夏井睦医師のやけど治療の致命的欠陥に関する新著『患者よ、医者から逃げろ その手術、本当に必要ですか』
写真はアマゾンより拝借しました
ブログ著者補足:
新著『患者よ、医者から逃げろ その手術、本当に必要ですか?』の
著者の夏井睦医師のインターネットサイト「新しい創傷治療」
http://www.wound-treatment.jp/
このサイトには傷とやけどの正しい治療法である湿潤療法、その治癒メカニズム、3000例以上(半数が傷、半数がやけど)の症例のカラー写真が掲載されています。
ぜひご覧ください。
ここでは、私たちの日常生活に最も密着している界面活性剤について簡単にまとめておきます。
傷薬・やけどの薬に含まれている界面活性剤は、傷口の細胞を破壊して、傷を深くして、治らなくしてしまいます。
同様に、医薬品、化粧品、ボディーソープ、シャンプー、台所洗剤、洗濯洗剤などに含まれる界面活性剤も皮膚を傷つけ、アトピー性皮膚炎、湿疹、成人女性の肌のトラブル(シワ、シミ、ソバカス、開いた毛穴、ざらつき、くすみ)を起こしている事実も解説されています。
お子さんをお持ちの方、皮膚のトラブルで悩んでおられる方、化粧をする女性は必見です。
(1)『油(脂溶性物質)と界面活性剤の違い』
http://www.wound-treatment.jp/jikken2/oil-surfactant/index.htm
以下、夏井医師のサイトから引用します:
『なぜ,ワセリンで手荒れが治り,ハンドクリームで手荒れが悪化するのかはこれで一目瞭然でしょう。
ワセリンを手に塗ると油の皮膜ができて,乾燥を防ぎます。また,角質表面に油の皮膜ができるため,角質は本来の嫌気性状態に戻り,皮膚常在菌(=嫌気性菌)の生存に適した環境となり,皮膚は健康な状態になります。ワセリン(=鎖状飽和炭化水素)は皮脂とは成分が異なりますが,少なくとも,「角質内部を嫌気性状態に保つ」という皮脂本来の機能と同等に作用すると考えられ,嫌気性環境は破壊されません。
しかし,ハンドクリームなどの合成界面活性剤を使うと,角質表面の皮脂は洗い落とされ,角質内部は空気に直接被曝するようになり,角質は嫌気性状態でなく好気性になります。その結果,角質は皮膚常在菌(=嫌気性菌)の生存に不適当なものになり,次第に雑菌(通過菌)が増え,皮膚は不健康になります。これが「手荒れ」です。つまり,手荒れの原因はハンドクリームです。
「ハンドクリームを塗ると手がすべすべになり,手荒れが治る」と思い込んでいる人がいたら,それは化粧品メーカーのコマーシャルの嘘に騙されているだけです。ハンドクリームはたしかに塗っている時は「スベスベ」ですが,ハンドクリームを拭き取ると手は「カサついてガサガサ」になっているはずです。これがハンドクリームのトリックであり,化粧品メーカーのインチキの手口です。
そして,この「ハンドクリームによる角質破壊」はハンドクリームに特有の性質でなく,合成界面活性剤を含むあらゆる工業製品(例:化粧品のほとんど全て,ボディーソープ,シャンプー,台所用洗剤,洗濯用洗剤)に共通した性質なのです。化粧品に含まれる合成界面活性剤がどれほど強力に角質を破壊するかを示すのが,この実験です。
このように,あらゆる化粧品は肌を破壊します。「毛穴が開く/肌がくすむ/小じわが多い/肌が荒れている/シミ・そばかす」が女性に特有の皮膚のトラブルで,男性に少ないのは,女性が化粧品を毎日使っているから,顔に合成界面活性剤を塗りたくっているからです。化学的・生物学的には,顔に化粧品のクリームを塗るのは,顔に台所用洗剤や換気扇用洗剤を塗りたくるのと同じです。
顔に台所用洗剤を塗りたくって皮膚を荒らし,その荒れた肌を隠すために,さらに各種化粧品(=合成界面活性剤を含む=台所用洗剤と同じ)を塗っているのです。それを女性は「化粧をして美しくなった」と呼んで自己催眠をかけます。そして,「自分の肌がきれいでないのは,まだ化粧が足りないからだ。この化粧品が安物だからだ。もっと値段の高い化粧品を使えばきれいになる」と考え,更に厚く台所用洗剤同等の「皮膚破壊剤」を塗りたくるのです。
