７月６日

みんなでおいしいごはんを食べた土曜日の夜。

私の両親はをなんて呼ぼうかと思っていた。

聞いてもはっきりとした答えが前日までから明示されず

思い出したかのように、本人がそう呼んでほしいと言った。

それは以前、両親かさんが名付けたあだ名。



今では笑い話だけど最初のころ、私の不慣れな料理が気に入らなくて

相当不満がたまったのか私はおいしいと思って作ったものを

「レシピを見て作って」

なんて生意気なことを言われた。

カチーンと来て、こんなところにいられないと思った私は、

を含む貴重品をすべて大きなカバンに入れがをしていたか

台所にいて私に背を向けている隙をねらって夜中に飛び出した

道中、気が付いたから珍しくがかかってきて神妙な声で

「帰っておいで」

と言われたけれど、数日帰らなかったことがあった。


その時期に両親かさんか分からないけれど

料理に関連したあだ名をつけて内々で呼ぶようになった。

その後、何かの際にそう呼ばれていることをに伝えたが

別にそのことに怒ることもなかった。

そして、今回の食事会？では、みんなそれで呼んでいた。

本人もそのあだ名のおかげと結婚式のおかげで

前よりも距離が縮まった気がすると喜んでいた。

他人が家族になり、他人の親が家族になる…。

急には無理だけど、少しずつ仲良くなっていけるといいね。