先月の24日、東京都では戸建て住宅を含む都内の新建築物に対して、太陽光パネルの設置を義務付けすることの方針を固めたとの報道がありました。
設置義務者は建築主者ではなく、住宅メーカー等の建築業者で建て売りか注文住宅かは問わず、マンションも対象としているとのこと…。
年間の施工や供給実績が延床面積2万平方メートル以上の事業者ということですが…。
価格はずいぶん安くなってきました。
2012年度の導入価格は43.1万円/KWでしたが2020年度は29万円/KWとなっています。
毎年価格は下がってきていますが、東京都が義務化すればもっと低価格が進むと思われ、いい方向に向いているのではないでしょうか?
でも、問題がないわけではありません。
太陽光発電は晴天の日中しか発電しないので、余剰電力を蓄電して雨の時や夜に活用できればいいのですが…。
この蓄電池の価格が高い!すごく高い!
これも義務化により、設置する家が多くなれば価格が下がっていくのかもしれません。
とりあえずパネルだけ設置して、10年後に蓄電池を新設するということでもいいと思います。
その他にも問題はあります。
世界における太陽光発電用の結晶シリコンの80%は中国製であり、そのうち半分以上が新疆ウイグル自治区で生産されています。
生産量のシエアは45%。
高いシエアの理由は、安価な電力、低い環境基準、そして低い賃金…。
多結晶シリコンの生産には、大量の電力が必要になり、新疆ウイグル自治区では安価な石炭火力でこれを賄っています。
製造工程において、大気・土壌・水質に環境影響が生じるので、規制が厳しいところではコストが…。また、強制労働の疑いもあるそうですが…はっきりわかりません。
CO2を出さない、環境にやさしい太陽光発電ですが…SDGsとしてとらえた場合、大きな問題を抱えています。
個人的な考えとしては…
高速道路や山道で大きなパネルの集団を見かける時があります。
なんでこんなところに!
異様な光景は誰もが体験していると思います。
農地や森林、山を崩してメガソーラーなるものを設置する太陽光発電は反対です。
自分の利益だけとしか思えません。
SDGsの問題はありますが…。
自分で消費する電力は、自分でつくる!
そういうことであれば、パネルを設置してもいいと思っています。
まずは気密・断熱をしっかり確保し、予算が余れば太陽光パネルを設置するという考え方でいいのではないでしょうか!
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