子宮体ガン治療体験記

生理不順をきっかけに、ガンを告げられ、手術しました。このブログは患者側からの子宮体ガン治療体験記です。

入院日決定

2010-06-28 14:41:12 | 婦人科を受診
入院手続きはしているが、入院日まで決まっていたわけではなかった。
4人部屋を希望していたため、空き次第連絡が入ることになっていた。

この日、病院から連絡があり、入院日は7月2日となった。
このときの、電話のやりとりの最後に、
、、、、では、お待ちしております。って、言われた。
なんか不思議な感覚だった。
まるで旅行に行くときの、ホテルの人みたい。

そういえば、入院のための必要グッヅを買いそろえているときも、
まるで旅行にいくみたいに、ちょっとわくわくした気分を味わっていた。

おそらく、自覚症状が全くなかったということもあると思う。

ガンと告げられてから、皮肉なことに、原因となったあの不正出血が一度もなかったのだ。
生理はぴたっと止まっていた。手術当日まで。

もしも、あの時、検査を受けるのをもっと遅らせていたならば、、、
今月になって、生理が順調になったこともあり、
なんだ一時的な生理の乱れだったんだ、、、
きっと、そんなふうに思い、ガンの発覚はもっと遅れたと思う。。。

だから声を大にして言いたい。特に40代後半の人、
生理不順と思ったら、すぐに検査を受けてみて。
何事もなければ、それはそれで安心できるのだから。

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ちなみに入院に際して、病院から用意するよう指示されたもの

【身の回りの品】
・室内履(スリッパは滑りやすいため不可)
 ーー新しいものを用意したのはいいけど素足で履いたらこすれて痛かったので売店で買い直した
 ーーちゃんと確かめておいたほうがいい。。。

・前開きのガウン(上にはおるもの)
 ーー夏場だったので寒くはないけど、寝巻きだけで歩き回るのにはちょっと、、、ということで必要

・タオル、バスタオル
 ーー複数枚あると便利。特にタオルは、シャワー用、洗面用、お手拭きようなど。
 ーーあと使用中のタオルかけもあれば便利かな。

・洗面、洗髪用具
 ーーこれらのグッズをまとめる100均ショップで買えるかごなどあれば便利

・ティッシュペーパー
 ーーウェットティッシュもあれば便利。お手ふき、台拭き、体ふきなど。

・箸、スプーン、湯のみ
 ーー箸は必需品。スプーンはスープ用だけど、なくても大丈夫だった。
 ーー流動食の時は、スプーンもついてきていた。
 ーー食事にはお茶がついてきていたので、この湯飲みは、術後の水のみ用だと思う。

・現在服用中の薬



【子宮体ガンの入院の場合に特に用意する品】
 ーー 2010年7月時点での @単価(購入店)、用途

・血栓予防ストッキング
 ーー@2825円(売店)、手術から4日間ほど、ほぼはきっぱなし

・腹帯
 ーー@1050円(売店)x4、ガーゼをあてた傷口をさらに保護するため

・T字帯
 ーー@258円(売店)x3、ようはふんどし。術後ショーツにかわるまで

・平おむつ
 ーー@56円(売店)、おそらく術後のどこかでベッドに敷かれていたと思う

・洗濯物をいれるビニール
 ーー詳細は記憶になし、用意はしたが、
 ーー病院側のものが使用され使用済み腹帯などが入っていたと思う

・ストロー付きコップ
 ーー単にコップとストローでもOK。ただし折れ曲がるストロー
 ーー術後、ベッドの上で、うがいをしたり、水を飲んだりする時に使用

・生理用ナプキン(夜用)
 ーー@378円(スーパー)、術後T字帯からショーツにかわった時に使用

・清浄綿1箱
 ーー@578円(売店)、術後看護師さんに体をふいてもらう時の下の世話用

・マイクロボアテープ25mm幅
 ーー@342円(売店)、抜糸後、傷跡がきれいになるように

・バスタオル
 ーー特につかわなかった



【その他もっていって便利だと思ったもの】

・イヤホン
 ーー4人部屋だったため、テレビはこれがないと不可。必需品!

・小さな置き時計
 ーー寝る時にカチカチいわないデジタルがよかった
 ーートイレにこもる時に、あと何分したらでなきゃ、なんて時便利だった

・ポシェット
 ーー売店等に行くときに、お財布をいれたりするのに便利

・うちわ
 ーー寝つけない時、見舞客がきた時、夏場は絶対必要と思った
 ーーちなみに売店には、キティちゃんのうちわを売っていた






MRIの結果

2010-06-21 17:33:11 | 婦人科を受診
いよいよ腹をくくって手術を受けるかどうか決める日。
MRIの結果をもって治療方針が確定されるだろう。
ほぼ手術ということになるだろう。
もちろん治療を拒むこともできる。
がしかし、先延ばしにした場合には当然リスクもある。

