「つよきすNEXT」感想

CandySoft/2013年

今回はつよきすCHRONICLEから「つよきすNEXT」の感想です！
ん～～～個人的には好きになれない一作でした。「面白い」「面白くない」以前に「好きになれない」んです。
好感を持てるキャラや√があっただけに残念でならない…。


つよきす伝説世代「蟹沢きぬ」の従弟にあたる「蟹沢さなぎ」が今作の主人公。
今は誰も住んでいないきぬの実家を借り、堕落した一人暮らしを満喫するさなぎ。私立竜鳴館で、幼馴染や強気女子に囲まれて騒がしい学園生活を過ごしていました。
しかし竜鳴館はある問題を抱えていました。
対馬はかりが生徒会長を務める生徒会と、刃牙音子が委員長を務める風紀委員。
かつては協力し、ともに活動していた二つの委員会が対立していたのです。
なりゆきで生徒会に所属するさなぎも、当然ながらトラブルに巻き込まれてゆきます…てな感じのお話。

エロゲーとしては大変よくできてるんですよ…。
絵は綺麗だしシステムは快適、読みやすいシナリオ、声優さんも上手いし。
伝説世代ファンならクスッとくるネタもあり。
前作までをやっていなくても十分楽しめるつくりになっています。
チェリ√、子羽√は印象的なラストで思わず感動しました。


…ですがこのゲームを好きになれない理由がありまして。
まずギャグがくどい。
ある√で、海にて女の子と海水をかけあうシーンがあるんですけど。いつまでやってんの！？ってくらい海水かけあってキャッキャ言ってるんですよ。
話が進まないのはストレスなのでクリック連打不可避でした。
海のシーン以外にもグダグダやってるギャグシーンが多数あります。
これでプレイ時間水増しされてもな…。


それと最終√の存在。
まーーーーこれがつまらないんですよ。急にサスペンス風になったり、バトルシーンがあったり。つよきすにこういうの求めてないです。
サスペンス要素もバトルも中途半端なんです。この√で、あるヒロインが優遇されてるのも不満。言ったらこれがTRUEエンドなんですよね。他のヒロイン好きなプレイヤーからしたら面白くありませんよ。


そして登場人物の言動…特にさなぎとチェリ！！


＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝以下ネタバレあり＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝




















最終√で、経費の使い込みを疑われ憤るチェリが「ウチらが本当に金に困ったら万引きする」みたいなことを言うんですよ。で、同じく使い込みを疑われているさなぎは「ああ！」って同意して…
いやこれギャグとしてもおもんないし、ライターさん倫理観どうなってるんです？？？
私の地雷の一つに「万引きを軽く見る創作物」っていうのがありまして。
時々あるんですよ、万引きを小さいいたずらみたいに描写してる作品。
大嫌いですね～～～～～私が小売店店長だからってのもありますけど。昔から万引きする人間には生理的嫌悪がありました。
まさかつよきすの登場人物がここまでクズ発言するとはね…。
幻滅です。
それと散々言われているけどチェリの室内花火シーンな。この最終√でだけチェリの非常識さが際立ってるけどほんとどうした？？


それにさなぎは、子羽√で子羽が作ってくれた「うなぎの焼きそば」を一口食べて「うなぎの味がしない」とかほざくんですよ。
またこれ私の個人的な地雷なんですけど「作ってくれた食事への文句のセリフ」。
ああ～～～～～～～～～！！！！！！嫌いだ～～～～～～～～～！！！！
塩と砂糖間違えちゃった☆レベルのマズい食事なら文句言ってもまあギャグとして流せるんですけどね。
子羽のご飯はプロ並みの腕なんですよ。それでそんなクソみたいな文句言う？？？？？
せっかくさなぎの大好物のうなぎをわざわざ買ってきて料理してくれたのに…。














＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ネタバレここまで＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝












つよきす無印時代も、乙女さんが作ってくれたおにぎりにレオが不満を持ってる描写ありましたけど大して気になりませんでした。
3学期でおにぎりdisが酷くなってたから「あーこれライターさんの色なんだな…」と感じました。
つよきすシリーズのライターって無印はタカヒロ氏、3学期以降はさかき傘氏なんです。
3学期から不快になる要素が増えたのは、おそらく私の感性とさかき傘氏の文章が合わないんでしょうね。二作プレイして二作とも不快な表現があったのは、まあそういうことなんでしょう。
今後さかき氏がライターやってるゲームは買わないと思います。
CHRONICLEに同梱されていた「つよきすFESTIVAL」は…評判良さげだし、何より乙女さんが登場するから、そのうちプレイします。

