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ガレージSMAK

R1 トルコン太郎でCVTF圧送交換と車検整備と色々

氷見市のお客様からCVTフルード圧送交換の依頼です。

2年前に中古で買われたそうなんですが、過去に交換履歴が無く走行距離も14万キロを超えたので、CVTのメンテナンスとしてトルコン太郎での圧送交換が出来る所を探していたそうです。
打ち合わせしていたときにもうすぐ車検だということで、圧送交換と同時に車検のご依頼も頂きました。

スバル R1 RJ1 2008年式 145200キロ

まずは車検整備から。

プラグは前回の車検で交換したそうなんですが、消耗やカーボンの付着があるので交換。

続いてファンベルト。

なかなか激しい亀裂です。

エンジンオイル取替。
エンジン保護、状態の改善などを目的に添加剤を注入します。
今後も長く乗るために下廻りは塗装。今回はいつも使っているシャシーブラック(ワコーズ水溶性)ではなくワコーズの塩害防止塗料です。塗膜に厚みがあり耐久性が高いうえにしっかりと乾燥してベトベトしないのがノックスドールとは違いますね。そのお陰で、その後の整備性も悪くないです。すでに錆も出てたのでブラックを使いましたが、クリアタイプもあります。





エアコンガスクリーニング施工。
スナップオンDUAL PRO。
エアコンガスのクリーニング性能が他メーカーのエアコンガスステーションよりも優れてて、現在新車に採用されているR1234にも対応してます!

施工前の状態確認。吹き出し口温度は14℃なので悪くはないです。

規定量の400グラムにセットして施工スタート。









施工完了。回収量は240グラムで160グラム不足してました。オイルも20㏄回収したので新しいオイルを20㏄充填しています。

施工後は吹き出し口温度が12℃に。効きが改善されたのは勿論ですが、それ以上にエアコンの故障リスクを下げれたのが大きいと思います。
フロントのデフサイドシールからオイル漏れがあり、ドライブシャフトを外す必要があるのでお客様に作業ついでに劣化しているだろうドライブシャフトの交換をオススメさせて頂きました。
了承を頂いたので作業に取り掛かりますが、ナックルからドライブシャフトが抜けません。

車上ではどうしようもないのでナックルごと取り外し。

デフサイドシールを交換します。





ドライブシャフトはリビルトで交換することになりましたが、どうやってもシャフトがナックルから抜けず…代わりにハブが抜けてきたので諦めてナックルも中古で交換することに…

リビルトの場合、コアを必ず返却しなければいけないのでアウター側をナックルに残したまま分解。

無事に取付完了。


ブレーキペダル交換。



ルームミラー交換。

シフトレバー付近をバラして

加工が終わったので元に戻します。

シフトレバーパネル取替とSTiスイッチ取付。



テールランプも取替。





最後にメイン作業のCVTフルード圧送交換です。
交換前に試乗してみると、異常は感じないんですがスバルのCVT特有のモッタリとした加速ですね。

ドレンアウト後にオイルパンを外します。

取り外したオイルストレーナー。

フィルター部分には鉄粉がチラホラと見えます。

新旧の比較。

洗浄前のバルブボディ。



洗浄後。



取り外したオイルパン。液体パッキンを使用している車はオイルパンを再使用する場合、取付面にこびり付いているパッキンをキレイにする必要があり時間がかかること、取り外すときに取付面が変形する可能性があるので、オイルパンの価格次第では取替をオススメしてます。今回は取替となりました。
オイルパンに取り付けられている磁石。







キレイにして新品のオイルパンに取り付けます。

オイルストレーナーを取り付けてオイルパンも取り付けます。



ドレンアウトしたCVTフルードは約3L。

トルコン太郎を接続して初期補充をします。

左の瓶はドレンアウトした時に回収したフルードで、右は現在ミッションの中を循環してるフルード。

圧送交換スタート。
左は新油、真ん中はクリーナーモニター(ミッション内とトルコン太郎を循環してるフルード)

右は廃油。



1回目の圧送交換終了。

1回の交換ではほとんど色が変わらなかったです。

2回目の圧送交換スタート。








2回目の圧送交換終了直後。中のフィルター部分が見えるぐらいまでキレイになってきました。

クリーニングモード完了。これぐらい透明度が出てればミッション内も十分キレイになってますが、お客様の要望で徹底的にキレイにして欲しいとの事でしたので

3回目の圧送交換スタート。








3回目の圧送交換終了。元々の色である赤みがほとんど抜けて、ワコーズのCVTFプレミアムSとほぼ同じ色になりました。





クリーニングモード終了。

こうやって比べると最初にドレンアウトしたフルードが如何に汚れていたかがハッキリしますね。真っ黒でどれだけ鉄粉を含んでいたのか…想像すると怖いですね。

右の瓶はトルコン太郎の接続を外すときに垂れてきたフルードを回収したものです。

診断機を繋いでミッションの油温を確認。車種により違いますがR1は30~40℃でフルード量の調整をします。

規定温度に達したところでフィラープラグを外しドレンアウトさせて油量調整完了となります。


最後に試乗をして問題が無いことを確認して作業完了です。
試乗して感じたのはモッタリとした加速がスムーズに伸びのある加速に変わって、交換前とは全然違う車になった印象です。

お客様に引き渡してしばらくしてから感想を聞いたところ
『スタートがスムーズになった』
『加速が軽くなり良くなった』
『今までと同じ感覚で乗っていると、スムーズに加速するようになった分、今までよりも早く法定速度に達してしまう』
とのことで圧送交換の効果を大変満足されていました。

皆様からの整備のご依頼お待ちしてます。







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