ふみ日記

観たいものがどんどん増えてえらいことに。

新国立劇場バレエ「眠れる森の美女」

2005-05-16 | バレエ・ダンス
ちょっと前に観たものですが…(^^;

新国立劇場バレエ「眠れる森の美女」(セルゲイエフ版)
'05年5月2日(月)18:30~ @新国立劇場オペラ劇場 3階3列

  演出:オレグ・ヴィノグラードフ
  オーロラ姫:志賀三佐枝
  デジレ王子:デニス・マトヴィエンコ
  リラの精:西川貴子
  カラボス:マシモ・アクリ
  フロリナ王女:さいとう美帆
  青い鳥:グリゴリー・バリノフ

この日の公演で志賀さんが引退。
このニュースを聞いて、慌ててチケットを取りました。
主演舞台を一度は観たいダンサーの一人だったんですけど、なかなか手が回らず…。
劇場に行くと、1階のロビーに志賀さんの引退を報じた新聞記事や舞台写真が飾られてました。
これからは後進の指導にあたるとのこと。
34歳なんですねぇ。潔い引き際ですけど、ちょっと早すぎるんじゃないかなぁ。
もったいないなぁ~。

志賀さんの踊りって、とても軽やかで音楽を奏でているようなんですね。
今まで観なかったのをちょっと後悔しました。
1幕・オーロラの登場シーン。
一番難しいシーンなんじゃないかと思うのですけれども、見事に光輝くオーロラでしたね。
少女の恥じらいがもうちょっとわかりやすいといいかなとは思いましたが。
(これはきっと席が遠かったから、わかりにくかったんだと思う)
続くローズ・アダージオもちょっとバランスに緊張感がありましたけど、見事に踊りきってました。
最初には軽やかだった踊りが、最後のグラン・パ・ド・ドゥの時にはしっとりと優美に。
最後のカーテンコールでは芸術監督の牧阿佐美さんと抱き合うシーンもあって、感極まって涙を見せてましたね。
私も最後まで拍手をしてきました。お疲れさまでした。

そして、新国劇のコールドのまとまりがよくなっててビックリでした。
何年か前にザハロワ目当てで「白鳥の湖」を観に行ったんですけど
その時舞台全体にまとまりがなくて、「なんだかなぁ」って思ってしまったんです。
主要な役のダンサーだけが頑張ってる印象で。
このとき連れて行った友人がバレエ初体験で(ちなみにクラシック音楽やオペラに詳しい)、感想を聞くと「これならオペラ観てた方がいい」ってキッパリ言われちゃったんだよね(><)
私としてはバレエも楽しいってことを知ってもらいたかったので、すごい残念な公演だったんです。
(ちなみにこの友人を後日東バの「ドン・キ」に連れて行き、バレエも楽しいって認識してもらいました。「ドン・キ」はノリのいい演目ですしね)
それ以来、なんとなく新国劇はゲスト目当てになってしまってました。
なので、今回の幻想のシーンでのコールドが美しくて目からウロコでした。

ただセルゲイエフ版ってカツラ被るので、そこはちょっとねぇ。
日本人に西欧の貴族のカツラ(特に男性のね)は似合わないですよ(^^;
やっぱり日本人には日本の時代劇のヅラが似合いますよ、と再認識。

あとカラボス。良かったとは思うのですけど、歩く時のクネクネが過剰な気がしてしまいました。
マシモ・アクリさん、『シンデレラ』のアグリーシスターズはとてもよかったのに。
やっぱ男性が演じるカラボスはロイヤル版のダウエルがよいなぁ~~。

今日のオケは東フィルだったんですね。
プロローグで縦が揃ってなくて、「おいおい大丈夫か?オケどこだよ?」って思っちゃったよ…。

おっと。ちょっと辛口気味でした。
1幕と3幕で本当に水を使った噴水があったのが印象的。
気が付いたら水の音がしてて、「おっ?」って思いましたもん。
見せ所では止まっていたから気に触ることもなかったですし。
3幕で噴水が出る直前に「ウィ~~~ン」ってモーターの音が聞こえたのはご愛嬌です(^^;
コメント
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