がちゃ三毛庵~猫よ、花よ~

東京の一角。ご近所から次々合流してきたネコたちと暮らす・・・いけばな徒然日記

セサミなき戦い

2014-04-30 | Weblog
義理人情に厚く、
恩義を忘れず、
ネコに引っ掻かれても、決してネズミを引っ掻くことはないワタシにでも、
心が折れるようなアレルギー物質がある。

知るヒトぞ知る、セサミ(=胡麻)である。

普段日頃、
道にセサミが落ちていないか、
セサミ運搬業者が袋を振り回していないか、
高級すし店のシャリにゴマ油がまぶされていないか、
お金持ち専用の天ぷら屋さんが、衣にタップリゴマ油を染み込ませていないか、
などなど・・・
高貴なお店に出入りすることが多い身分としては、
チェックに暇がない。

ところが、うっかり庶民に誘われて、、、
「仕事がらみ」という負い目もあり、
どこぞの「飯店」に紛れ込もうものならば、
ウェイターをとっつかまえて、確認&確認と叫ばなければならない羽目になる。

よほどセサミに心を奪われているのであろう。
とんでもない夢を見た。

街中を歩く春風のようなオバちゃん=ワタシ。
財布に3000円くらいしか入っていない(という思い込み)により、
ついつい、中華料理店に腰を下ろしてしまった。

注文を取りに来た店のヒト(設定は中国人のようだ)に、
五目焼きそばの注文ついでに、
ゴマ勘定奉行の決め台詞!=!
[ゴマが入っていないかどうか、確認お願いします]
と背筋を伸ばして、勝ち誇ったように言いつけてみた。

(アレルギー宣言をする時、
日頃「謙虚で低姿勢」を貫く気持ちで生きているワタシにとっては、
唯一、地球の勝ち組に紛れ込んだ気分になる。
ワタシは体が弱いのだ。
ワタシだって労わってもらえるネタがあるのだ。)

『チョと待ててね。角煮イッチョウ!』

なんでやねん。
五目焼きそばに、角煮増やす客はおらんやろ。

(思いっきり厨房に叫ぶ)
[チョッっっとスミマセ~~~ン
“角煮”いりませ~ん
角煮じゃないよ~確認=カ・ク・ニ・ンだよ~!
ゴマ!!!セサミね!セサミの確認お願いします!]

(店のヒト)
『わかた あるよ。ゴマの角煮、イッチョウ!』
(えっ~~~どんなやねん!)

(仕方がないので、同じ調子で叫ぶ)
あなた、わかてないあるよ。
どんなゴマが角煮だよ。
むりむり。
四角いゴマ、かかってこいや~

店内=シーンと静まり返る・・・

ヤバいことになってきた。
我に返ったワタシは、普段とおりの菩薩の笑顔に戻り、言い直す。
[角煮は要りませんよ~
ゴマ、わかりますか???セサミっ。セサミですよ~。
セサミを振りかけないで下さいね~
ノ~ セサミ!ウィズアウト セサミ!わかりますかぁぁぁぁ?]

この際、ゴマ油はどうでもよい。
どうせ、こんな店で出すゴマ油なんぞは、中国3千年どころか、何万年も放置されているような劣化したゴマ油に違いない。
風味も成分も吹っ飛んで、わけわからなくなっているだろう。
中国語でゴマは何と言うんだ?

確か、韓国語はチャムケだった。
(バレンタインのお返しに韓国で何か買ってきてやる!と親切ごなしに宣言していた知り合いに、
頼むから成分表をよく見て、チャムケと書いてあったら、絶対に買ってくるな!と懇願したことがある。
結局、韓国におかれましては、チャムケが含まれていないお菓子はロッテのチョコレートだけだった、ことがわかった)

今回の場合、ノ~ セサミ!でわかってもらえただろう。
水でも飲んで落ち着いて待とう。ワタシは見た目以上の淑女なのだ。



お待ちあるよ~。

おまえ絶対、悪気あるだろう!と疑わざるを得ないほどの
満面の笑顔で運ばれてきた、「五目焼きそば」と「豚の角煮」には、
隙間もないほどの白ゴマが振りかけられていた。。。

せめて、どちらかに掛けないで下されば、
食べることができたものの・・・

仕方がないので、お金を払って、ワタシは店を出た。
ワタシャ、夢の中でも義に厚い・・・

いつもお世話になっている、北参道のお店にはセもサもミもない。
そのかわり、花がある。

安心して食事が楽しめるので、ついつい食べ過ぎる。








目覚めが悪い。
くそ!今夜、もう1回、同じ店に行って五目焼きそば、リベンジしよう。


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