「お疲れ様です。」
前回の「昭和レトロのブックスタンド」修理に続いて今回も
修理・塗装の「修活」ネタので行こうかと思います。
10数年前に購入した「グランテトラ LE GRAND TETRAS」と言う、おフランス製の古い
水筒になります。（私位の年齢は舶来品に弱い）
本来は登山等のアウトドアで使われる事が多い様ですが、
専用のケージがあれば、自転車のフレームに取り付けが出来ます。
主に「ランドナー」「ツーリング」と言った中・長距離を自転車で「旅」をする方達が
愛用していたりします。（私は違うのですが、）
古いランドナー・ツーリング車の老舗メーカーの多くは、フランス製なので、
この水筒が支持を得るのも頷けます。
この水筒の雰囲気が好みで購入したのですが、色がグリーンで今一つ、、、
では何故？グリーンを購入したかと言うと、この水筒は形が重要になってくるからです。
自転車に装備しようとすると専用の「ケージ」に入れるので水筒が変形していると入らないのです。
「水筒ってそんなに変形する？」と思われるかも知れませんが、前述でもある様に
この水筒はアウトドア仕様、更に言えば「登山」で使われた物が圧倒的に多かった様で
登頂・下山の高低差の気圧の変化で水筒が膨張や収縮をしてしまうのです。
（この水筒の素材はアルミ、内側はガラスコーティングしてあるだけの古い物なので
現在の水筒ではこの様な事にはならない様です。）
画像の様に気圧の影響で凹んでしまった水筒、逆にパンパンに膨らんでしまう物も
（今回、修理・塗装しようとしている水筒ではありません。）
登山をやっている方々の中では、この水筒が膨張・収縮したり傷が付いているのが
ベテランクライマーの証らしいのです。
（確かに使い込まれた道具は、経験等を表す一つの目安なのでグッとくる気持ちは分かります。）
そう言う訳で、色は今一つでも形を優先するしかありません。
ならば、「色を塗り替えれば良いじゃない！」と思ったのが10数年前で
塗装を剥離して箪笥の肥やしになっていた物を久しぶりに引っ張り出して来ました。
剥離後に研磨してアルミ地が剥き出しだった水筒でしたが、口から中を覗くと
底の方に針の先程の光が、、、、「えっ！穴が空いている、、、？」
一瞬、見なかった事にして、再び箪笥に仕舞い込もうと思いましたが、
塗料等の材料は既に購入しているので後えは引けません。
ホームセンタへ行き金属用エポキシパテを購入し「穴以外の凹みもパテで修正してやる！」
（パテが余り過ぎてしまうので）と意気込んでみたものの、、、めんどくさい。
でも、やります！ やります、、、やります？
穴や凹みの箇所をパテ埋めし、その箇所をひたすら紙やすりで慣らしていきます。
サフェーサー（塗装下地）を噴いて、気になる下地の段差等を
更に紙やすりで整えます。
再度、サフェーサーを噴いて「この位で許して下さい！」と
自分に言い聞かせます。
でっ！色は、、、シルバーにしました、、、好きなんですシルバー。
「シルバーだった物を一回ホワイト（下地）塗って、またシルバーって？」
本当にアルミ材って柔らかくて傷つきやすいのです。
水筒を出し入れする時にの確実にケージと干渉するので、、、、
以前、アルミ表面を研磨しピカピカの鏡面にしても瞬殺で傷が付いてしまい
「鏡面じゃなくても良いからシルバーにしたい！なら塗装で良いじゃん！」と言う事で、
サフェーサー3回、シルバー4回、クリアー6回と出来るだけ塗装面（被膜）を厚く、強くしたつもりです。
2液タイプのウレタンスプレー等は、かなり塗装面（被膜）が強くなるのですが、
お値段の高さと一回こっきりで使い切らないといけないのがネックで諦めました。
でっ！水筒のキャップを取り付けて完成です。
ケージにもキチンと収まりました。
右奥のブルーの水筒が、このケージのオリジナルの水筒で「TA」と言う
これまた、おフランス製の自転車部品メーカーの物です。
今で言うところの「ダブルネーム」の様な物でしょうか？
水筒が「グランテトラ製」ケージが「TA製」になっています。
（水筒のキャップにもTAのシールが貼られていますが）
画像で見て頂けたら分かると思うのですが、使いもしない水筒ばかり、、、。
画像に写っていない水筒も箪笥の中に、、、断捨離します。
本当！本当に、、、本当に、、、？
「お疲れさまでした。」