おそらく,化粧品メーカーはこのような女性たちを「カモ」と考えているはずです。そして,「カモ」たちが,「自分はカモにされている」ことに永遠に気付かないだろうと自信を持っています。「女性は馬鹿だから」とナメきっているからです。』
(引用終わり)
(2)『合成界面活性剤を含む製品で油性マジック汚れを落とせるか?』
人体実験 [腕に油性マジックで落書き]⇒[化粧品などを塗布]⇒[5~10秒後に拭き取る]
http://www.wound-treatment.jp/jikken2/index.htm
著書に収載仕切れない実験画像が多数掲載されています。
この実験に示されているように、化粧品、ボディーシャンプー、シャンプー、赤ん坊用のベビーローションや全身シャンプーが、台所洗剤と同じ強力な皮膚破壊作用を持つのは、恐ろしいものです。これでは、皮膚がおかしくなるのが当たり前です。
実際、p.288には、シャンプーやボディーソープを使わなくなると、頭皮は痒み、ふけ、抜け毛がなくなり、皮膚は肌がしっとりしてすべすべになり、トラブルがなくなったことが書かれています。
p.289には、数多くの美男美女の芸能人が、体を石鹸で洗わない(タモリ、福山雅治、ローラ、妻夫木聡)、シャンプーをしない(タモリ、福山雅治、YOU、吉川ひなの)、洗顔していない(黒木瞳、石田ゆり子、梨花)ことを公表していると書かれています。
p.302からは、「アトピー性皮膚炎、乾燥肌、手荒れの治療」について次のように書かれています。
・・・私が行っている治療法を説明しておこう。乳幼児や成人のアトピー性皮膚炎でも、中高年の乾燥肌と痒みでも同じ方法が適応できる。
「バカの一つ覚え的治療」である。
・入浴は浴槽に浸かっているだけでよい。お湯の中で手足や体を動かせば、肌の汚れは落とせる。
・ホディーソープ(合成界面活性剤)で体を洗わない。赤ちゃん専用だろうが弱酸性だろうが、液体状の石鹸は皮膚乾燥材である。
・頭皮・頭髪も温水で洗う「湯シャン」で十分。髪の毛にタバコや焼肉の臭いがついている場合は、頭髪のみシャンプーで洗うが、その際にはシャンプーがつかないように注意する。
・垢すりタイプのナイロンタオルは、肌を傷つけるので使用しない。
・臭いが気になる部位があれば、固形石鹸を手で泡立てて優しく洗う。
・風呂上りには、皮膚が乾燥している部分に白色ワセリンを塗布。ワセリンは全身どこに使ってもいいし、目に入っても口に入っても安全。
ベタつきが気になる場合は、柔らかいキッチンペーパーなどでワックスがけの要領で拭き取る。なお、気温が低くワセリンが固い場合は、ベビーオイルを少量加えると柔らかくなる。
・痒みの強い部分にはステロイド軟膏を追加塗布し、抗ヒスタミン剤を内服。
私の経験では、7割以上の患者はこれだけで症状が軽くなり、すべすべでしっとりした肌が戻ってきている。
ちなみに、食事も糖質制限に変えるとさらに効果的だ。
糖質制限単独でも、成人アトピー性皮膚炎の半数以上で、症状の改善が確認されているからだ。
(引用終わり)
ワセリンは、石油の元になる原油を精製して作った炭化水素であり、人体の成分ではありません。
人用のものは、皮膚刺激成分が大部分除去されていますから比較的安全ですが、刺激に敏感な人では、皮膚のトラブルが起きる人もいます。
ワセリンの代わりに、食品のラード(豚脂)を湿潤療法に使用する医師もいます。
ラードは脂肪酸のトリグリセライドで、その脂肪酸組成は人の皮膚の脂肪酸組成と同じで、要は人体の成分と同じですから、私はワセリンよりもラードの方が好ましいと思ってラードを使用しています。
p.310には、合成界面活性剤が皮膚を傷つけ、その皮膚の傷口からハウスダストの中のアレルゲン(アレルギー原因物質)が体内に入り、口から入るよりも強いアレルギー反応を起こすこと、そしてハウスダストの中に小麦などの穀物や卵のかけらが含まれていれば、これらが皮膚の傷から体内に入り乳児の食物アレルギーを起こすことも書かれています。
合成界面活性剤を含むボディーソープなどは、子供の大敵のようです。
傷・火傷は湿潤療法で治しましょう。
湿潤療法をしている医師のリストは夏井睦医師のサイトの
http://www.wound-treatment.jp/dr/0.htm
