いろいろ世の中を見渡すと,表紙詐欺とか,パケ写詐欺だとかそういうものを見かけることがある.
単純に中身が伴わない(中身の質が低い)のに,売り上げを確保するためだけに,釣り合わないような何物かを表層に仕掛けているのは好きにはなれない.
ただ,一概に否定できない,あるいは侮れないと思うのは,初めから「旨い狗肉料理を喰わせる」ことが目的の場合.
狗肉として売り出してももちろん良い.
「うちの狗肉料理は最高ですよ!」という店で実際に食って「最高にうまかった!あの店の狗肉料理はうまい!」
この流れは実に自然だ.
でも,違うんだよ,これじゃない.新鮮な刺激,いい意味での裏切りがほしいこともある.
「なにこれうまい!羊肉じゃない狗肉だ!でもうまい!」
私のような食わず嫌いの雑食にとっては,この種のアプローチで結果的に面白いものに出会えたという経験は得難いものともいえそう.
たとえば,ねこっかわいがりとかカーニバルとか.アージュ系もそうかもしれない.近年,セールスでもうまくいったというところでは,マドマギもその手の奴だろう.
だいぶジャンル・媒体が偏っているのはご愛嬌.
ところでメジャーな表現媒体でそういうものってあるだろうか? マイナーだからこそ許される暴挙だろうか?
いずれにせよ,私はいい意味で羊頭狗肉,そういうものが割と好きだ.
今後もうまくめぐり合いたいものだと,そんなことを思った.
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