この日までの心の中は、、、
 


ゆれていた。
が一方、手術を受けるしかない、とも思っていた(90%ぐらい)

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で、先生からの説明では、病期はⅠb期かな、ということだった。

ちなみにこの病期、ざっくり分類すると
Ⅰ期
 Ⅰa期 ーー ガンが子宮内膜にとどまっている
 Ⅰb期 ーー ガンが子宮筋層の1/2以内にとどまっている
 Ⅰc期 ーー ガンが子宮筋層の1/2をこえて広がっている
Ⅱ期 ーー ガンが子宮体部をこえて子宮頚部まで広がっている
Ⅲ期 ーー ガンが骨盤内まで広がっている
Ⅳ期 ーー ガンが骨盤を越えて広がっている

で、手術は、準広汎子宮全摘。
 子宮摘出、卵巣摘出、卵管摘出、リンパ節郭清

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せいぜい、Ⅰa期かと思ってた。
リンパ節郭清は不要かと思ってた。
(Ⅰa期の場合のみ、リンパ節郭清なしにすることも可能と言われていた)

そして、、、
きっぱり腹をくくれないながらも、、、
手術を受けることにした。

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で、次に、手術日はいつにしようか~となったとき、

今、手術可能な日は、、、

7月はもうあいていないので、、、


8月になっちゃうね、、、

せ、せっかく決断したのに、1ヶ月も先??
ガンだとは認めてはいなかったのに、
恐ろしいスピードでガンが進行していく妄想にとらわれてしまった。

早い方がいい? と聞かれたので、
即答で、はいと答えていた。

手術日の決定がすぐにはできないようだったので、
先に、必要な手続き等をすませることにした。

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・手術のための問診
・四肢血管ドップラーの超音波検査
・入院手続き

問診は、先生ではなく看護師さんが担当した。
かなりの数の項目のことを確認された。
いろいろありすぎて、全部は覚えていないのだが、
その時一番印象にのこった項目が、
ゴムに対するアレルギーがあるかどうかということだった。
ゴム? なぜなんだろうと思って聞いてみると、
術後、尿道口に管をつなげるのだが、ゴムにアレルギーがあると
たいへんなことになるらしい。
これは、手術後、ようやくそういうことかと納得した。
手術前に聞かれたこの段階では、なんのことかピンとこない項目が多かった。


超音波検査は、血液検査の結果、血栓のできやすさを示す数値が標準より若干高かったため、
血栓の有無を確認するために受けた。
血栓に関しては、細心の注意がはらわれていた。


そして入院手続き。
これは事務手続きで、入院に必要な説明を受け、書類をもらった。

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そして、再度、先生のもとへ。
すると、7月7日に手術日をおさえておいたんだけど、いいかな?
と言われた。

へっ?
(あれっ? 8月にならないと空いてないのでは??)
 はっ、はい、わかりました。。。

ただ、最初の予定通り、先生は7月いっぱい空いていないので、

結果、、、

別のドクターが担当することになった。
よかったのか、わるかったのか
あれよあれよというまに予定が決まっていった。

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そして、新しいドクターと顔あわせをした。
ドクターは男性だった。
もう、次は手術という段階だったので、異性のドクターということに抵抗はほぼなかった。
ドクターは、手術にいたるまでの一連の経緯を、モニターに映し出された映像等を
まじえながら検査結果を丁寧に説明してくれた。

ここでようやく腹をくくった。
このドクターにおまかせしよう、と。

そして、次回入院となる。






MRI検査

2010-06-17 14:17:44 | 婦人科を受診
午後からMRIの検査を受ける。
造影剤使用のため、昼食は抜き。

事前に注意・確認事項を含む説明書をもらっていて、
検査受付時に、同意書を提出。

 検査ひとつひとつに、それなりの危険が伴うんだ。。。
 そして、誰もがこの検査を受けれるわけじゃない。
  心臓ペースメーカーなど、からだの中に金属が埋め込まれていたり、
  閉所恐怖症だったりすると、検査自体受けられない。
  ほかにもまだまだ検査を受けるための条件はある。
  あらためて、今まで何もしらなかったことを、、、思い知る。

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検査着に着替えてスタンバイしてると、新人さんらしき若い看護師さんが
造影剤注入用の針(実際には細い細い管らしいのだが)をさしにやってくる。

ちょっと緊張。。

その緊張が伝わったのか、左腕での血管確保に失敗。

すみません、って何度もあやまっているんだけど、
こちらも、確保しずらい血管でごめんねって言いたいんだけど、
とってもとっても弱虫なもんだから、
うまく、フォローできなくて、、、

