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ガレージSMAK

ランクル80(FZJ80) MT載せ替え修理

富山市のお客様からギアの入りが渋いとのことでマニュアルトランスミッションの載せ替えのご依頼です。

トヨタ ランドクルーザー FZJ80G 1997年式 169500キロ

約2年前に車を購入されて県外のランクル専門店で一度ミッションの載せ替えをされているみたいなんですが、その時すでに新品ミッションもリビルトミッションもなく、仕様の違うミッションを載せたところギアの入りが悪くなったそうです(^^;)
クラッチの消耗具合や取り付け精度などが悪ければ、ギアが入りにくくなる可能性は十分ありますが、専門店で作業を行ったということでその可能性よりも流用したミッション側の問題ではないか?ということでミッションの載せ替えとなりました(^^;) 調べたところによると1~3速のシンクロが通常の物と違うそうです(๑・౩・๑)
今回の作業を受けるに当たって念の為、当店でもリビルトを探してみましたが、、、やはり何処にも無くて(>_<)
お客様が色々と調べた結果、輸出仕様のランクルで使えそうなミッションがまだ新品であったそうです(^^) 多少部品の付け替えなどが必要だったみたいですが、準備が出来たとのことで車と新品ミッションをお預かりしました♪

ですがその前にエアフロのカプラーのツメが割れているのと、カプラー周辺の配線の被覆が取れてきているので取り替えです!


端子付きの配線をカプラーに差し込んでいきます(^^)

取り外したカプラー。

配線位置を合わせて接続していきます♪

エアフロに取り付けて正常に作動することを確認(^^)

続いてメインのミッション交換へ(^^)

室内でシフトレバー周りを外していきます。


次はプロペラシャフトを外していきます!



セルモーターを

取り外し♪

前に別の作業でお預かりした時から気になってたのがこのオイル漏れ。
オイルの種類的にはエンジンオイルなので普通に考えればリアクランクシールからのオイル漏れですが、前述した通り一度ミッションを載せ替えてますからねぇ~その時にクランクシール交換してるだろうし~とお客様とどうする?と話しをしてたんですが、とうとう直す日がきました(^^)

作業に戻ます~ミッションオイルを排出。数ヶ月前に交換したばっかりなので、めっちゃキレイでした(≧∇≦)

トランスファーオイルも排出。

で、トランスファーを外します。
外れました!

なかなかの重量物です(*・ω・)ノ

で、そのままミッションも取り外し完了。

使用して2年も経っていないので外観はキレイです(^^)

ミッション取り外しに伴いミッションメンバーやフロントスタビライザーなども取り外してます。

で、気になってたオイル漏れ。
やはりクランクのほうから垂れてきてるみたいです(^^;)

そんなわけで~ミッション交換だけなら外す必要がないんですが、オイル漏れとギアの入りの問題があるのでクラッチも外してみます。
クラッチは点検しましたが問題なさそうです(^^)

フライホイールも問題なさそうですね~

ですが取り外し~

リアクランクシールが見えてきました(^^)
って液状ガスケットが気になります、、、
漏れはクランクシールではなく液状ガスケット付近ですね~(゜Д゜;)

クランクシールの周りにあるオイルシールガイドとクランクケースの合わせ目から滲み出てます(>_<)

この部品、整備書で調べてみるも、、、特に記載がありません(^^;)
取り付け方法や部品の形?もわからないので外してみないと漏れの原因が掴めないので、とりあえず新品の部品を確保するために注文してみましたが、、、在庫無し!というか生産終了(^^;)
どうしようかな~と悩んでいたらお客様が輸出向けのミッションに仕様変更?対策品?だと思われる品番を見つけてくれました(≧∇≦)b この情報は県内ディーラーさんや部品商さんは知らなかったです、、、
調べてみると国内に在庫があったので、すぐに注文しました♪

というわけで外していきます(^^)

まずはオイルシールの取り外し。

続いてオイルシールガイドを取り外し。

取り外したオイルシールガイド。

新旧の比較です。ぱっと見は同じに見えますが


ガイドっぽい出っ張りが追加されてました(*・ω・)ノ
従来品は位置決めが上手くいかずズレが起きて漏れが発生してたんですかね?(^^;)

しかし、その追加された出っ張りのせいでエンジンが組まれた状態だと取り付けできません (。・ω・。)
その部分を削りとってしまうのはなんか悔しいので、他の部分をちょっと加工して取り付けれるようにしました(*・ω・)ノ

整備書に取り付けに関しての記載が無いのではっきりしませんが(^^;)クランクケース側にも溝があるので液状ガスケットを塗るのは間違いなさそうです(^^)

当たり面をキレイにして

オイルシールガイドを取り付け。

本締めすると結構はみ出てしまいました(^^;)
オイルシールも取り付けます。

インプットシャフトベアリングを取り外し。

交換歴はわかりませんが念の為交換しておきます!

取り付け完了。

新品のボルトでフライホイールを取り付けて、この後にクラッチを芯出しして取り付けです(^^)

新旧比較。
右が新品ミッションですが左の取り外したミッションも十分キレイです(^^)


新品とはいえ流用なので、クラッチハウジングは形状が違うので移植が必要になります。

セルモーターの部分が大きく違ってますね~

レリーズフォークは元々付いていた物を使用します。

ミッションを載せる前にフロントデフからのオイル漏れを修理しておきます(^^)


オイルシールを取り替え。

元に戻します。

オイルが垂れた跡はキレイにしておきます(^^)
で、いきなりですがミッション載せました(^^;)

トランスファーも取り付けて

プロペラシャフトを戻していきます。

今回ミッションオイルはMT-75をチョイス。

トランスファーと

ミッションに充填。

ついでにエンジンオイルも交換です。

ワコーズ プロステージSを充填して作業完了となりました(^^)

試乗では良い感じにギアが入ったので、お客様にお返ししてしばらくしてから状態を確認すると、、、かなり良い感じになったと喜んでおられました(≧∇≦)

皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。









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