関東では2月8日に関西では12月8日に行われることが多い針供養。
この2つの日は対になっている日で「事八日(ことようか)」と呼ばれています。
どちらか一方を事始めとし、片方を事納めとして「何かを始める日」と「それが終わる日」というふうに考えていて、関東では12月8日を「お正月の準備を始める日」とし、2月の8日を「お正月の行事が終わる日」と考え、この終わる日に合わせて針供養を行うようになったそうです。
■ 古着の街「下北沢」で針供養
下北沢の南口を下って行くと、森巌寺(しんがんじ)というお寺があります。
森巌寺には徳川家康の次男結城秀康が祀られていますが、同時に淡島様と言う神様も祀られていて、同じ境内には淡島神社という神社も建てられています。
この森巌は、「淡島の灸の森厳寺」として「せたがや百景」にも選ばれている名所。
毎年、2月8日には針供養が行われています。
針供養は、日頃暮らしでお世話になっている針への感謝の気持ちを表すもので、折れたり曲がったりした針を豆腐に刺して奉納するというもの。
この針供養が古着の街として有名な下北沢にあるお寺で行われているというのは何とも縁(えにし)を感じます。
森巌寺は、駅からは若干離れていますが、北沢の南口の商店街がちょうど終わる位置にあり、お散歩コースとしては最適。
もちろん途中にも何件かの古着屋さんがあります。
2月8日は、古着屋さん巡りと針供養を同時に楽しんで来ませんか。