がちゃ三毛庵~猫よ、花よ~

東京の一角。ご近所から次々合流してきたネコたちと暮らす・・・いけばな徒然日記

日々是CS

2014-09-04 | Weblog
『暑い!黙ってるだけで汗が出る』
と言ったら、周囲から大笑いされた。

“黙ってないじゃん。ずっと喋ってるじゃん。
[喋ってるだけで汗が出る!]
の間違いじゃない!?”

思いもよらない揚げ足取りである。
=友人=とは油断のならない存在のことを言う。
友人の前で、おちおち名言も吐いていられない。

彼らの家にはネコが居ないから、ワタシが家でどんな風に暮らしているのか知らんのだ。
ネコの飼い主は寡黙である。
ネコとは「寝子」というくらいだから、寝てばっかりいる、
と思われているが、
実は「音子」である。ずっと喋っている。
タンスの上、部屋の出入り口、玄関、押し入れ、洗濯機の上、、、
あらゆる場所で歩くニンゲンを待ち伏せし、話しかけてくる。
たまにネコ同士、待ち伏せし、襲撃しあっている。



そんなネコどもと暮らすニンゲンの役目は、
相槌を打ちながら、ひたすら話を聞くことである。
話を聞くだけでは満足いただけない場合が大半を占める。
つまり、彼らは様々なご希望やご意見を仰るので、
そのご希望を叶えるのである(「命令に従う」ともいう)。

命令の内容は多岐にわたる。
・ブラッシングをしてくれ(しないと、毛玉を吐くぞ!)
・今出ているカリカリとは別の味のカリカリを出してくれ(出してくれないと飢え死にするぞ!)
・トイレを早く掃除しろ(今、シッコを我慢しているんだ。早く掃除しろ)
 ⇒常にキレイなトイレで用を足したい、と言い張る
・くるみチャンに鼻を引っ掻かれた(半べそで言いつけにくる)
 ⇒最初に襲撃したのは、お前だろう!?
・大変だ、歯が抜けた!
・涼しくなりましたね~布団に入れて下さい!(入れてくれないとアタマを引っ掻きますよ~)
などなど。

その点、イヌはニンゲンの号令を待っている&ベラベラ ニャーニャー話さない。
ニンゲンがイヌに話しかけ、イヌが行動を共にする。

つまり、「イヌ」と「ネコを飼っているニンゲン」は、同じ境遇で生きているのだ。
何とも涙ぐましい健気さである。
ワタシの私生活そのものが献身的なサービス業みたいなものだ。
職場で威張り散らしたくなるキモチもわかってもらえるとありがたいが、
染みついた習慣とは恐ろしい。
職場でも健気に静かに、できるだけ目立たないよう、ひっそりと生きていることは強調しておきたい。

というわけで、ネコと暮らしているニンゲンにとって、
CSと言えば、顧客満足ならぬ、顧猫満足(cats satisfaction)のことだ。
まぁ、ヒトに嫌われても、ネコには嫌われたくないのであるから、仕方がないと言えばその通りである。





ついに、クルミちゃんが毎回、ご飯を一口ずつ残すようになった!
3人前を敵討ちのように飲み込む必要は、もう、なくなったらしい。
喰いっパグれない、という点で、給仕人として信用していただけるまで4年かかった。
まだ触ることはできないが、くるみチャンも良く喋りかけてくれる。

話しかけられる幸せもある、っちゅうもんだ。
まさに日々是CS!

一人、粛々と暮らしている優秀なフェレットも健在です。


~おまけ~



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