お好きなんですね～庵主エッセイ風味～

ネコ7匹と暮しています、と言うと、
たいてい『ネコがお好きなんですね』と言われる。

いえぇぇぇ、そんなことないんですど...
と愛想笑いで否定することにしている。
実際、自分で自分をネコ好きだと思ったことはない。

オトコと暮しているヒトに向かって、
『オトコがお好きなんですね！』と言うか？

だいたい「ワタシはネコが好き！」と大声で公言して憚らないヒトに限って、
ネコと暮していないことが多い。そんなもんだ。

今、カタツムリとも一緒に暮らしているのであるが、
『カタツムリがお好きなんですね』と言われれば、
＜いやぁ、なんか好きなんですよね～和みますよ＞
と素直に答えることができる。
枯葉と野菜を虫かごに詰めて暮して頂いている。
どこにいるのかわからないカタツムリが、
数日に1回、何となく出くわすのがオモシロイ。
しかも、チョットずつ大きくなっているのだ。

飯はまだか！？
トイレが汚れているぞ！
退屈になった。。。おもちゃを持てぃ～
ブラッシングの時間ですよ～

猫たちの訴えは限りなく続く。
寝ている顔の上を駆け抜けられることなど、日常茶飯事である。

カタツムリに対しては素直にスキと言えるのに、
ネコについては好きという範疇とはチョッと違う。
生活の一部で、とっても現実味が高いのである。

恋と愛の違いとも言えるかな。
カタツムリには恋しているが、
「ネコは愛している存在である」と言えば聞こえも良いか。

世間の皆様。大勢のネコと暮しているヒトに対しては、
お好きなんですね、ではなく、
『愛しているんですね～』と言ってあげてもらいたい。
そしたら、彼らは、かなりの高確率で肯定せざるをえないだろう、と思う。

でも、オトコ7人と暮している女性と知り合ったら、
『よほどお好きなんですね～』と、つい言ってしまうだろうな。
ははは。。。

1日に2回、ナデナデするゴマちゃん


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