思うし、「Can You Dig It」という曲にはあの映像が一番ぴったりとハマってると思われます。
ちょっとビッグバンド風というかブラスバンド風な、ホーンセクションとサックスが前面に来るような感じで、70-80年代風なカッコよさのある曲で印象的なエンドロールです。
でもワイヤーフレーム版もフルレングスで観たかったなー・・・・。
DVD/BDの特典映像に入ってないかしら?