にありますが、その中でも【なつい式湿潤療法®】で治療している医師がベストです。
自分一人では手に負えない大きな火傷の場合には、夏井睦医師のサイトの
『熱傷の湿潤療法をしている医師』
http://www.wound-treatment.jp/dr/burn.htm
の【なつい式湿潤療法®】で治療している医師の所に駆け込みましょう。
下手に大学病院や熱傷センターに運ばれると、この世の地獄が待っています。
(補足終わり)
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患者よ、医者から逃げろ その手術、本当に必要ですか? (光文社新書)
夏井 睦 (著)
新書: 384ページ
出版社: 光文社 (2019/10/16)
言語: 日本語
ISBN-10: 4334044387
ISBN-13: 978-4334044381
発売日: 2019/10/16
アマゾンのサイト
◎著者プロフィール◎
夏井睦(なついまこと)
1957年秋田県生まれ。「なつい キズとやけどのクリニック」(東京都江東区)院長。
東北大学医学部卒業。東北大学医学部附属病院を経て、相澤病院、石岡第一病院、練馬光が丘病院で「傷の治療センター」長。
2001年、消毒とガーゼによる治療撲滅をかかげ、インターネットサイト「新しい創傷治療」を開設。
http://www.wound-treatment.jp/
湿潤療法の創始者として、また糖質セイゲニストとして、発信を続けている。趣味はピアノ演奏。
著書に『傷はぜったい消毒するな』『炭水化物が人類を滅ぼす』『炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】』(以上、光文社新書)、
『キズ・ヤケドは消毒してはいけない』(主婦の友社)、『これからの創傷治療』(医学書院)、『創傷治療の常識非常識』(三輪書店)など多数。
本の内容紹介
『傷はぜったい消毒するな』
『炭水化物が人類を滅ぼす』の
夏井睦・待望の最新刊!
「もしもヤケドで大病院に運ばれたら…」
怖いのは、疑うことを知らない“善意の"医者たちだ!
豊富な症例写真で、逃げてきた患者たちの治癒の様子も紹介
◎内容◎
著者は、キズや熱傷(ヤケド)の湿潤療法の創始者である。
植皮手術が必要とされる熱傷の患者でも、ほぼその必要はなく、
傷跡も痛みも少なくキレイに治療できることは、もはや疑いのない事実だ。
だが大学病院や総合病院の形成外科や皮膚科では、
今も変わらず酷い治療が行なわれている。
それは骨髄炎の治療も同じで、
手足の切断が必要とされたが実は骨髄炎ではない患者も多くみてきた。
なぜ医者は、我が子には絶対にしない手術を患者に勧めるのか。
なぜ古い治療に固執し、新しい治療を行なえないのか。
自分の頭で考え、逃げてきた患者らの治癒過程も写真や証言を交え紹介。
また湿潤療法の誕生秘話、痛みと全身性合併症をめぐる新発見、
創感染の本質や、骨髄炎・院内感染や合成界面活性剤の闇に切り込むとともに、
それらの考察から見えてくる生物・人体の進化史の新説を、独創的に語り尽くす。
◎目次◎
まえがき
プロローグ
第1章 熱傷湿潤治療の夜明け、そして[なつい式湿潤療法®]へ
第2章 標準的熱傷治療の問題点
(1)「熱傷は特殊」神話は、熱傷標準治療の賜物
湿潤療法の全国デビュー/鳥谷部先生との出会い/犯人はこの中にいる
/理想の治療材料は、大阪弁の翼に乗って舞い降りた…etc.
(2)熱傷疼痛(ヤケドの痛み)が諸悪の根源だった!
迷宮の出口が見えた――全身性合併症の真の原因/誰も気が付いてはならぬ/空気が痛い/医者が激痛を作る…etc.
(3)皮膚移植術という前世紀の遺物
膿は広いな大きいな/泣き面に採皮痕/カレンダー王子の診断物語/美味なる手術/植皮と入院とストレスと…etc.
(4)創感染という迷宮
刮目せよ、2000年前の医者に/破傷風菌も楽じゃない/耐性菌は恐怖の大王か/骨髄炎の謎…etc.
(5)合成界面活性剤の闇
第3章 湿潤療法の実際
(1)治療症例
(2)100年安心熱傷治療プラン
あとがき