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Mental Blog

2006年からメンタルトレーニングの勉強を始めたMT初心者によるエッセイ。

最大の収穫

2011-08-25 12:41:21 | 2012年 ~19期公式戦
昨日は旧い友人と久々に杯を交わした。
帰ってきたのは午前2時。
普段はあまり酒をたしなまない僕も、昨日ばかりは飲みたかった。
勝利の美酒ってやつを堪能しながらも、やはり疲れはたまっていたようで、ゆうべは頭がぐるぐるまわってしまったよ。
で、さっき起きてきて今パソコンに向っている。

緊張感は作り出すほうが難しい。
そんな事実を改めて思い知らされた昨日の試合であった。

幸運なことにも監督がぶち切れてくれて、緊張感が生まれた。
だが、その中で君たちが相変わらず緊張感を保とう保とうとしていたのはまずい。
緊張の要素ができたのなら、今度は緩めるほうに意識的に取り組まないといけない。
そこで4回の攻撃後に僕は「盛り上がる系にシフトチェンジしろ」という指示を出した。

そもそもだれそうな試合で、笑顔は抜きにしても、心拍数を低下させるような意識を持たせてしまったのは僕のミスだ。
笑顔は禁止しても、声は全力で出させるべきだったね。
試合前のサイキングアップは心拍数を上昇させるが、笑顔満点になってしまうのであれでよかったと思うが。

後半の「あれ」だな。うちに合った雰囲気作りは。
スタッフが怒ろうとあきれようと、君たちは君たちで盛り上がっていればいい。
「自分たちの世界を作ればいいじゃないか」…そういう話をしたことがあったね。
今後の試合でもああいうことはあるだろう。
あのように雰囲気を作ることを忘れてはいけないよ。
オープン戦では僕は自らベンチを引っ張るつもりはないよ。
自分たちでちゃんとやる習慣を作りなさい。
ああいうベンチの雰囲気があれば、全員の心が試合に向くから、必ず結果もついてくる。
この3試合、それを痛いほど思い知らされたのではないかな?
この雰囲気作りこそが最大の収穫だったのではないかと考えている。
気持ちいいベンチ、気持ちいい試合だったよ。
よくやったと思う。

しかし。
われわれはまだどん底から這い上がっている「途上」にある。
幸運にも3つ勝たしてもらったが、もらった点のいかに多いことか。
むろん君たちの集中力の「強さ」は認める。
だが、まだまだ上には上がいることをおそらく県では思い知らされることだろう。
調子に乗るんじゃないぞ。
俺らはまだまだ全然強くなんかない。
挑戦者たる気持ちを決して失ってはいけない。
そして、挑戦者である限り強くなり続けることができることも述べておこう。

180°の転換

2011-08-23 20:05:47 | 2012年 ~19期公式戦
よく勝ったな。
またも1点差、ビッグネームを相手に本当によく戦った。
もっとも評価できるのが、ひっくり返された直後にまたひっくり返せたことだ。
相手からもらった点ではあるが、先頭のK一塁手がよく選び、H三塁手も粘り強くつなぎ、N主将がしっかりと送ったればこそ。
相手一塁手が焦ったのも、ベンチも含めてへこたれずに「取るぞ取るぞ」の雰囲気があったればこそだ。

5回の主将の声かけも、合宿最終日の戦いでの反省が生かされた。
ビッグネームを相手にリードしながら試合を進めた場合、どのような声かけが有効か…そんな質問をされた。
「ネガティブな言い回しを避けつつも、追いつかれても動揺しない準備をさせるように」
そんな助言をあの試合の後に彼にはした覚えがあるが、主将の声かけもチーム全体の「想定内」との割り切り方も見事だった。
リードしていても結果じゃない。リードされても結果じゃない。
最後のアウトコールを聞くまで、油断せずあきらめず、ただ「今」に集中する。
そんな試合ができた。
この秋の早い段階で、そこまでの心の強さを見ることができるとは思っていなかった。
今大会の君たちのセルフコントロールは素晴らしいよ。
今のところはね…。

初戦も今日も「リラックス」を意識すればいい戦いだった。
これは「緊張感」をもとめるよりも楽だよ。
ただ笑っていればいいんだから。
明日はまた異なるコントロールが必要になる。
ビッグネームを破った後はえてしてコロッと負けるもの。
それは大きな緊張感から解放されて、気持ちが緩むからだ。
怠惰なゆえではなく、相手をなめるゆえではなく、緊張の後に弛緩が訪れるのは自然な法則なのである。
ゆえに明日はリラクゼーションを削って、気を引き締めて当たるべきだろう。
180°の転換が求められる。
笑顔を減らしてみよう。
厳しめの声を出してみよう。
サイキングアップもおとなしめバージョンの方がいい。

県大会をみすえていくには2勝1敗と3勝では大きな差が生まれてくる。
土日の連戦になるか、中5日をもらえるか…。
…まぁ、でも運が悪ければどちらにせよ土日連戦になるし、そこまで考えて戦えとは言わない。
結果を気にせずに君たち集中へのセルフコントロールに努めるべきだ。
今大会の目標が「リラクゼーションへの誘導」だったわけで、明日の課題である「緊張感の醸成」は一歩先に進んだものだ。
緊張感を作ることはモチベーションが下がりやすい冬の練習にも求められるもの。
どうやったら緊張感を作れるか先取り学習のつもりで取り組んでみなさい。
いい雰囲気作りができている今大会のここまでの流れを台無しにしないよう、しまった試合を求む。

