銀うさぎの庭(お人形日記)

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「夏目友人帳」第9話

2008-09-03 | 夏目友人帳

アニメ「夏目友人帳」第9話『あやかし祓い』の感想です。

一部ネタばれを含みますので、まだアニメをご覧になってない方はご注意下さいませ
今回は あの名取さん 登場で、ある意味最も楽しみにしておりました回です。

最近太り気味のニャンコ先生を連れて散歩に出る夏目。
ほたほたと歩くニャンコ先生のアンヨがたまらなくキュートです。
野犬に向かって「んっふ~ん」と凄んでみたり、バッタを捕まえようと追いかけたり、ニャンコ先生、冒頭から可愛さ全開です。
ニャンコ先生を探して草むらの中に入った夏目は何かにつまずきます。

倒れる夏目の体をはっしと受け止め、名取さん登場~!
ここ何回か見返したのですが、名取がどこから湧いて(え?)きたのかどうしても分からない…
居眠りしていた名取に夏目つまづく→名取立ち上がって夏目の体をキャッチ!って素早すぎでは???
(まあ、細かいことは置いといて…)

名取周一は売り出し中の俳優で、夏目は撮影現場に迷い込んだのでした。
赤いバラしょってキラキラきらめく名取さんです。
帰り道、夏目は首に縄を繋がれたまま歩く鬼の面をつけた妖怪とすれ違います。


「妖怪…だよな…?」

夏目の目ではぱっと見ただけでは人と妖怪の区別がつかないのですね。
それじゃあ、色々苦労するはずです…



その夜、夏目は大きな紙人形(名取の式?)に襲われます。
それは名取が夏目を試すために送ったものでした。


「君、今のが見えるのかい? 俺も見える」

「見えるって何を?」

「そうだな。恐らく妖怪と呼ばれるものの類だ」

「そんな。あなたは一体」

「おれは名取周一。(中略)…ごめんな。嬉しかったんでつい。俺と君は仲間だよ


呆然とする夏目。次の日名取はキラキラきらめきながら学校まで夏目を迎えに来ます。
名取は裏の仕事のお祓い家業を手伝わないかと夏目を誘います。
手下の妖怪が夏目の首を締めたり、とか、名取はちょっと強引です。
ニャンコ先生が助けてくれましたけど。
夏目に抱きかかえられるニャンコ先生がまたまたキュートです。「にゃ~ん」って可愛過ぎ♪


「これ何だい」

「えーと。うちの猫です。…………いや、嘘です。ニャンコ先生は…ほんとは猫じゃなくて」

「ありがと」


夏目が真実を名取に伝えることができたこのシーン、胸がじーんとしました。
今まで誰にも本当のことを言えなかった――逆にいえば嘘をつき続けてきた――それはとてもつらかったと思います。



名取は瓜姫と笹後という二匹の妖怪を使役していました。
名取が今回頼まれた仕事とは――とある旧家に住み着いた妖怪が、蔵を開けようとする人に祟る。だから祓って欲しい、という依頼でした。


「奴らはいつも理不尽で迷惑な存在だな」

と言い放つ名取に、夏目は不信感を持ちます。

ところで、名取の体には体中を這いまわるトカゲのあざがありました。
名取の左手手首にまきつくトカゲのあざに
「ブレスレットみたいだ」と思わずほほ笑む夏目。

「初めて笑ったね。このあざも役に立つことがあるんだな」

二人の心が一瞬通じ合ったような場面でしたが、その後すぐに、夏目を襲ってきた妖怪を名取はいきなり問答無用で攻撃しました。

「やめて下さい。もう手負いですよ」

「甘いよ。人を襲うのを許しておけるないだろう」

「こういうやり方ならば賛同できません」


帰り道、夏目は心の中で呟きます。

「せっかく同じものが見える人と出会えたのに、その人とさえ分かり合うのは難しいことなのか。
同じ痛みを超えて来た筈なのに」




とまあ、色々ありまして、無事に依頼された仕事も終了しました。
件(くだん)の妖怪は昔その家の蔵を守るよう、無理矢理首に綱をつけられていたこと、そして、かつて名取とも係わりがあったことが判明しました。
名取は術を使ってその妖怪を解放してやることに成功しました。
そして、妖怪は「柊(ひいらぎ)」という名を貰って名取に仕えることになりました。

夏目は今までは同じように妖怪が見える人間とは理解し合えると信じていたようですが、それは錯覚でした。
妖怪が見えるという立場は同じでも考え方は様々である、すなわち生き方は自分で選べるのだということに気付いたという点で、
今回の名取との出会いは夏目にとって重要な出来事となりました。

ラストの名取の台詞は、やはり色々な痛みを超えて来た人の温かい言葉だと思いました。


「何も同じ意見でなければならないということもないだろう。
他人と分かり合うのは難しいことだよ。誰にとってもね。
困ったことがあったらいつでも言ってくれ。私も友人の力になりたいからな」


(原作未読の方のために反転します)
自分の力を使って人助けをしようと考える名取はまだいい方で、
妖怪を利用して金もうけをたくらんだり、更に妖怪を捨て駒のようにしか考えていない人間もいますから、
名取のいう「理不尽で迷惑な存在」の妖怪よりも人間ははるかに恐ろしい存在です。

名取さん絡みのお話は、アクション風なお話が多いので、ぜひまたアニメで見たいです。
制作会社様、第二期お願い致します! ←ここで懇願しても…


さて、来週は第十話『アサギの琴』。
予告を見ますと夏目に名取のキラキラ病がうつったのか、と一瞬びっくりです。
乙女な夏目がとても楽しみです!
*画像はジェニーです。
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