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Mental Blog

2006年からメンタルトレーニングの勉強を始めたMT初心者によるエッセイ。

未来を望む前に…

2012-03-25 16:59:39 | 2012年 ~19期公式戦
病み上がりの身にはしんどい試合だった。
かつてのうちなら、あのまま呑まれてひっくり返されるとこだったが、最後までよく集中できたと思う。
いや、最後ああいう展開だったから逆に集中できたんだと思っている。
ああいう展開…じわりじわりと追いつめられて僅差でゲームが進んだってことだ。
ビッグイニングを作られて一気に追いつかれていたら、最後はわからなかっただろうけどね。
そういう意味では、どれだけ点を取られてもビッグイニングは作られちゃダメってことだ。
点は取られてもいいから各イニング最少失点に抑える。
これ鉄則だな。

勉強にならない試合なんてないのだけれど、今日はしっかり勉強した実感があるだろう。
コールドでも1点差でも、勝利は勝利。
それが公式戦だ。
ゲームセットの声を聴くまで点差は関係ない。
序盤に大量得点しようが、それによって浮つくメリットなんてない。
常に「今何をすべきか」に集中し続けること以外、君たちにできることはないのだ。
だから中盤は本当に反省材料が多かったね。
初球に手を出せなくなるのも、果敢に守れなくなるのも、すべて今ある点差を守ろうという【消極的な姿勢】の表れだと思うよ。
現時点で「リードしている」だけで「勝って」いないのに。
いわゆる【守りに入る】ってやつだな。
未来を求めるから今を大事にできなくなる。
試合中に君たちにできることと言えば、今を全力でプレーすることだけだろ。
勝敗なんてものは、「どれだけできることを積み上げられたか」でさえ決まらないものだよ。
つまり…試合中の点差なんて何の意味もなさないんだ。
思い出してほしい。MTの意味を。
MTとは「今」に集中するためのトレーニングであって、それは決して未来のことをどうこうしようという考え方ではない。

禅の言葉に【前後際断】という言葉がある。
これは事象の前も後も断ち切って今に集中しようという考え方を表す。
(これを学ぶために1年生には毎年座禅を課しているのだが、今年は説明する暇がなかったな…。)

過去の失点や失策や凡打・失投を振り払うトレーニングは十分に積んでいることと思う。
マイナスからプラスへの雰囲気の切り替えはうまくなってきたよ。
僕が昨年N外野手を主将に推そうと考えてたのはその雰囲気のコントロールが非常に上手かったからだ。
しかし一方で、「リードしているからこのまま勝ちたい(あるいは勝てるだろう)」と未来を展望してしまうがために、プラスからフラットへの雰囲気の切り替えはまだまだ甘い。
前後際断という言葉に沿って説明を加えれば…前【過去】は断ち切れているが、後【未来】は断ち切れていないということだな。
これは今後の課題。
これができるようになって初めてMTは完成する。

その手始めとしては、明日の練習と予選最終戦。
今大会も通過点の1勝を挙げたに過ぎん。
未来を望む前に「今」を大事にできるか。

幸せな環境

2012-03-24 21:55:47 | 2012年 ~19期公式戦
結果を聞いたよ。
見ていないので何とも言えないが、力負けのようだね。
ならばよし。
これから数か月、力を上げていけばいいだけの話じゃないか。

気持ちの切り替えはついただろうか。
やっぱりこの地区はそんなに甘くはないって話だ。
まぁでも、何を失ったわけでもない。
そもそもわれわれは負けても失うものなどない。
なんて幸せな環境で野球ができるのだろう。
勝てなければ将来を削られていく指導者や選手がる中で…。
僕ももっと早く気づくべきだったな。

さて、本当にトーナメントの様相を呈してきた。
本当の勝負は明日になってくるな。

僕はまだ見ていない冬の成果。
明日は楽しみにしているよ。
やっと戻れる。
グランドに。君たちのもとに。

トーナメント

2012-03-23 20:34:52 | 2012年 ~19期公式戦
ケーススタディも、もっと載せたかった。
久々の公式戦に向けての心構えなども語りたかった。

インフルエンザだ。
今年のものは感染力が強いなんて生徒の学級閉鎖を見ながら思っていたが、まさか自分が感染するとは…。
学校保健法の関係で復帰は日曜になるだろう。
力になれずに申し訳なく思っている。

上部全国大会が存在しない春季大会の意義はただひとつ。
県大会でのトーナメントを経験すること。
夏前にしっかりとトーナメントを経験することだ。

そのための地区予選。
トーナメントの開幕と心得て、一戦必勝でいけ。

県大会反省

2011-09-15 11:04:02 | 2012年 ~19期公式戦
だいぶ時間があいてしまった。
新学期が始まってこっちも色々と仕事が増えている。
なかなかグランドにも足を運べないと思うが、そこは理解して欲しい。