待たずに仕掛けろ

2011-08-22 11:13:28 | 2012年 ~19期公式戦
順延に対戦相手の流動…なかなか心理的コントロールが難しい大会である。
これほど雰囲気作りの示唆に悩む大会も珍しい。

明日の相手はおそらくこのブロック最強。
派手さはないが、しっかりとやるべきことをやってくる…そういった強さで形容できる相手だ。
特にエンドランによるチャンス拡大の成功率は極めて高く、数年前に対戦した時も当時の監督と「しっかりと決めてくるね~」という会話をしたのを鮮明に覚えている。
爆発的な「強さ」があれば開き直れるが、こういった「地味に強い」チームとの対戦は難しい。

先ほど初戦のデータ分析をコーチ陣からしてもらったが、これも参考程度にとどめることが重要。
決めつけはなによりいけない。
相手を見ながらゲームの動向を見ながらシフトチェンジしていけばいい。
そういった意味ではオープン戦と同じ感覚で望むのがいい。
ただしこれらは守備面での話。
当然普段どおりにやっていてはかなわない面も出てくる。
特に攻撃面においてはどんどん仕掛けていかないと格上相手に勝機を見いだすのは難しい。
だから、君たちもそのつもりでサインを「待つ」のではなく「読む」ことでチーム一体となって攻撃を仕掛けていくことが求められるだろう。
しっかりと攻撃のそういう意味での準備をすることだ。

個人的にできることもどんどんやろう。
いつもより大胆にリードをとる。
いつもより積極的に初球を狙いに行く。
逆にいつもより狙い球を徹底して絞る。
…など、監督に申し出て相手を崩しにかかることが必要だろう。
そういった意味では監督からの指示待ちのスタンスを捨て、作戦を監督に提案していくことも「大胆さ」のひとつだ。
実際に一番近いところで投球を見るのは君たちなのだから。

受け身の姿勢を捨て、相手にも監督にも仕掛ける姿勢で戦う。

以上が戦い方の話。
今はいざしらず、心理的には否が応でも緊張感は高まることと思う。
初戦同様の笑顔と盛り上がりで臨めばいい。
上記に述べたような仕掛けるプランを立てたら(準備)、あとはそのためのプロセスを守るだけである。
前後際断。
…過去の失敗・成功も、将来待ち受けている結果も気にせずに、「今」に心をとどめること。

面白い試合をしよう。

危惧

2011-08-21 12:14:34 | 2012年 ~19期公式戦
勝利の後。
雨天の間延びしがちな練習。
緊張感を崩す要素がつまった2戦目の前夜となった。
延期後の試合ほど難しいものはない。
負けたチームはリセットが効き、勝ったチームは勢いに水をさされる。
流れが、変わる。
つまり、危機感を持たねばならない日程になってしまったのである。

ネガティブなことを述べているわけではない。
ミーティングでも述べた通り、明日は緊張感を醸成することが何よりも大事であることを述べておきたい。
どのように緊張感を出すべきか。
明日は昨日ほどの笑顔は要らない。
明日は昨日ほどのハイタッチも要らない。
抜いたプレーが生むミスに対しては、切り替えの声よりも指摘の声を出すべきだろう。

ただ、依然として変わらないのは、結果を追い求めずにとにかくやるべきことをしっかりとやることである。
やるべきこと…ミーティングで監督からあった話だ。
打撃においてはしっかりと自分のポイントで振り切ること。
ポジショニングにおいては過去のデータにとらわれず…決めつけずに状況を見て判断すること。
走者によるプレッシャーをかけること…etc
つまりは、オープン戦で散々やろうやろうと言われてきたことばかりだ。
明日もオープン戦同様戦えばいい。
だが、「ひとつ勝っている」という要素が甘さを生む。
プラスであるべき要素がマイナスに働くのがリーグ戦形式の怖さだ。

トーナメントである。
負ければ終わり…実際に負ければ突破は厳しくなるのは当然のことなのだが…そのつもりで戦うこと。

怖い怖い明日の試合

2011-08-20 20:46:52 | 2012年 ~19期公式戦
H三塁手の三塁線といい、最後のK遊撃手のダイブといい、よく集中していた。
ベンチもよかった。自分たちで雰囲気を作ろうという姿勢も見られたし、まだまだ声は物足りないものの、大きなジェスチャーが随所に見られ、やはりよく集中していたと思う。
公式戦という緊張必至の場で、うまくリラックスできていたのではないだろうか。

「プラスマイナスゼロでいいんだ、基本を基本どおりにやろう」と呼びかけた中で、好捕・好打・好走塁・好ベンチといったプラスが現出できたのは、緊張感とリラクゼーションのうまくバランスのとれた状態に君たちがいられたからだろう。
あれだけ集中していれば、当然結果はついてくる。
「勝つべくして勝つ」というのは今日みたいなゲームをいうのだろう。

当然怖いのは明日の試合である。
今日勝って「しまった」ことで、今日のような心理的なバランスは望めなくなる。
緊張感は今日よりは薄れる。
つまり今日と同じ心のメンテナンスをやっていては、いいバランスは取れないということだ。
今大会の目標は「いかにリラックスするか」ということ。
基本はそのスタンスで構わない。
1年生諸君や、今日結果が出なかった選手は引き続きリラクゼーションに努めていい。
だが、今日活躍した上級生は明日は少し気を引き締めて入ってごらん。
本当のMTの真価が問われるのは明日の試合と言っていい。

どうやってセルフコントロールをするか…。
明日の君たちも楽しみにしている。

ただこれだけは言っておく。
今日と同様、結果を求めてはいけない。
やるべきことをやる。それだけだ。
結果は後からついてくる。