評価：65点
最終√のつまらなさ、登場人物の言動の不快さで－35点。
それ以外は良いんだけど…

「Portrait」感想

TESLA/2000年

今回は「Portrait」の感想です！
これはね～かなり好きなタイプのゲームでしたね。
某批評空間で評価が高かったので購入しました。
2000年前後って良質エロゲ多い印象です。業界が元気だったんだろうなぁ…


ミッション系の学園、主人公は廃部寸前の美術部に所属しています。
読み終えた小説をヒントに、新しい作品に着手した主人公。それから毎晩不思議な夢を見始めます。
夢に登場するのは、同じ部活に所属するヒロインたち…てな感じのストーリーです。

注意点ですが「ダウンロード版はBGMがありません」。
パッケージ版発売当時もBGMが再生されないという致命的なバグがあったらしく、多分その名残なんでしょうね。ダウンロード販売の際に仕様として開き直ったのか？
で、このゲームは元々キャラボイスが無いのでダウンロード版は無音プレイを強いられます。
…と思ったら効果音は普通に流れます。最初にチャイムが鳴った時けっこうビックリした笑


まぁ絵付きの小説と思えば。BGM無しボイス無しを考慮しても、ストーリーが相当良いので十分楽しめます。
美術部が舞台のインテリなエロゲなのでね、主人公も落ち着いた性格ですから落ち着いてプレイできます。


「Portrait」の一番の特色は、各ヒロインにベストエンドとワーストエンドが用意されているところ。
ベストもワーストも、どっちも物語の結末としてしっかりしています。
下衆な言い方をすると、ベストは和姦ルートでワーストは凌辱ルートです。
あらゆるエロゲプレイヤーが満足できる無敵仕様！


個人的には杏子のワーストエンドが一番良かった…あれは視点を変えるとハッピーエンドですから。
ゆかり先生ワーストが一番キツイという前情報はあったのですが、プレイ中に「あーこれ最後は…」って予想が付いちゃいまして。
キツイっちゃキツかったけど想定内の終わり方でした。


好きなキャラは美由…と東一ｗｗｗ
美由は美由√以外での彼女がめちゃめちゃ可愛いので。ああいう小動物系のキャラって、男と絡むより女友達と絡んだ方が輝く場合があります。
東一はもう存在が面白いｗｗｗｗ


攻略は難しいので(私は初回プレイでバッド直行でした)、攻略サイト様を見ながらのプレイがオススメ。どうやら中盤以降、一つでも選択を外すと強制終了らしいです。


バグ関連でもう一点あった…
これ私だけかもしれないんですが、なぜかプレイ開始時から既読スキップが使えてしまって、間違えて押してしまった時なんかテキストが高速で飛ばされるので困りました。
CG鑑賞モードで7割程のCGが埋まっていたので、最初からある程度プレイした状態だったんです。色々エロゲやってきてこんなバグ初めてだったので戸惑ったわー…。


ほんと良いゲームなんですけどね、BGMとゲームが進行されてる謎バグが残念。

評価：79点

「学園ハンサムRevolution」感想

チーム欲求腐満/2014年

今回は「学園ハンサムSpecial」に収録されているうち「Revolution」の感想です。
本気でやったら数時間で全キャラクリアできます。
ファンディスク的な立ち位置なんですかね？
それにしてもボリューム無さすぎ！笑


新たな学園ハンサムということで、前作の出来事が丸々無かったことになってます。
前作「学園ハンサム」に登場するキャラの設定をシャッフルし、薔薇門高校での新しいBLライフを送る「学園ハンサムRevolution」。
主人公の担任教師になった美剣先輩や生徒会長を務める拓也などなど…
今回もイカれたハンサムたちを攻略できます。

気になる点は多々あるものの「まあ学園ハンサムだしな…」で許せるから良し。


個人的には家に次郎がいるだけでめちゃくちゃ面白いのでプレイする価値は十分にあります。次郎ズルいわぁ～
前述したとおり1周が1時間弱で終わるのでボリューム不足、それに前作と比べると各シナリオがあっさり終わるのでボーイズ「ラブ」不足に感じました。
前作はああ見えてけっこう恋愛してましたからね。


冒頭で誰の√に入るか選択できるし、その後の進め方によっては好感度不足で優(今作では校長)に「ことごとく嫌われてる」宣言されてバッドエンドなので周回プレイしやすいです。
悪く言うとボリューム不足、良く言うとシンプルなのでコンプしやすいです。


前作のノリが好きならプレイして損は無いかと。
前作やってない人はプレイして置いてけぼり食らいます(そんな人おらんか…)


