狛狗書房

飼い猫、絵、日常、旅行、ゲーム…日々徒然と。

マーメイドライン。

2019-07-23 21:20:44 | 日常。

この表紙の絵、好きだなぁ。

金田一さんはハレグゥの時から知っていて、その後も気になる作品があると手に取って読んでたものですが、この「マーメイドライン」は一度10年前程にでたコミックスの様でこの度完全版として出たのがSS↑の本なんですね。

何でだろうな、大体本屋で見かけて気付いたりするんだけどこの作品は知らなかった…と思ったら百合作品で尚且つ大御所の出版社の方で出されてるものではなかったのでたまたま見かける機会がなかったみたいで…あと、本来の表紙も全然違うやつでした。
そんな訳で、普段百合漫画は読まない私ですが表紙に一目惚れしたのと某密林サイトでのレビューで軒並み「金田一さんの作品の中で好きな作品」と挙げられる方が多かったので取り寄せして手に取った次第です。

内容としては、色んな組み合わせの2人の百合模様が短編で綴られていました。
中には私の同名のキャラも居たりして複雑な気分にもなりましたが(笑)、百合という枠に捉われず様々な愛の形があるんだなぁと感じた次第。

表紙のモデルとなった”めぐみとあおい”も好きだけど、”あゆみとあいか”も良かったな。
というか、その2人の話だけちょっと特殊で百合といえば百合なんだけど性別上では男女の話なんですよ。所謂男性が性同一障害で身体は男だけど心は女に生まれたという設定で、ずっと自分を偽っていたけどこれからは自分に正直で居たい!という葛藤を描いたお話。
ああそうか、成る程これも百合の形なんだなーと…色んな愛の形があるもんだ。



ちょっと話はズレるけど、体と心が一致しないっていうのはどんなもんなんだろうなと考える事があります。まぁ、違和感から始まるんだろうけど。
私が思うに、生を受けて物心付いた頃に「ああ、私は女なんだなor僕は男なんだな」って”その身体に生まれたから”そう自分の性別を判断すると思ってるんですよ。
だから、女の身体に生まれたけどでも女として生きるには違和感があるor男の身体に生まれたけどでも男として生きるには違和感がある…っていうのはどの辺で感じるんだろうなって。
別にそんな彼らの行き方を否定しているのではないんですよ。そして、理解出来ないという訳でもないけど、理解するには色々と複雑なんだろうなと思ったり。

私は女としては生まれたけど、別に身体に違和感を感じる訳でもない。
でも、女に生まれたにしてはオシャレに無頓着過ぎる()し、ゴテゴテキラキラしたアクセサリーやピンクという色が苦手だったりする。どっちかというと昔はボーイッシュな格好が好きだったし、アクセサリーもシンプルなものがいい。色も相変わらず青が好き。

まぁ…枠には捉われなくとも、自由に生きていいんだと思うんだけども。
それだけでは片付けられない何かがあるんだろうなと、近年の主張を見ては感じたりして。

人生は一度きりだから、自分に正直に生きたいと思う事は大事なんだろうな。



そんなこんなで、私は金田一の作品で『ニコイチ』も好きなのでさらっと読めました。
まぁあの話は普通に男女の恋愛話だけどね。ただ、主人公が血の繋がらない息子の為に女装をするんだけども、そんな主人公にも好きな人が出来て、でも元の姿は嫌われてて色々と前途多難で…っていうこれまた複雑な話だったりするんだけど面白かったんだよなー。
ドラマとかになったら面白そうだけど、どんなもんだろ?


↓本日のほぼ日絵日記はこちら。

唐突()なイルカと、これは誰かの下半身?

色々悩んだ結果の構図となりました。
イルカに至っては色塗りのムラが…青の暗めの色は多用するんでインクの減りが激しいんですよね…また注文しないとだなぁ。

この絵の続きは明日・:*+.\(( °ω° ))/.:+

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