でも、なんとか右腕の方で確保完了。


ついでに、左肩のあたりに筋肉注射をされた。
こちらは、ほとんど痛みなし。

用意ができると、検査台に横になり、検査技師さん2人がかりで準備していた。
耳栓をした上に、ヘッドフォンをしてもらい、いざ検査。

最初の15分ほどは、造影剤なしで、撮影。
狭い空間はなんともなかったけど、音が半端じゃなくうるさい。
工事中のような音が響いてくる。
ときおり、その音がとまると、ヘッドフォンから音楽が流れていたことに気付く。

続いて確保した血管から造影剤が注入される。
じんわりあたたかい液体が注入されていくのがわかる。
あまり気持ちのいいものではなかった。
その後、5分ほど撮影が続く。

そして終了。

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この日は検査のみなので、結果は後日ききにいくこととなる。



手術前検査

2010-06-14 16:15:52 | 婦人科を受診
前回時間切れで受けれなかった検査を受ける。

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【本日の検査】
 血液検査
 胸部レントゲン
 心電図検査
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そして、診察。といっても先生とのお話のみ。


実は、前回、ガンを告げられ帰宅した後、家族にも話し、
ネットなどで情報を集めだしたのだが、その頃になってようやく恐怖心がわいてきたのだ。
手術のこと、術後の後遺症、再発、転移、、、
う、うそだ、そんなことあるはずがない、自分に限ってそんなこと。。。
子宮をとられるなんていやだ~~~~~。。。
あるいは、いっそ死んで配偶者に保険金が入ればそれもいいっか、とか。


ーーー受け入れられないって、こういうことなんだ、と後から思う。


ともあれ、とりあえず聞くべきことは聞いておこうとメモも用意し診察を受ける。
 今のガンの状態
 その治療法
 手術なしの治療法はないのか
 手術のメリット、デメリット
 治療後の後遺症
いろいろ聞こうと意気込んではいたけど、結局先生から説明を受けるだけでいっぱいいっぱいで、
ふむふむ、そうかそうかと、自分では納得したようにその場では思った。

ーーーどうも状況を飲み込むまでに時間がかかりすぎる、、、


ただ、この時点ではまだ、この病院で手術を受けると決まっているわけではなかった。
治療を拒むことも、転院することも、選択できた。
この病院には、その柔軟性がおおいにあると感じた。
セカンドオピニオンについては、以前から漠然と、最低3つぐらいは受けようかと思っていた。
しかし、実際に調べてみると、
 婦人科のセカンドオピニオンは受け付けていなかったり、
 セカンドオピニオンはするが、治療は元の病院で行うようにとか
期待できるような病院が他にみあたらなかった。
どうせ調べてもらうなら、それぞれの病院でそれぞれの方針にのっとった検査を受け診断結果を比較したいと思っていたのだが、婦人科のこれらの検査を、他の病院でまた1からやり直すと思うと気が重かった。
さらに、もし本当にガンだったら(まだこの段階ではガンだと100%信じていない)、検査をやり直している間に進行したらどうしようという迷いもあった。

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結局、迷いはありながらも、とりあえず検査はすすめておこうと思った。

あと、CTとMRIの検査が必要ということだったのだが、、、
CTに関しては、検査の予約がつまっていて日時がとれなかった
み、みんな検査待ちなんだ

ということで、MRIの検査のみ予約してこの日は終了した。

組織診の結果

2010-06-11 16:58:27 | 婦人科を受診
結果を聞きに行った。
一通り挨拶を済ませた後だっただろうか、
「ガンがでてるね~。」

そう告げられた。口調はいたって普通。こんなことよくあることなんだよ、みたいな。。
そのためなのか、はたまた自分の感受性が鈍感なのか、
この時は、ああガンなんだ、とあっさり受け止めていた(と思っていた)。

年齢や子供を産んでいないことから、自分がガンになる可能性は高いだろうなということは知っていた。

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検査結果は、
 細胞診の判定は == CLASS Ⅳ
 組織診の判定は == 病期 Ⅰ
 (細胞診の判定は、前回受けた検査よりあがっていた。)

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その後、治療法等について、一通り説明を受けた。
【この時なんとなく理解できたこと】
ざっくりとではあるが、

 治療法は手術
 手術では、
  子宮摘出、
  卵巣、卵管摘出
  リンパ節郭清
 を行う
 後遺症としては、リンパ節郭清の結果、17%ぐらいの確率でむくみがでる
 一生、再発の検査を受ける

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気になったのは、今後一生検査を受けるということだった。
ガンの再発が怖いというよりかは、残りの人生をずっと、気にしていかなければならないということだった。
(ようはめんどくさがりなのだ)

それと、ガンは受け入れたつもりでも、手術はちょっと。。。
なんて流ちょうな思いが頭をよぎり、手術以外の方法はないのか尋ねたところ、
「う~~ん」とちょっと間をおいて、なんか他に方法ある? と逆に聞かれてしまった。
答えるすべもなく、そのままそんなものなのかとすんなり引き下がった。

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この後すぐ、その他の検査を行う予定だったのだが、時間の都合で、後日とすることとなった。