囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

バトルロイヤルでいいのか?

2022年05月05日 | ●○●○雑観の森

 

【地域同好会に、勝ち抜き戦がなじむのか――

参加することに意義がある? それってホント?】

 

 

全国各地で囲碁大会が開かれてきました

コロナ影響で少なくなりましたが

プロ組織「日本棋院」「関西棋院」は

小規模のアマ大会を一部再開していますよね

 

 

「一日で終わる大会」とは

どういうものか といいますと

皆が、まず一局打ちます

ひとり、ふたりと勝っていき

最後に優勝が決まります

だいたい、どこも

同じようなスタイルです

 


日ごろのチカラを試したい

そう思うヒトは勉強しています

普段とは気合いが違います

 

 

勝ち負けを競うワケですから

反則負けにならない程度に

ズルをしたりもします

 

 

棋院主催大会でも

「あ、ごめん」といって

打ち直し(反則)もよくあります

ゴメンじゃ、スマンですぞ

 

 

審判に訴えるのも面倒なので

黙って見逃してやります

三段、四段でも4人に1人ほど

いますね、情けないことです

 


そして

一人が優勝して

楽しい一日を過ごし

残りの人はムッとしたり

やっぱりかと諦めて

帰路に着きます

面白かった人1㌫

失意と諦めと そこそこ楽しめた人99㌫

 


囲碁は、ただ打つのが好きな人もいます

でも、それじゃ退屈と思う人もいます

そもそも大会は優勝者を決めるものですよね

表彰式の拍手はパラパラっと冷ややかです

 

 

よく思うのですが、これでいいのか、と……

しかもですよ、良い思いをした優勝者が

何かお返しをしたなんて奇特な話も

あまり聞いたこともありませんしね

 


面白いことは他にもありますよね

他人の碁を鑑賞してアレコレ思うとか

対局者の了承を得てツツク・イジルとか

局後にアアダ、コウダと議論するとか

駄洒落や軽口を言い合いながら打つとか

ちょっとしたナンチャッテ講座を開くとか

 


楽しい時間の作り方なんて

いくらでもありますよね

停滞気味の同好会を面白くするのも

詰まらないままとするのも

ちょっと工夫があるかないか

あれば雰囲気が変わりますよね

 


要は、アイデアを実行するか、しないか

参加者みんなが、濃淡あれど、そこそこに

楽しい時間を過ごすのが一番ではないかな

 

 

何度か優勝しているわたしですが

そう思います

 

 

優勝多数の高段者にも

お尋ねしたいものです

 

 

優勝と縁のないヒトにも

聞いてみたいですね

 

 

あなたは

大会が好きですか?

 

 

 

 

 

▲地域同好会の現在の会則の一部

活動の条文には、碁を打つだけじゃ、つまらないのか

ほかにも、親睦会やら、大会やら、何やらかんやらの規定がある

わざわざ書くべきことかな、と首を傾げているが

あってもなくても、さほど不都合はないので

今回の改正案では、優先度が低いのでそのままにしておくつもり

でもね、何度も優勝賞金を手にしているっていうのに

指導碁も講師役も世話役もやらない〝高段者〟を放置している

そんな会則って、意味ないじゃん、と思ひ嘆ける

 

▲3年前には、こんなに賑やかな大会もありました

各段級位ごと、優勝者はひとり、楽しい一日を満喫

残りのヒトは「記念の土産」と「ほろ苦い思い出」を持ち帰るだけ

それでも、やっぱり、大会は面白いから、人が集まるのでしょう

下の写真の手前の女性ふたりに注目してください

姿勢といい、碁形といい、なかなかのものです

初段になる日はそう遠くないと見てよいでしょう

 

 

 


バトルロイヤル 複数人で同時に戦い、最後まで勝ち残った者を勝者とする試合方式

 

 


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