囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

カミソリ坂田の技<中>

2019年09月23日 | 【カベ突破道場】 即効編

 

▼黒先

6級~1級向け(解答は末尾にあります)

外側に味方があるのと、ないのとでは、全く条件が違います。

 

 

 

名著・碁の詰めとヨセの巻】

 

■前回、不正解だった方。

自信回復のため、少しやさしい問題を出します。

ただし、これができなかったらダメというわけではなく、

「もう少し勉強しなければならない」と考えてください。

 

そして問題→解答→問題→解答と何度もみて、

解答の1、3、5の位置の映像を

頭の中に「定着」させてください。

初手が分からないと迷路に入ります。

 

わたし? 最初、不正解でした。

 

■本書の「はしがき」で坂田栄男はこう書いています。(抜粋)

 

本書は、初段を目指す人々のために、詰めの問題を解説し、

自然に要領がマスターできるよう考慮して作ってある。

実戦に生じやすい形をあつめ、基礎の完全習得を心掛けた。

 

碁は戦いで、地の侵略ですから、

基本的な死活、攻め合い、ヨセの正しい手筋を習熟することは、

中盤戦闘力の向上に直結する、地味ではあるが大切な手段である

と信じます。

 

 

 

▼解答

上段の「正解図」

黒は単独では生きがありません

でも、外の黒石2子が頼みの綱です。

白の形の不備を突いて、生きてしまいます。

「❺が先手で打てる」のがポイント。

これがシノギの基本技です。

次にaとbが見合いです。

 

下段の「参考図」

古典「碁経衆妙」の問題です。

白先ですが、

白aとハネ、黒bとオサエ、白c、黒d、白eと打ち欠く。

これで、辺にとらわれていた白4子が生還する。

分からなければ、碁盤に並べて確かめてください。

形は違いますが、この「筋」と同じ考え方、と坂田は言います 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。