子宮体ガン治療体験記

生理不順をきっかけに、ガンを告げられ、手術しました。このブログは患者側からの子宮体ガン治療体験記です。

術後1日目

2010-07-08 16:04:10 | 入院
寝入っては、人の気配で目を覚まし、
うつらうつらしては、いつのまにか寝ていたりと
寝苦しい夜はとても長く感じられた。

2時間置きの看護はまだ続いていた。
もう朝になったのだろうか、
まだ起床時間にはなっていないのだろうか、
ぼんやりとした頭で考える中、
ようやく、やっと、やっとのことで、
看護師さんがやってきた時、部屋の窓のカーテンが開いた。
中庭に面している部屋で、少しだけ外の気配というものを感じた。

あいかわらず、おなかには突っ張り感があり、
背中の体重をささえているごくごく一部分だけが痛かった。
とにかく、けつがいたい。。。



となりがナースステーションだったため、出入り口の扉から、
看護師さんたちの動く気配がちらほらと見えた。


何時ごろだったのだろうか、部屋にきてくれた看護師さんから
歯磨きをしますかって聞かれた。

ベッドの上で横たわっているこの状態で、どうやって歯をみがくのだろう。
洗面台のところまで、歩いていくこともできないだろうに???
返事にとまどっていたら、
ではうがいをしますかってことになった。

うがいも、どうやってするんだろう?って、頭の中はパニクっていた。
結局、ベッドの上で、うがいをし、
うがい後の水は、専用の容器で受ければいいだけだった。
なんか、ベッドに仰向けになったままうがいをする姿が想像されて、パニクってしまった。
ただ、おなかが尋常ではない状態で、すぐに歯磨きをする気にはなれなかったので
うがいは正解だった。



その後しばらくしてから、レントゲン撮影があった。
部屋の中での、簡易レントゲンということで、
撮影機械の方が、部屋にきてくれた。
こ、こんなところでレントゲンが撮れるんだ。



担当ドクターも回診にきてくれた。
こまかい会話は覚えていないけど、とにかく、それなりに順調だったということを言われたと思う。
ただ、術後と言うこと自体、はじめての経験なので、
何が順調で、どんな時、異常なのかがわからない。
自分にとってはすべてが異常だ。
おなかから管がでていることも、
尿道口に管がつけられていて、勝手に排尿していることも、
点滴からなんらかの補給をされていることも、
すべてが異常だった。今にして思えば。。。
もちろん、それを口にだして言ったわけではない。
特に痛みはなかったので、順調なのだろうと思うしかなかった。



その後、看護師さんに、体拭きをしてもらった。
ガウンを左右半分ずつ、ぬぎながら、体をふきながら、新しいガウンに着替えた。
右に左に指示されるまま体を傾けるのだが、この状態では、これすら結構大変な動きだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

午後になって、4人部屋へ戻ってきた。
同室の人が出迎えてくれた。
よかったねといってくれた。
うれしいような、こっぱずかしいような、
きゃー、見ないでという気持ちの方が強かったかな。


しばらくしてからだろうか、
さあ歩きましょうということで、看護士さんの付添のもと、
はじめて、ベッドから、起き上がり、そして、歩いた。
こんなにも、歩きずらいんだ。
歩きたいんだけど、元気なんだけど、
おなかがつっぱって、つっぱって、歩きを邪魔する。
よれたガウンから、管をいっぱいだして、髪の毛にも気が回らず、
きっとすごい姿になってただろうな。。。

こういう姿は、あまり見られたくない。。。
だから、突然の見舞いなんて、やめて~~~



とにかく、なんとか、なんとか、歩きはじめた日だった。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。