
まずは北沢川緑道から散策してみましょう。
といっても、北沢川緑道は、経堂の手前の赤堤から始まる緑道ですが、今回は、烏山緑道と同じような距離を歩くということで、小田急線の梅ヶ丘駅あたりからのスタートです。
せせらぎを再現
赤堤から梅ヶ丘駅のあたりまでは、北沢川緑道は普通の遊歩道という作りですが、環七を渡ったところからは、小さなせせらぎが始まります。
これは、代沢せせらぎ公園で浄化した下水を流しているもので、ここからの北沢川緑道は、まさに小川の流れる緑道といった風情を楽しめます。

1月には、昔から代田村に伝わる餅つき唄に合わせてお餅が作られるそうです。
この円乗院から北沢川を挟んで道一本隔てたところを走っているのが梅丘通り。
この通りの歩道には『絵本のプレート』というモノが埋め込んであり、絵本の道として知られています。
絵本のお話しは、メインの2本のお話とそれに付随する小さなお話で出来ていて、茶沢通りまで左右の歩道に埋め込まれています。

ここで北沢川緑道と交差するのが鎌倉通りで、北沢川をまたぐ部分が鎌倉橋。
大山詣で栄えた三軒茶屋から、鎌倉へと続く鎌倉通りですが、今は京王線の笹塚駅で途切れてしまっていて、鎌倉までは続いていません。
昔は、大きく左へと曲がりながら、武蔵府中、多摩というあたりを通って鎌倉へと続いていたのではないかと推測されていて、歩いて鎌倉までというのを聞くと、江戸時代の人は元気だなと思ってしまいます。
そして、この鎌倉橋を過ぎたあたりからが、世田谷でも有数の花見の名所となっていきます。
世田谷百景にも選ばれているほどの桜並木は、古着屋さんや小劇場、ライブハウスで有名な下北沢の隣ということもあり、都心の花見の名所とは、また違った盛り上がり方を見せてくれます。


森厳寺は、徳川家康の次男で豊臣秀吉の養子となった結城秀康の位牌所として建立されましたが、境内にある淡島神社がお灸で有名になったため、『淡嶋の灸の森厳寺』という長い名称で呼ばれるようになってしまいました。

世田谷の守護神として室町時代に吉良氏により勧請さたれ神社は、昔から、世田谷八八幡と呼ばれる世田谷にある八つの八幡神社の中でも、正八幡宮と称されるほどの由緒ある神社。
確かに、毎年9月に行われる例大祭で集まる神輿の数を見ると、正八幡宮といわれるのもうなづけます。

これは、地域の方たちが放したものがそのまま生息したもので、桜の季節になると、ザリガニ釣りの子どもたちの歓声が元気に聞こえてくる、北沢川の新しい風物詩となっています。
さぁ、ここまで来ると、もうすぐ烏山川緑道との合流地点。
北沢川と烏山川は合流して目黒川となるのですが、その目黒川の左手が高台となっていて、そこには見晴らしのいい広場があります。
背の高い建物が増えたため、以前ほど遠くまで眺めることが出来なくなりましたが、それが逆に、変わり行く街を実感させてくているので、ぜひ立ち寄ってみてください。

世田谷の緑道は今日もお天気 烏山川緑道を散策 ≫≫
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