NHK音楽祭2015 ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団
世界屈指のオーケストラとして知られるロンドン交響楽団は、プレヴィン、アバド、ゲリギエフといった錚々たる顔ぶれ首席指揮者を務めてきた。今年86歳となる巨匠ベルナルト・ハイティンクは、ロンドン響への客演が多く、両者はあつい信頼関係で結ばれている。
ピアノのマレー・ペライアは、ハイティンクと様々なオーケストラで共演してきた盟友。巨匠二人と名門オーケストラによって紡ぎだされる荘厳な響きを聴いてみましょう。
1.メアリー女王のための葬送音楽 パーセル作曲/スタッキー編曲
2.ピアノ協奏曲第4番 ト長調作品58 ベートーベン作曲
3.交響曲第1番 ハ短調 作品68 ブラームス作曲
管弦楽:ロンドン交響楽団
ピアノ:マレー・ペライア
指揮:ベルナルト・ハイティンク
[収録:2015年10月1日/NHKホール]
ベルナルト・ハイティンク
ベルナルト・ハイティンク Bernard Haitink | |
---|---|
ベルナルト・ヨハン・ヘルマン・ハイティンク(Bernard Johan Herman Haitink, 1929年3月4日 - )はオランダの指揮者である。
2002年にドレスデン国立管弦楽団の首席指揮者に就任したが、これは音楽監督就任を要請されたものを辞退した結果であり、同時に次期音楽監督の選任への協力を託された。しかし2004年、楽団とザクセン州は、彼に相談なしにファビオ・ルイージを2007年からの次期音楽監督(ドレスデン国立歌劇場の同ポストと兼務)に指名。ハイティンクはこの事に対し、「オペラはともかく、オーケストラレパートリーの経験が少な過ぎる」として反対したが、聞き容れられなかったため、同年5月に辞任を発表、11月のロンドンでの演奏会を最後に辞任した。[1] 以後は同楽団には客演していない。2004年5月には、同楽団と最初でそして恐らく最後の来日をした。2006年からシカゴ交響楽団の首席指揮者に就任。2009年2月にはシカゴ交響楽団とともに再来日を果たしている。
日本には、1962年のコンセルトヘボウ(オイゲン・ヨッフムが同行)との来日を皮切りに、1968年に再度コンセルトヘボウ(ヨッフムも同行)、1969年はロンドンフィル(ジョン・プリッチャードが同行)、1974年はコンセルトヘボウと初の単独来日、1977年はコンセルトヘボウと首席指揮者在任中最後の来日、1992年はロイヤルオペラ(テイトが同行)と初のオペラ公演、1997年はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、2003年はPMFとスーパーワールドオーケストラ(チョン・キョンファと共演)、2004年はドレスデン国立管弦楽団、2009年はシカゴ交響楽団、2013年はロンドン交響楽団(共演はマリア・ジョアン・ピレシュ)と来日。