囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

海坂藩をゆく夏㊤

2022年08月21日 | ●○●○雑観の森

 

この夏、

藤沢周平に はまっている

昭和の終わりあたりから

十年ごと訪れるマイブームだ

 

好みは「剣豪もの」士道小説

それも短編がよい

市井の「町人もの」もよいが

わたしは武家ものを推したい

架空の東北の小藩「海坂藩」と

その江戸屋敷が主な舞台である

 

主人公の多くは〝時代遅れの男〟

剣技に優れた下級武士である

清廉に生きる武士道の体現者だが

藩の権力争いに巻き込まれる

内紛や派閥争い、陰謀には

権力とカネに執心する奸物や

魅力的なヒロインが登場する

 


士道もの短編集に共通するのは

美しい言葉と端正な文体で表す

死と隣り合わせの儚さであり

エアコンの効いた真夏の読書には

まさにうってつけなのである

 

 

 

 



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