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ガレージSMAK

カローラフィールダー アイドリング不良修理

同業者からの作業依頼です。
アイドリングと走りだしの加速時に1気筒爆発してないような症状が出てるとのことです。

トヨタ カローラフィールダー ZRE142G 2007年式 176400キロ

恐らくイグニッションコイルが1本ダメになってるんだとは思うんですが、しっかりと確認していきたいと思います。
まずは診断機を繋いでエラーコードが入っていないか確認。
P1605はアイドル不安定なので今回の不具合項目、B2281は過去不良で深刻な感じではないのでとりあえず消去、B2714も重要度は低そうなので消去、B1421は屋内でのエラーコードチェックで出てるだけなので気にしないでおきます。







イグニッションコイルが怪しいので診断機にてパワーバランステスト実施。

1番シリンダーと3番シリンダーと4番シリンダーを止めた時は更にアイドリングが酷くなりましたが、2番シリンダーを止めた時だけはアイドリングに変化が無いので、どうやら2番シリンダーに問題がありそうです。

イグニッションコイルの位置を入れ替えて再度パワーバランステスト実施。入れ替えた先の3番シリンダーで症状が確認出来たのでイグニッションコイル不良は確定。
念の為、スパークプラグも点検します。

4本ともなかなか酷い状態。


この車のスパークプラグはメーカーの点検基準では20万キロ点検不要。

ほんとに点検不要でいいんですかね?
整備工場、整備士によっては馬鹿正直にメーカー基準に従って車検時に点検してないところもあります。こんな状態のスパークプラグを見て交換しない整備士は居ないでしょうし…
CVTFやATFもそうですが、メーカー基準って何なんでしょう?壊れて動かなくなるのはマズいけど、調子が悪くなったり性能が徐々に劣化して本来の性能を発揮出来なくなるのは問題と思ってないんだろうか…


今回の修理はわざわざ診断機を使わずとも勘や経験だけでも可能なところですが、車によってはイグニッションコイルを物理的に外したり入れ替えたりするのが困難なエンジンもあります。それに診断機を繋ぐことで気付いていないエラーコードが記録に残っている可能性もありますし、エンジン回転数や各種センサーの数値も確認することでより確実な診断をすることが出来ます。
勘や経験だけで『たぶんこれが壊れている』っていう判断だと客観的に示せる数値などのデータはありますか?それで直らなかった場合、誰が部品代と工賃を負担するんでしょう?

入庫から素早く診断をすることも仕事をする上で大事な要素ですが、誤診断をしてしまうとお客様にも負担を掛けてしまいますので、個人的には時間が掛かっても診断機や各種テスターを活用すべきだと思ってます。それでも判断がつきにくいことももちろんありますが…

皆様からのご依頼お待ちしております。



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