スコア以上に力の差を感じる試合だったね。
あの試合で学んだことをもう一度ここに書き記しておこう。

①球場の広さの実感
地区予選とは異なり、やはり球場は広い。
なかなかベンチの声がフィールドに届かないことを改めて実感したことと思う。
夏になれば大応援団も加わり、ますます声の届かなさに拍車がかかる。
しっかりとベンチの声を伝えるには、ジェスチャーも必須のことながら、誰に対してのジェスチャーなのかは声をつなげなければならない。
そこで、最近おろそかになっている「つなぎ」をもう一度徹底させよう。
一つ指示が出たら、返事のみならずしっかりと声をつなぐこと。
練習中からしっかりと。練習でできないことは試合でできるわけもない。
これに関してもうひとつは、腹式発声を心がけることだ。
のどだけで発声しても通りにくい声になる。
腹式発声のスペシャリストは前の代のT投手だったが、残念ながらこのチームにスペシャリストと呼べる人間はいない。
かろうじてY外野手とH内野手がそれに近い形かな。
T先輩に声の出し方のコツをおそわるといい。
もちろん、僕も聞きに来れば教えるがね。

②流れを読む力の欠如
「切り替え」ということを常に意識していると思うが、どうもマイナスにならないとそこは意識できていないようだ。
結果プラマイゼロでもプラスでも、流れを変えるプレーというものは常に試合中に存在する。
例えばあの試合では、7ウラの投直併殺。
まさに「負ける気がしない」という言葉を発さしめたビッグプレーだったが、あのプラスの状況で切り替えをできなかった結果が、8表のバント失敗と二塁走者の飛び出しだ。
なんとなくふわふわした雰囲気の中であのプレーが起きた。
「雑になっている」とベンチ内で僕は何度も呼びかけたが、伝わりきっていただろうか。

さらにこの流れの変化は次の8ウラにも現れる。
チャンスをつぶした後の先頭打者の三塁打。
あのバントがらみのプレーを振り返ってみよう。
1死1・2塁のケースでのバント。
バントケースではないのでそんなに飛び出す必要があったかどうか、しかしフォースプレーを危惧してストライクスタートを切ろうとしたのも理解できる。
一方打者の方は1死であるし、相手投手が代わったばかりなので、そんなに簡単にバントをしないってのはわかるが、一方でバントのサインであるので走者がストライクスタートを切ることも考えなければならなかった。
どちらのミスでもあり、どちらの考えもうなづける、非常に難しいプレーだったね。
(…と僕は思っている)
つまり、難しいというのは完全なるミスではなく、誰のミスか責任の所在もはっきりしないため(意地悪い言い方をしていしまえば「どちらのせいにでもできる」ということ)、切り替えるのは難しい。
だが、結果的に流れを大きく変えるプレーだったことは事実だ。
今思えば8ウラの守備の入りこそがもっとも警戒すべき場所だったのだろうね。

そういった「流れを変えるプレー」というものを常に意識してどのようなモチベーションのときにどのような切り替え作業をすべきかを常に考えて欲しい。
締まっている時はゆるめ、ゆるんでいる時は締め…常にバランスの取れたところで集中への環境が整うことを「練習中から」忘れないように。


これから長い長い冬に入る。
この秋、君たちは本当によく戦ったと思う。
しかし、常に挑戦者たる気持ちを忘れずになめず恐れず、究極の心理状態を目指して欲しい。

求めない勝ち方

2011-09-09 19:43:10 | 2012年 ~19期公式戦
明日も格上(ビッグネーム)!
これは間違いない。
だが、恐れる必要もなければ意識をする必要もない。
うちの秋の現実的な目標はとにかく公式戦1勝だったはずだ。
それが県大会出場、3連勝のおまけつき。
おつりがくるくらいだ。
これ以上何を望む?

さっきも話をしたが、「負けたら終わり」を意識して勝てればどんどん意識すればいい。
「打ちたい」と思って打てればどんどん思えばいい。
だが、違うよな?
「今」やるべきことをしっかりとやる。
それが「今」に集中するということで、そうやって結果を出してきた。
僕の言葉は信用するに足るだろ?
明日もこのスタイルを変えずに、結果を求めないことだ。
そうすれば求めずして勝ちを手に入れることができるだろう。

さて。人工芝。
うちのカチカチなグランドは人工芝に匹敵する。
それが本校歴代チームの人工芝球場での強さにつながっていると僕は信じている。
自信を持って、堂々と楽しんでこい。
明日は僕もベンチワークを楽しむことにしよう。