囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

禍い転じて福となす2

2021年02月17日 | 雑観の森/政治・経済・社会

 

筋書きのないドラマ、しかし序章 の巻】

 

 

戦国時代末期、中国8カ国120万石を支配した尼子晴久。

驍勇をもって世に知られた尼子十勇士筆頭の

山中鹿之助幸盛の決め台詞がある。

国民教育の題材として戦前の教科書に採用され、

「山陰の麒麟児」の異名をとったヒーローである。

 

常に、三日月を拝んでは

「願わくば七難八苦のわが身に降りかかりますように

と祈っていた。


これを聞いた人たちが

誰もが忌み嫌う七難八苦

好んで自分にくるように祈る鹿之助の心を不思議に思い

「なぜ、そんなことを希望するのでしょうか」

とワケを尋ねた。

 

答えていわく

七難八苦に出おうて

わが身を試さなければ

自分の力量のほどが分かりません。

進んで厄災に遭い

我が心を試したいのであります」

 

 

     ✕  ✕  ✕

 

 

わたしは当時、何を思ったか

中学2年で生徒会長に立候補し当選した。

克己とか努力とかいった文言が

書道の題材となった時代のことである。

若い心に純粋さが似合うとしたものだ。

 

そうこうするうち、大人になり、

少しエラクなると今度は天狗になり下がるもの。

油断すると、多くは楽をしてイバリちらす俗物となる。

当然のことだが、独善的になり、モノが見えなっていく。

 

どうして人間という生き物は

大事なものをどこかに置き忘れ

権力欲なる不純な方向にいくものか。

 

人生を半分降りたいま、

その六十余年を振り返っている。

 

 

 

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。