囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

猫の妙術 / 下

2019年04月11日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

「負けました」と言える人の巻】

■「猫の妙術」は、江戸中期(1727年)からロングセラーとなった剣術指南本の一話です。勝負のコツを解説したノウハウ本なのですが、ベースに「老荘思想」があり、中身は難解にして深遠です。現代語訳も出ていますので、ぜひ目を通してください。
 
■人生はさまざまな困難に次々と直面します。現実は生々しいものですが、フォーム(型)を設定することで芸事・趣味の類が無数に生まれました。剣道も囲碁もまた「人生のシミュレーションゲーム」といえるでしょう。
 
■何事も始めたからには上手くなりたい。勝ちたい。強くなりたい。では、どうすれば?
①稽古を積む、技を磨く
②勝ちたがらない、執着しない、柔軟に変化できる心を磨く
③戦いたくないと相手に思わせる存在になるため、泰然自若の心を持つ
こうした段階を踏んでいくほかはありません。「当たり前のこと」を続ける人だけが手中にできるフェアな世界です。
 
■さて当ブログ・カテゴリー【カベ突破道場】は、猫の穴ならぬ「虎の穴」です。古来、中国ではネコ科の猛獣トラは、百獣の王。「拙速に勝ち負けのみを追求するなかれ」を道場の看板に掲げましょう。「勝つと思うな、思えば負けよ」。いつの日か免許皆伝(初段)をと願いますが、まずは有段となるに相応しい「当たり前のこと」ができているでしょうか?

「負けました」と、はっきり言える人は、プロでも強くなる
(将棋十七世名人資格者 谷川浩司九段)

虎の穴 プロレス漫画「タイガーマスク」に出てくる悪役レスラー養成機関。孤児院で育った主人公が虎の穴にスカウトされ、過酷な訓練を乗り越えて悪役レスラーとしてデビューする。収入の一部を孤児院に寄付するが、窮状を見かねて虎の穴への上納金までも援助に回すようになる。虎の穴は、裏切り者とみなしたタイガーマスクに次々と刺客を送るのだが……。

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2 コメント

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リュックに子猫 (Travel Jiji)
2019-04-11 16:14:29
見上げる子猫ちゃん、ナンてかわいいんでしょう。ジジも元気な時はワンコをリュックに入れてお墓参りしていました。一度JRの車内でバッグに「モモンガ―」入れてるのを見ました。気になるのか何度ものぞき込んでツンツンしてるので気になりたずねると小さいモモンガ―でした。
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こねこねこ (fumi-bow1956)
2019-04-11 16:30:24
子猫なのに妖しい雰囲気のジュリア嬢。
このころのツンデレぶりが懐かしいです。
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