【石の取り扱いの善し悪し】
案外こういうヒトが少なくありません
蓋(ふた)から こぼれて散乱させているヒト
相手の見えるところに、アゲ石を置かねば
地(陣地)の大きさを数えることができません
地域同好会では
途中で細かく数えて
形勢判断するヒトは稀です
目分量でざっくり見て判断するのですが
それがまた、あまりに不正確ですから
投げ場を失ってしまい
20目30目の大差でも
投げずに打ち続けるヒトが多いのです
わたしですか?
じっくり打つときには
序盤、中盤、終盤に
「碁盤の目」と「アゲ石」を
ひとつひとつ数えて
地合いを比較・検討します
地はそれぞれ数十目程度ですから
1、2分で数え終わります
不正確でも数えないよりマシです
形勢判断しない⇒やらないからできない
という悪循環から脱することなければ
いつまで経っても一定レベル以上には
なれないのではないでしょうか
よそに行くと、
二つか三つは辛めに段級位を申告する
というヒトが多いかもしれませんが
いまの「棋力」はどこもバブルです
日本中に「甘い認定」が
まん延しています
わたしは同好会では五段
囲碁サロンで四段
アマ大会で三段
と申告しています
それで勝率はまずまず
2勝1敗ペースですから
ちょうどいい感じです
本題に戻りますが
「ちゃんと数えてみる」
こうした基本動作だけは
やってみてはどうでしょうか
きっと、少しは棋力もあがろうか
というものです
あと、
最終盤でダメしか残っていない
そんなところまで打ってから
投げるヒトもいますが
みっともないです
これも途中で数えないから
そうなるのです
最後まで打ってしまったら
整地して数えるのが
正しい態度です
〝相手の時間を盗んだ罪滅ぼし〟
のようなものです
四の五いわずに
黙って整地して
何目半の勝ち負けを
かみしめるのが
碁打ちの態度といえましょう
一番ダメなのは
ダメを詰めて
数えれば済むのに
「あそこが大きい」
「こことここを合わせると
どうなるこうなる」
なんて眠いことを
言っている風景です