普段は問題なく走るみたいなんですが、たまに一定の速度で走行してる時に違和感があるそうです。
BMW X3(F25) WX35 2013年式 138700キロ

以前、当店で圧送交換をしたアルファロメオ ジュリアと同じドイツZF社製の8速ATである8HPを積んでいます(^^)
8HPは他にもアウディ、アストンマーチン、ロールスロイス、ランボルギーニなどにも採用されてますが、特にBMWが多いですね。現行スープラのATも8HPです。
作業開始前に試乗してみると、お客様が言っておられた違和感がたまにあるのと、坂道など負荷が掛かった時に加速の違和感がありました。
ATF圧送交換で解消出来るという保証はないんですが、やらなくてこのまま症状が酷くなっていくよりは早めの対処をしたほうがいいのは間違いないので、このまま進めていきます(^^)

まずはドレンアウト。

次にオイルパンを取り外し。

全体的に鉄粉が付着してグレーな感じですね(^^;)

取り外したオイルパン。

このミッションのストレーナーはオイルパンと一体になってまして、オイルパン自体も樹脂製なので、取り外し=交換となります。


磁石にはビッシリとまではいかないですが鉄粉が吸着されてます。

オイルポンプを取り外してコネクタスリーブも取り外し。


8HPのコネクタスリーブは純正品の単品供給はありません(^^;)
その他の部品とのセットで2万円ほどします(゜Д゜;)
当店ではBMW純正部品としてではなく、ミッション製造元のZF純正部品を単品で用意させてもらってます(^^)

元に戻します♪

新品のオイルパン。

こちらもZF純正部品のオイルパンです(^^)

元に戻します♪

新品のオイルパン。

こちらもZF純正部品のオイルパンです(^^)
BMW純正部品よりもお安く用意出来ます♪ というかBMW純正部品を注文しても全く同じ物が届きます(゜Д゜;)
そもそも純正オイルパンにはBMWの刻印は無くZFの刻印がされてますので(^^;)

現在は対策品になってまして、ガスケット形状やオイルストレーナーの容量が変更されています!

磁石の位置や枚数も変更されていますね。

オイルパン取付ボルトは何本かに錆が出てます(>_<)

オイルパンのセットに含まれていますので無条件で同時交換(^^)


ガスケット取り付け面やバルブボディをキレイにして

オイルパンを取り付け。

オイルパンを取り付け。
角度締めに対応したデジタルトルクレンチで、規定トルクで締め付けた後に角度締めです。

取り付け完了(*・ω・)ノ

ドレンアウト&オイルパン脱着で排出されたATFは約4.5Lです。

圧送交換をするためにミッション側面にあるオイルクーラーパイプを取り外してアタッチメントを装着しなきゃいけないんですが、、、4WDは狭いです(^^;)

なんとか装着完了。

使用するATFはワコーズのATFプレミアムスペックです!当然ながら適合確認が取れていますので問題なく使用出来ます(^^)

取り付け完了(*・ω・)ノ

ドレンアウト&オイルパン脱着で排出されたATFは約4.5Lです。

圧送交換をするためにミッション側面にあるオイルクーラーパイプを取り外してアタッチメントを装着しなきゃいけないんですが、、、4WDは狭いです(^^;)

なんとか装着完了。

使用するATFはワコーズのATFプレミアムスペックです!当然ながら適合確認が取れていますので問題なく使用出来ます(^^)
ちなみにですが純正ATFは1L15000円を超える価格(゜Д゜;) ワコーズのATFプレミアムスペックは3100円。それでいてワコーズのほうが性能も良いという(^^;)

初期補充後はしばらくクリーニングモードで洗浄です(^^)

左 新油のワコーズATFプレミアムS
中 ドレンアウトで回収したATF
右 現在ミッション内を循環してるATF

それでは圧送交換スタートです!







圧送交換が終わり自動的にクリーニングモードへ移行です。


クリーニングモード終了。
圧送交換で入れ替わった新油の洗浄効果でミッション内部の汚れを落とした結果、クリーニングモード開始時よりも透明度が落ちてますが当初の予定交換量になったので、今回の圧送交換は終了です。

アタッチメントを取り外してオイルクーラーパイプを取り付ける前にOリングの交換。


アタッチメントを取り外してオイルクーラーパイプを取り付ける前にOリングの交換。

取り付け完了。

オーバーフロープラグの位置を確認。オイルクーラーパイプの逆側にあります。

診断機でフルードレベル調整温度になったことを確認して

オーバーフローさせてレベル調整完了。

ガスケットの単品供給が無いのでプラグごと交換です。

オーバーフローしたATFを瓶に回収。

オーバーフロープラグの位置を確認。オイルクーラーパイプの逆側にあります。

診断機でフルードレベル調整温度になったことを確認して

オーバーフローさせてレベル調整完了。

ガスケットの単品供給が無いのでプラグごと交換です。

オーバーフローしたATFを瓶に回収。
左が最初にドレンアウトしたATFで、右が圧送交換後のATF。
新油と同等とまではいきませんが、かなり改善されたことがわかります(^^)
圧送交換が終わったのでいつも通り試乗に出掛けたんですが、、、めっちゃ調子が悪いです(>_<)
とにかく変速がギクシャクしてます (。・ω・。)
本来はする必要が無いんですが

トランスミッションの学習値を確認して

リセットです!
そして再び試乗へ!
最初はギクシャクした部分もありましたが走り続けることで徐々にスムーズになってきました(^^)

試乗後の学習値がこちら(*・ω・)ノ
まだ変速時にショックが出ることもありますが、学習は常にしていくのでいずれ解消されるかな?と思います。
交換前にあった一定の速度での違和感や坂道等での違和感は無くなってます!
8HPはもし故障してしまうと部品代だけで100万円を超えてしまうという恐ろしいミッションです(^^;)
そうならない為に出来れば何らかの症状が出る前に予防整備としてATF交換をお勧めします♪
皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。