あと全キャラのハッピーエンドを見たらプレイできるおまけシナリオが本当にほんっっっとに馬鹿馬鹿しくて私は大好きですｗｗｗｗｗ


無印、Revolutionとプレイして私の中で学園ハンサムシリーズに対する好感度はかなり高いので次回作「学園ハンサムChocolate」も近々やります！


今作は短いので採点ナシです。

「好き好き大好き！」感想

13cm/1998年

一昨年の夏にAndroid版をプレイしました。
色んな意味で思い出に残る作品。

まず主人公が意中の女の子を誘拐・監禁し、ラバースーツを着せるところからスタートするんだけれど、調教とか凌辱とかそういうエロゲっぽい展開は始まりません。
何もしないんです。
何もしないって言ってるのに女の子がずっと怯えてるんです。そばで見てるだけなのに。怖いことなんて何もしないのに。ねえどうして？怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ怖くないよ

ヤンデレというジャンルが確立していなかった時代のヤンデレゲー。
いやーーーーーこれはツボったなぁ…大好きなゲームの一つです。
主人公が重度のラバーフェチに陥ったきっかけである出来事の回想、そこの文章を読んでいる時「これ、もしかするとすごいゲームかも…」って感嘆したもんですよ。ほんとこっちまでフェチに引っ張られそうになる！
文章がすごく綺麗なんです。ものっすごいドロドロしたお話なんですけどね。
アコギ1本なBGMもシナリオの暗さに合っています。
長いお話ではないのでプレイしやすいのもオススメポイント。既読スキップも早いし。


複数あるエンディング、どれもほとんど救いがありません。
ネタバレになるから詳しくは書かないけど。でもその救いの無さが逆に心地良いっていうか…小さな町で起こる小さな悲劇の結末ってこんなもんだよな～と…。


主人公の長瀬とメインヒロインである蒲乃菜の組み合わせが好きです。蒲乃菜って実は天然だよね？
最後に解放される√はめちゃくちゃ萌えた！そこまでの全ての苦しみがあの√によって浄化されました…
あとみるくはネタとして好きです笑


唯一不満なのは蒲乃菜が制服を着ているイベントCGが1枚も無いこと！
ラバースーツに特化したゲームってのは分かるけどぉ！！
逆にみるくのエロCGは多すぎｗｗｗ


タイトルの元ネタである戸川純氏の「好き好き大好き」も名曲です。

評価：92点

「THE 恋愛シミュレーション2 ～ふれあい～」感想

D3PUBLISHER/2001年

中学生の頃PSでプレイしてハマって、そんで2022年PSVitaで再プレイしてまたハマったゲーム。
素朴なのが良いんですよ。多分。


主人公は19歳の浪人生。
予備校を経営する姉に、夏期講習のアルバイトをやってみないかと勧められます。
その予備校で色んな出会いがあり、義理の妹との関係が変化したり…って感じです。

新品で買っても1500円という安価の割に絵が可愛い、ストーリー面白い、システム周りも良いってことで
ソッチ系のゲーム初心者でも取っつきやすいと思います。
主人公が浪人生っていう設定も珍しくてナイス。


私も10代前半で初プレイして面白かったし、30超えてから(…)プレイしてもなかなか面白かったです。
推しは義理の妹の美幸。去年の再プレイでは不覚にも泣いちゃいました。涙腺も年取った…
他にも魅力的なヒロインがいっぱいです。10代前半の頃はまつのが好きでした。
でも大人になった今まつの√プレイしたらイライラしたｗｗｗ一歩間違えればトー横女子やで


共通部分が多いけど既読スキップが速いので周回プレイは楽です。
1周何時間かかったかなぁ…長くはなかったと思う。
クリアするごとに「ふれあいポイント」っていうポイントがもらえて、それを消費することによりCG鑑賞などのおまけ要素が解放されていくのでやりがいあり。


立ち絵が動かないんですが、メッセージウインドウの横に喋ってるキャラの顔が表示されます。そっちが目パチ口パクして表情もくるくる変わります。


いいところばっかり書きましたけど微妙な部分もあります。
ＣＶな。隠しキャラ担当の桐烈火さん以外は聞いたことない方ばかりです。
んでこれもう当時からさんざん言われてるんですけど…あるヒロインだけえらい声低くて棒読みなんですよ…
昔某所で「一人だけボイスバグってない？」とか言われてましたが本当そのレベル。
あと攻略が地味に難しい…ふれあいポイントが全部貯まらなくて四苦八苦した記憶。


「ふれあい」で忘れちゃならんのがOP曲の存在！
タイトル「ふれあう瞬間」だったかな。すごく印象的なバラードでした。

評価：83点