がちゃ三毛庵~猫よ、花よ~

東京の一角。ご近所から次々合流してきたネコたちと暮らす・・・いけばな徒然日記

褒め殺し、扱き下し~庵主エッセイ風味~

2012-04-27 | Weblog
以前は職場にネコがいた。
自分では普通のつもりではあるが、
同僚に接する態度と、ネコに接する態度があまりに違う、と、
半ば呆れた感じで指摘されることがよくあった。

どうやらワタシは同じ種族に極めて厳しいらしい。

性別、身分の違いを問わず、ついつい、ビシッと扱き下ろしてしまう。

あんなにワーワーニャーニャー騒ぐ
くるみチャンをウルサイと思ったことは無いのに、
電車でギャーギャー泣き叫んでいる幼児と、それをなだめる親には、
じゃかましい!と一喝したくなる(幸い、まだ、したことはない)。

どうやら動物と相対する時、本能的に制御がかかっているようだ。

「ネコを叱ってはいけない」
「優しい声で話しかけよう」
「決して怖がらせてはいけない」
「要求は出来るかぎり叶えてあげよう」
「ネコの前ではニコニコしているべきであり、
 仏頂面なんかしていてはいけない」

そして何より自分への約束事をしていること。
「外のストレスを家に持ち込んではいけない」

獣医の石井ますみ先生が配信しているメルマガを楽しみに読んでいる。
老犬の話題が多いが、昨日の記事は珍しくネコの話だった。

■猫のしつけ方(正の方法)■というタイトル。

イヌと同じようにネコをしつけてもよいか?という内容が記されている。
『猫を犬と同じようにしつけては、いいのか? でしょうか。。
それは、間違いです。』

おーーー!ワタシ、正しいやん!アグリー!!!

『猫は、犬に比べて家畜化、ペット化されていないので、同じようなしつけはよく
ありません。・・・中略・・・
つまり、訓練をしてちゃんとできれば、報酬を与えるのです。怒っては、ダメと
いうことです。ほめて、ほめて、そしてオヤツや好物を与えるということです。』

「負の強化」は猫には効かないので、
「正の方法」=誉めまくれ!と獣医さんは仰っておられます。

お耳がカワイイとか、シッポがステキとか、ヒゲが男前とか、
フミフミが上手とか、、、
お金なんか貰わなくても、朝から晩まで誉めるネタは山ほどある。

なぜ、この優しいキモチが同じ種族には向けられないのか、
自己嫌悪に陥ることもある、と言えばホントだ。

ただ、自分の中に解答はある。
大きな声で言おう。ワタシはネコに嫌われたくないのである。
そして、同じ種族の中には、嫌ってくれて結構である!と思うヒトがいるのである。

どんな おっさんだろうと、文句が多くても、食事の食べ方が汚くても、
ワタシは、ネコのおっさんには嫌われたくないのである。

それが、同じ種族を扱き下ろす言い訳になるかと言えば、通用しないだろうなぁ。

カメラを向けると、口が梅干しになるミンミン




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