
昨日もそうそう寒くなるという予報は無かった。
しかし、オイラが知ってるその渓は魚影も薄く、
オイラみたいなへたっぴぃがしがみついても・・・
大した釣にはなるまいと、見切っての釣だ。
その点、期待一杯で、実は・・・という釣より、
遥かに気楽で楽しいもの。
例によって、ゆっくり出掛けました。
入渓したのは、午前10時を回ってた。
確か、こんなところから釣り始めたような・・・
なかなか渋くて、アタリが取れない。
でも、上流へ向かうにつれて渓相がキツくなり
魚影も見え始めた。
やばいところで頑張る相棒は名人だ。
オイラはヘボカメラマン。
渓歩きは勿論のこと、ポイントへのアプローチ、竿さばき、
魚の取り込みなど、
あらゆる点で百日の長ありと見た。
そうこうしているうちに、とあるフチの流れ出しで
川の右岸から左岸へ渡ってから、遡行(そこう)しようとした。
さして深くないところだったので、
油断したわけでもないのだが、
延ばした右足が川底の石で滑って体制が崩れた・・・
となると地球の重力はえらいもので、万物に平等に働いて
竿を握ったまま、ドォっと倒れこんでしまった。
わちゃぁ~と言う間もあらばこそ。
最近得意になって使ってるヒップ・ウェーダーの付け根から
ドバァっと冷水が流れ込むからタマラナイ。
ち、ちめてぇ~い!!
ゴボ、ガバと長靴部分に水が入る。
相棒はそれには気付かず、右岸を釣っていたので、ホッとした。
それでも、最初は氷水みたいだったが、次第に足の温度で水もぬるみ
そのうち、ゴボ、ガバも、靴下やらズボンに滲みこんで聞こえなくなった。
渓の傾きも更に増し、遡行がきつくなり始めたころ、
相棒の奇声が・・・
おおっ!何か掛かったぞ。
竿がしなってる。写真撮ってくれぇ~みたいなこと言ってるぞ。
で、あわててカメラを出して何枚か。
竿を寝かせて、こちらへ泳いできたアマゴを!
相棒の巧みな竿さばきで、上手く取り込んだアマゴは
今日一番の8寸。
えい色をした立派な魚だった。
さぁ~そろそろ、昼飯にして終りますか???
ということで、昼ごはんにすることに。
あれぇ~ハシがないぞぉ~というので、
枯れ枝で。
いやぁ。楽しい釣でした。
なんだか釣という遊びを堪能できたような気がしましたな。
それにしても、オイラが岩場を乗り越えるのに難儀してる姿を見て・・・
相棒の漏らした言葉・・・
「僕も銀ちゃんみたいになるんかなぁ~」
グサっと胸に刺さって中々抜けませんでしたぜぇ。
あったりめぇぢゃぁ~誰だって年とりゃぁのぉ!!
おっちまい。
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息子が高校生の頃 新潟の海へつりに
連れてってもらって以来 一度も つりとは
縁が無くて・・・。
いくらのおにぎりと うどん・おいしそう
みたいな気がすることが、しょっちゅうですよ。
でも、メチャンコ空気の美味しいところで、ゼェゼェ~ハァハァ~やるのって・・・
肺には結構、シビアだけど良いトレーニングです。
しかし、いつも名人上手と渓歩きをお供すると
いやんなる程、彼我の力量の差に気付かされて。
茫然となることも、少なからずです。
腹が減ったら、箸が何製だろうと気になりませんです。ハ~イ。