蓬莱に聞かばや伊勢の初だより 芭蕉
こちらの句についてはこちら
ということで
雲州散人さまのブログに刺激され
めでたくブログを開設いたしました。
日本文化にまつわることや日々のつれづれに思ったことを
のんびりと記して参りたく存じます。
この蓬莱飾りは今日伺った初釜で飾られていたものです。
お米は一升五合(一生繁盛)という意味が込められています。
そもそも洗米は神様への神饌です。
炭は茶家の象徴であるとともに家の竈の火の絶えないことを表すわけです。
竈の火を絶やさないことは「埋み火」という和語からもわかると思います。
そもそも炉の火種は家の継続の証しとして絶やすことなく保ち続けるものでした。
いまでこそスイッチ一つで点火できますが古代ではたいへんな作業であり、
また火を絶やさないことで家内の緊張感ももたらしていたのかも知れません。
しかしこれが地震大国では火災の大きな原因ともなってしまったわけですね。
伝統の火を絶やすな
とよく言いますがまさに火は絶やさないモノであったわけです。
祝着に存じ上げ候。
文化の火熾し続くる炭点前 雲州
文化の火おこし続くる炭手前 雲州