
昨朝、古女房が「プロの写真家がダンサーを撮影するのを公開するって!」と。
場所は高松中央卸売り市場だ。
妙なところで、妙なことをするもんだ。
暇半分、興味半分で行ってみた。
魚市場だもん。漁船もいっぱいだ。
そこの一角に3階建てのビルがあり、入り口では受付のようなことをしている。
何でも、世界的なカメラマンなんだそうで、写真学校もやってるらしい。
定刻の10時半に2階へ上がって見ると
カメラマンとその弟子達が環境セッティングをしてた。
<左から3人目の背丈が低いシルエットがプロ・カメラマン>
壁際に向かって照明が集められ
どうもそのあたりが撮影舞台らしい。
三脚の使い込みようを見れば
プロ・カメラマンが撮ってきた写真の数が
判ろうという物だ。
午前11時頃にモデルさんが登場した。
なんでも著名なバレェ集団に属しているとのこと。
しかし、いかんせん細くて痩せていて、大丈夫か?みたいな女性だった。
二の腕なんかでも、寿司屋のカンピョウ巻きくらいしかない。
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カメラマンが、「この窓枠に手を掛けてポーズを取って下さい」と。
次に「こっちに向かって動作をお願いします」。
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それぢゃぁ~スタートですっ!とカメラマンが合図すると
バレリーナが動いた!
そのしなやかさ、優美さ、速度感、、加速感たるや、凄い。
ドォ~ッとため息が会場に充満した。
スタートしてから終わるまで、約2秒
くるくるとワンピースをひるがえして二回ほど回転したか?
それも音無しの構えだ。靴音一つ立たないのである。
軽い
早い
柔らかい
加速度がある
動から静へのブレーキ感が凄い。
人間の肉体はかくまで鍛錬できるものか!
感動がこみ上げてきた。
幼い頃から厳しい鍛錬を積み重ねた結果とはいえ
いにしえの名剣士の型の披露のようでもあった。
まぁ、車に例を取れば並の人間がそこらを走ってる乗用車だとすれば
こちらはF-1レーシング・マシンに相当すると言えそうだった。
何テイク目かの写真をアレンジしてみた。
右端の静止のポーズから左端に至るまで0.7秒!!
更に左の方へ動いたが人影が邪魔で合成に耐えられない。
この後、別の部屋で別のバレリーナの写真を撮るとのことであったが・・・
もう、オイラには十分凄さを感じ取れたので会場を後にしたのだった。
まるで人間業とも思えぬパフォーマンスに
今まで、バレェなんて・・・と思ってた自分が情けなかった。
凄まじい努力をしてる人達はいるもんだ。
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ああ、長生きはこんな時のためにあったのか。
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この後はここから40km程離れた場所へ向かったのでしたが
そこでもサプライズが待ち受けていました。
ここまでの話とはまったく関係ないことなんですが。
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