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ゲーム大好き店長のオタブログ

「待雪の花~snow drop~」感想

2024-04-19 18:12:11 | ゲーム感想【マ行】

nostalabel/2013年

「待雪の花~snow drop~」感想です!
ブランドもう動いてないので活動は停止してるみたいですが、公式サイトがまだあるのでぜひ見てほしいです。
2013年にこの感じのゲームが出るのって珍しいよなぁ…


物語は主人公の母親のお葬式から始まります。
主人公の聖澤和志は、病弱な妹の美由の世話だけでなく母が残した借金をも背負うことになりました。
そんな兄妹の前に竜次といういかにも怪しげな男が現れます。兄妹で住むアパートと和志の仕事を世話してやる…と告げる竜次。
若い兄妹は生きるすべを知らず、竜次を頼るしかありませんでした。
引っ越し当日、地図を頼りに辿り着いた新しい住処は四畳半の古びたアパート。黴臭く、隙間風も入ってくるので病弱な美由には負担になります。
いつかもっと良い家に移り住んで、美由に楽をさせる…そう誓う和志。
和志の胸には美由への秘めた想いがありました。
それは兄が妹に対して決して抱いてはならない、恋心だったのです。


みたいなお話。
私毎回このあらすじは自分で文章考えて打ってるんですけど、読書感想文みたいじゃないですか?

ちなみにどのくらい貧乏かというと、お風呂が一週間に一回のレベルです。


なんかすっっっごいもったいない作品だと思います。
やりたかったことは分かるんですよ!けどシナリオに説得力が無いし、色々と粗くて悪い意味で一昔前のゲームみたいでした。
主題は良いのになぁ!




冬の寒さ、貧しい生活、バイト漬けでどんどん疲れていく主人公…そういう雰囲気づくりはよく出来てました。背景絵の光の弱い感じから冬の空気を感じます。
緒方剛志氏の絵は萌え系ではないのですが、ベテラン故にしっかりと描かれており見ていて安心できますし。
けれどシナリオがなぁ…ツッコミどころが多くてなんか集中できないんですよ…借金なんて相続放棄すればいいし食うのに困れば生活保護もあるだろうし…妹の病状が悪化すればヤミ医者に診せずに救急車呼べばいいし…なんか主人公気合だけは十分なのに行動が伴ってないんだよなぁ…まぁフィクションにこんな現実的なツッコミ入れるのも野暮なんですけど。でも一応シリアス系のお話なんだからもう少し現実味持たせてほしい。
そして説明が圧倒的に少ない!妹の病名は何なの?とか、結局竜次ってなんだったの?とか。ネタバレになるからこれ以上言えませんけど、ヒロインそれぞれ訳アリっぽいのにそれについての具体的な説明も無いんですよね…。
主人公モテモテなんですけどヒロインたちがなんで主人公に惚れたかも全然分からんし。いやなんでこの状況でモテモテなんだよ。




反してエロシーンはやたら力入ってます。おいっ妹病気やぞ!!主人公もどこでも勃起するしよぉ…
シーンは各ヒロイン5回以上あったかな?尺も長いです。特に印象的だったのは妹の友人である仁奈。なんか…すごかった…笑
声優の桜川未央さんが上手すぎる!
アパートでお隣に住む翔子さんもエロいです。エロいし優しいし強い。
好きなキャラ…ってのは特にいませんけど翔子さんは忘れられません。こういうタイプのヒロインが出てくるゲームってやったことないので。
声優の奥川久美子さんが出演しているゲームはまたやりたいです。




とまあシナリオの中途半端さが気にはなりますが、エンディングは綺麗に纏まっていました。
複数あるエンディングのほとんどがバッドエンドでして、そこを不満に思う方もいるとは思いますが私はそれぞれ気持ちの良い終わり方だと感じました。
こんな悲惨な状況の兄妹が迎える結末としてはベストじゃないでしょうか?
プレイ中は楽しかったのに尻すぼみ…みたいなゲームが多い中、終わりに向けて盛り上がってくストーリーはとても良かったです。


一つ贅沢を言わせてもらいます。
男性キャラにも声が欲しかった!!主人公が声無しなのは良いとして…竜次とヤミ医者に声があればもっともっと雰囲気出たと思います。立ち絵があるのに声が無いって昔のゲームみたいなんですよ…。
竜次から翔子さんへの凌辱シーンで、翔子さんは大迫力の喘ぎを聞かせてくれるのに竜次は無言…ってちょっとマヌケなんですよね…。もったいねぇ…




OPムービーがとてもよく出来ていて、何度も観たくなるほどです。
しかしEDムービーはバグで再生されません。「EDがどうしても再生できなかった」という意見を見かけるのでおま環ではないはず。
どんなEDムービーだったんだろう…。物語の結末が良かったのでEDムービー観て余韻に浸りたかったです。




今この時代にこのタイプのエロゲーが作り上げられた事実が嬉しいですよね。
あの結末に至る過程がもっとしっかり書き込まれていたら、きっと名を残す名作になったと思います。

評価:69点

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