内反足のあお太郎 とその日常

内反足。初めは心配しましたがあお太郎は今日も元気いっぱいです。
そんな日常をつづっていきたいと思います。

アキレス腱切断

2007年12月11日 | ギプス中の生活
ギプス矯正の中で、おそらく最も私が心配したのがアキレス腱の切断手術です。

あお太郎は8回目のギプス巻き直しの際に手術しました。

手術に関しては初めて受診した際に聞いていましたし、手術の前の週にも更に詳しい説明を聞いていましたので大丈夫だろうと頭ではわかっていたのですが、やはり心配でした。

病院によっては全身麻酔して手術室でするところもあるようですが、あお太郎のお世話になっている病院ではギプス室のいつものベットで行われました。しかも私も一緒に横についた状態で・・・。

まず手術の目的ですが、徒手矯正では改善されなかった尖足の治療です。
アキレス腱が通常より短いため尖足となっているそうなのですが、これを切断してから正常の形で3週間固定します。そうすることで短かったアキレス腱が伸びて尖足が改善されるんだそうです。

手術の流れですが、事前に手術をする部位(足首の後ろ)にシールのようなものを数十分貼ります。これは皮膚表面に対する麻酔で、これにより注射の痛みを感じなくするそうです。あお太郎もこの後に局所麻酔をしたのですが、グズることもなくケロッしてました。

あお太郎をギプス室のベットに仰向けに寝かせ、看護士さん2名が暴れないよう固定していました。医師は執刀医(主治医)以外にもう一人いらしたと思います。

次に執刀医があお太郎の片足を持ち上げて足首の後ろ側から局所麻酔をし、しばらくしてから小さい彫刻刀のようなもの(刃の幅は3mmくらいだったと思います)を刺してクイクイッと動かして切断してました。実にあっという間。これをもう一方の足にも行います。

最後にいつもと同じようにギプスで固定して終了しました。いつもと違うのは、普通なら1週間で再びギプスを巻き直すところを手術後は3週間巻きっ放しというところくらいでしょうか。それからもう一つ。いつもなら泣いて暴れるあお太郎がこの日に限っては終始ケロッとしていました。

帰宅してからしばらくは“痛みが出て泣いたりしないだろうか”と心配していましたが、何事も無く無事3週間を過ごしました。

あんなに心配していた手術でしたが、3週間後ギプスを外すと足先が外を向き、つま先もしっかり上を向いた足がそこにありました。先生の話では正常な足と比べると少しつま先の上がり方は甘いけど、これくらいなら大丈夫とのこと。頑張って良かったと心底感じた瞬間です。

その後デニスブラウンの型をとり、出来上がるまで再び1週間ギプスで固定。最後の1週間はまさに指折り数える一週間でした。翌週ギプスを外した時に「これでギプスバイバイだね、あお太郎!!」と言って最後の一巻きを外したことを覚えています。

今振り返ると、出産後病室で内反足だと告げられギプスによる矯正を行ったこの時期が私達一家にとって、精神的に最も大変だったように思います。しかしあお太郎の内反足のお陰で家族が協力し合う大切さ、惜しみない助力をしてくださった方々への感謝など多くのことを学ぶことができました。その後もあお太郎が寝返りをし、ハイハイ・つかまり立ちを経て歩けるようになる、その成長の喜びもより強く感じさせてもらいました。だからあお太郎には“うちに生まれてきてくれて、ありがとう”という気持ちです。

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4 コメント

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こんにちは (kicori)
2007-12-12 12:25:19
息子は初期にアキレス腱切断しました。赤ちゃんは痛みを感じないから…と麻酔なしで。部屋の外で待ってましたが泣き声にじっとしていられませんでした。

我が家は息子の内反足のことで夫婦間の信頼は高まったように思います。

あと主治医に他の子よりはゆっくりだけど歩けるようになるからと言われても本当に歩く姿を見るまでは、その言葉を信じていればいいんだという気持ちと心配な気持ちと日々交錯してます。まだまだ先は長いです。
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頑張ったのですね!! (さーちんゆーちんママ)
2007-12-12 22:15:10
ブログを読むたびに、こんなに大変な思いをして今まで過ごされたのだわ・・・・と胸がつまる思いで読みました。思えば、私も出産後だったのとあの時は渡米しなくてはいけないかも!!という状況で・・・自分のことでいっぱいでした。
本当にご家族で乗り越えていらしたのですね・・・。

今更ながら、何も言葉も掛けることもできなかったことに申し訳なく思います。

私も仕事柄いろいろな家族を見てきましたが、本当に子供によって得られたものが大きいという言葉をよく子どもたちのご両親から聞いたものです。あお太郎ママもパパもそうだったのですね!!あお太郎君は、宝であり、またいろいろな物を運んでくれる天使ですね。
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kicoriさんへ (あお太郎ママ)
2007-12-13 00:24:00
アキレス腱切断を麻酔なしでされたんですか。大変心配されたでしょうね。外で待つ間は中の様子がわからないうえ、子供が不安がっているのではないか、痛みが酷いのではないかといろいろ考えてしまいますから・・・。

歩くことに関してはkicoriさんのお気持ちがよくわかります!だって、私も全く同じでしたから。でも、時間と共に子供のたくましさを痛感させられました。kicoriさんのお子さんも主治医の先生がおっしゃる通りきっと大丈夫ですよ。

ゆっくりゆっくり、でも確実にkicoriさんbaby君が成長していく姿を私も一緒に楽しみにしています
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さーちんゆーちんママさんへ (あお太郎ママ)
2007-12-13 00:50:15
本当にそうなんです。大変な事もありましたが、それ以上にあお太郎から与えられたもの、教えられたことの方がはるかに多いのです。“天使”というにはあまりに暴れん坊ですが、“宝”そのものです。

さーちんゆーちんママさんは、ギプスをしているあお太郎に変わらぬ様子で接してくださったことに感謝しております。“特別”とか“かわいそう”と扱われることが逆に辛かったので・・・。背が高い低い、運動が得意不得意というように、あお太郎の内反足を一つの個性として考えようとしていましたから。

そして今現在もあお太郎を可愛がってくださるさーちんゆーちんパパ様&ママ様には感謝しております
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