願ったり叶ったり

街で買い物をしていたら、柿を枝ごと頂いた。
お相手の名前も知らぬ。
よほど食いしん坊な顔をしていたのか。
ダイエットついでにランチを抜いたのが見抜かれたのか。

3日ほど前から「次の生け花は“柿”を生けてみたい！」
と無性にウズウズし・・・
しかし、
花屋さんが持ってくる材料には“柿”は含まれていないだろうな、
いっそ果物屋に行って柿だけでも買うか・・・
と、アタマの中で行ったり来たり、、、作戦妄想が膨らんでいたのだ。

“柿よ来い！”
柿を投げつけてくれるものなら、ワタシは喜んでカニになろう！
“サルよ来い！”
サルに出くわすならば、ワタシは喜んで桃太郎になろう！
“洗濯籠を持ったババよ来い！”
ババになるためなら、ワタシは喜んで時を待とう！

そうか、実はワタシはババになっていたのか・・・
願いがかなったのではなく、上品なオバちゃんから、上貧なババになってしまっただけなのかもしれない。
生まれて初めて生けた柿。

ちなみに、1つ齧ってみたところ、きわめて渋かった。
以前、「柿を甘くした」とお土産に持ってきてくれた「庭の柿」を職場で食べて、
ワタシだけ、2回連続で渋柿に当たったことがあった。
中学校の理科の教師はロクな手土産を持ってこない！と学習したが、
お蔭様で消えかかった渋い思い出がよみがえった。

それにしても偶然とは言え、よほど普段の言動が慎ましく、慈悲深く、控えめなのだろう。
願ったり叶ったりのダブルチャンスも狙えるポジションに違いない。
次は“マツタケ”を生けてみたいものだ

最近、くるみチャンが遊べるようになってきた。
まだクローゼット内段ボールハウスからは出て来ない。






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