▼黒先
6級~1級向け(解答は末尾にあります)
外側に味方があるのと、ないのとでは、全く条件が違います。
【名著・碁の詰めとヨセの巻】
■前回、不正解だった方。
自信回復のため、少しやさしい問題を出します。
ただし、これができなかったらダメというわけではなく、
「もう少し勉強しなければならない」と考えてください。
そして問題→解答→問題→解答と何度もみて、
解答の1、3、5の位置の映像を
頭の中に「定着」させてください。
初手が分からないと迷路に入ります。
わたし? 最初、不正解でした。
■本書の「はしがき」で坂田栄男はこう書いています。(抜粋)
本書は、初段を目指す人々のために、詰めの問題を解説し、
自然に要領がマスターできるよう考慮して作ってある。
実戦に生じやすい形をあつめ、基礎の完全習得を心掛けた。
碁は戦いで、地の侵略ですから、
基本的な死活、攻め合い、ヨセの正しい手筋を習熟することは、
中盤戦闘力の向上に直結する、地味ではあるが大切な手段である
と信じます。
▼解答
上段の「正解図」
黒は単独では生きがありません
でも、外の黒石2子が頼みの綱です。
白の形の不備を突いて、生きてしまいます。
「❺が先手で打てる」のがポイント。
これがシノギの基本技です。
次にaとbが見合いです。
下段の「参考図」
古典「碁経衆妙」の問題です。
白先ですが、
白aとハネ、黒bとオサエ、白c、黒d、白eと打ち欠く。
これで、辺にとらわれていた白4子が生還する。
分からなければ、碁盤に並べて確かめてください。
形は違いますが、この「筋」と同じ考え方、と坂田は言います。