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クラシック音楽の解説

NHK音楽祭2015パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団

2016-02-07 05:39:55 | 日記
クラシック音楽館 2015年11月8日


 NHK音楽祭2015 パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団


N響首席指揮者に就任したパーヴォ・ヤルヴィが登場。幼い頃からフランス音楽を愛好し、パリ管弦楽団の音楽監督を務める中で、フランス音楽への理解が一段と深まったパーヴォ。フランスの定番ともいえる名曲を披露する。
 ラヴェルのピアノ協奏曲は、フランスを代表するピアニスト、ジャン・イヴ・ティボーテが最も得意とするレパートリーの一つ。

1.牧神の午後への前奏曲  ドビュッシー作曲

2.ピアノ協奏曲ト長調  ラヴェル作曲

3.幻想交響曲 作品14  ベルリオーズ作曲

  管弦楽:NHK交響楽団
  ピアノ:ジャン・イヴ・ティボーデ
  指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

 [収録:2015年10月8日/NHKホール]

  パーヴォ・ヤルヴィ

  
パーヴォ・ヤルヴィ

パーヴォ・ヤルヴィ (c)Mrak Lyons

 

 

 

2006年のベートーヴェン交響曲全曲演奏会で大成功を収め、日本での人気を不動のものにした名コンビ、指揮者のパーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団が来日。生誕200年の作曲家ロベルト・シューマン(1810~1856年)の交響曲全曲演奏会を開催する。

1962年エストニア生まれのパーヴォ・ヤルヴィは、同国の大指揮者ネーメ・ヤルヴィを父にもち、欧米のオーケストラシーンで八面六臂の活躍を続ける注目の指揮者だ。現在シンシナティ交響楽団の音楽監督、ブレーメンのドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の芸術監督、エストニア国立交響楽団の芸術顧問、フランクフルト放送交響楽団の首席指揮者、パリ管弦楽団の音楽監督を兼任している。

手兵のひとつであるドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団との3年ぶりの日本公演は、生誕200年のアニバーサリーを迎えた作曲家であり、ヤルヴィ自身が“長い間、特別な親近感を抱いてきた”というシューマンの交響曲全曲に挑む。シューマンを「非常に知的で鋭い洞察力の持ち主であるとともに、感情の落差が激しい人でした。音楽の流れやストーリー展開の上でも論理的に割り切れない要素が多い」と評するヤルヴィ。その作品を演奏する上で最も重要なことは「極端な感情表現を厭わずに、そのコントラストを誠実になぞらえることができるか。どこまであからさまな感情をさらけ出せるか」と語る。2006年のベートーヴェンの交響曲全曲演奏会では、スコアを徹底的に読み込み、ディテールまで丁寧に描かれた名演を披露した彼らが、“感情の発露を優先する”というシューマンの交響曲でどんな演奏をみせてくれるか注目