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バーモントカップ島根県大会決勝レポート

2007-11-20 | Futsal
■バーモントカップ島根県大会決勝レポート

大変遅くなりましたが・・・バーモントカップ島根県大会決勝を思い出しながら綴ってみたいと思います。

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11月11日 日曜日 14時。
雨風が強く生憎の空模様の中、島根県の西部にある美都町さくらドーム(屋根つきのオムニコート)でバーモントカップ島根県大会決勝は行われた。
決勝は、全国大会準優勝の経験を持ち島根県大会2連覇中の松江嫁島SCパラバール(松江第1代表)と毎年松江嫁島SCパラバールの前に涙を飲んでいるヨセフフットボールクラブ(益田第1代表)の戦いとなった。

予選、決勝Tでの松江嫁島SCパラバールは、非常にシンプルな内容のフットサルを展開するも、リードされながら逆転するという苦しい試合が数試合あり、例年のような決して楽な試合ばかりではなかった。
圧巻だったのが、予選リーグ対西野(出雲第2代表)戦で前半1-4とリードされ、後半大逆転するという試合。前半の内容をハーフタイムで修正し、後半見事に活かした今大会の松江嫁島SCパラバールを象徴するような内容であった。

対するヨセフは今大会一番のフットサルを熟知していたチームであった。
予選・決勝T共に危なげない試合で順当に勝ち進すみ、②澄谷③坂本を中心に見る側も魅了するほどの高いパフォーマンスを幾度となく見せていた。

会場全体を数百人が取り囲み、緊張感ある中で試合は始まった。
試合開始4分で嫁島⑪安部のゴール前に蹴りこんだシュート気味のボールがヨセフDFのブラインドになってヨセフゴレイロが動けずゴール。
試合の攻防からすると何とも調子抜けのゴールであった。
支配率はヨセフ。決定機も多く、シュートもポストに当たる・・・。
後半に入り、ヨセフが③坂本の個人技で持ち込みシュート。同点に追いつく。
その後は相変わらずヨセフが押し気味に進めるも、時折見せる嫁島のシンプルな攻撃に会場は沸き立つ。
嫁島は非常にリスクを押さえたゴレイロからピボへロングボールを入れる攻撃を見せる。
お互い1歩も譲らず延長戦へ。。。

今大会一番の盛り上がりとレベルの高い戦いに会場全体が試合の動向に集中した。
例年に比べると全体のレベルは落ちるもののフットサルに取り組んでいるチームとそうでないチームがはっきりと見て取れる大会であった。

延長に入り、相変わらずの硬直状態・・・。
お互いメンバーも変えず戦ってるせいもあり、打開策が見つからない。
得点の臭いは個人技の打開でしかないようにも見て取れていた時間帯、ヨセフ⑤増野のゴールでついにヨセフが勝ち越す。
延長後半に入り、嫁島のリスクを押さえた攻撃が脅威を増す。
攻撃の選択は延長後半早々に答えは出る。嫁島のヨセフゴール前に入れたロングボールがDF・ゴレイロと被り、そのままゴールへ。
嫁島2-2の同点に再び追いつく。
ヨセフにとってはやり切れないゴールであっただろう。。。
その後ヨセフは攻める。嫁島の守りは固い。

結局、同点のままPK戦に勝負の行方は持ち越され、PK戦を制した嫁島が3連覇の偉業を達成した。
どちらが勝ってもおかしくない試合だった。
ただ残念だったのは、両チームとも選手を殆ど変えずに延長まで戦ったことだ。
少人数で戦ったことは素晴らしいことであるが、戦い方という点では少し今後のU12のフットサルに課題を残すようにも感じ取れた。
そして何より、フットサルのトレーニングに費やした時間が多かったチームが勝ち残ったということは、U12のフットサルの位置づけもある程度できてきたようにも感じる。

選手は毎年変わる。U12レベルは選手以上に監督、コーチのフットサルへの理解度や戦い方の選択肢の多さなどの力量が大きく左右すると今大会を見て思った。
島根のフットサルの進歩は選手以上にそれに携わる関係者の理解度や探究心にかかっていると感じる。
来年は今年以上の進歩している大会を見てみたい。


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