心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

犯罪大国日本を憂う

2004-12-08 19:19:59 | Weblog
 20年ぐらい前は、日本は世界でも有数の治安の良い国であったと思う。しかし今は、とてもそうは思えない。おれおれ詐欺はさらに進化し、最近はグループを組んで、組織的にやるという。わずかのお金を盗むためにも人を殺す、あるいは犯罪の低年齢化など目を覆うばかりである。新潟の義捐金を奪おうとしているものや、ボランティアと称して新潟に行きながら、かえって迷惑をかけている者もいるという。
 本当に怖い国になったし、モラルのない国になった。日本人はかつて勤勉で謙譲の美徳をもっている人種であったと確かに思う。しかし今、金こそがすべてというような拝金主義、他人のことなどお構いなしの自己中心主義などが幅をきかし、人のことまで考えることのできない、すなわち想像力の欠如した人間がかなり増えてきた。
 もちろんこれらには様々な要素がからんでおり、わが国だけということでもなかろうが、日本政府には、まず一人一人が安心して暮らせる国にしてほしいと切に願う。
 特に望むことは、やはりまず家庭教育の充実。「三つ子の魂百まで」は、まさにそのとおりで、小さいときに、人間として大切なことを親や周囲の大人がきちんと教えなければいけない。学校教育では、小人数教育の早期実現と受験学力ではない、真の意味での学力や、「生きる力」の育成が急務である。今日の新聞に15歳の学力調査で、読解力の低さが指摘されていたが、読書の質と量の低下は人間の想像力の欠如に大きくつながってくる。
 もう一つ、犯罪の被害者は「やられ損」というようなことも大きな問題である。加害者に比べてずっと悲しみや痛手が大きいはずなのに、被害者とその家族があまりにもかわいそうな実態がある。
 とにかく、自分の欲望を抑えきれない暴走人間が大量に発生しつつある現状を、どうにかしないとこの国は本当に大変なことになってしまう。平和で安全な日本復活を心から願う。